「いつまでも女性らしさと新しい自分を発見し続けたいから」
ファッションブランドオーナーのアンチエイジング

2024.02.07
大木理恵
取材・文:ヨコシマ リンコ
撮影:荒 眞人
大木理恵 経験施術は、ヒアルロン酸注入(アゴ、目の下)、クマ取り、糸リフト、ボトックス(目尻、アゴ)、二重埋没法。自身が立ち上げたファッションブランド「primaras(プリマラス)」のデザイナー兼オーナー。趣味は仕事、料理、美容。
Instagram
大木さんは、二人の子どもを育てるシングルマザー。28歳のときに、大人カジュアルをコンセプトにしたユニセックスブランド“primaras(プリマラス)”を立ち上げ、2023年には東京ガールズコレクションにも参加するほどのブランドに成長させた。そんな大木さんは、3年ほど前から美容医療を開始。自身のブランドにも「良い影響があった」と話す大木さんに詳しいお話を聞いた。

ブランドはハンドメイドアクセサリーから始まった

19歳で結婚と出産を経験して、24歳で離婚した大木さん。離婚後はホームヘルパーとして働いていたが、「娘たちになるべく寂しい思いをさせたくない」という気持ちから、在宅で作業ができるハンドメイドアクセサリーの製作&販売を開始。それがプリマラスの始まりだったという。

ONEドキュメンタリー取材大木理恵

「高校を出てからはずっと子育てで精一杯で、自分の将来だとか、クリエイティブなことだとかを考える余裕はありませんでした。だから、ハンドメイドアクセサリーの販売で初めて“自己表現”ができた気がしましたね。幸い販売が軌道にのってくれて、ハンドメイドアクセサリーだけではなく、洋服も取り扱いができるようになって、今ではたくさんの方に愛されるファッションブランドに成長できました」

“いつまでも女性らしさと新しい自分を発見し続けたい”――プリマラスのブランドコンセプトはそう掲げられていた。意図を聞くと、「自分自身の思いなのかも」と大木さんは言う。

「24歳で離婚して、まだ小さい子ども二人を抱えながら、世間知らずのまま社会に放り出されて、正直不安でいっぱいだったんですが、そのときにふと思った言葉なんです。周りを見回してみると、自分らしく働いている女性がいっぱいいて。その姿がすごく輝いて見えて、かっこいいなって。私もそうなりたいと思って、ブランドコンセプトにしました」

ONEドキュメンタリー取材大木理恵

クマ取りのきっかけはお客様との世間話

そんな思いは、ブランドやファッションだけではなく、自身の見た目にも当てはまった。忙しさでなかなか自分自身に時間を使えない日々が続くものの、“いつまでも女性らしさと新しい自分を発見し続けたい”という思いだけは常にあった。そこで、お客様との世間話で耳にしたアンチエイジング系の美容医療を開始した。

ONEドキュメンタリー取材大木理恵

「『クマ取りやってよかったよ』という話を聞いて、美容医療に興味を持ちました。確かに、年齢は目元に出やすいなって思っていたので、クリニックの先生に相談して、今の私に必要な施術を考えながら、クマ取りや、ヒアルロン酸注入などを受けました」

もともとぷっくりと目の下に脂肪があるタイプで、年齢を重ねるとともにより目立つようになったことが気になっていたという大木さん。仕事柄、繁忙期は不規則な生活が続くこともあり、目の下のクマも「コンシーラーでも隠れないレベルだった」という。

ONEドキュメンタリー取材大木理恵

「受ける前は知識がなかったから怖さもあったけど、やると決めたからにはYouTubeで施術の動画を見たり、口コミを調べたり、症例をたくさん見たりして知識を深めました。施術を受けてからは化粧も楽になったし、娘たちにも褒められて、気持ちも上向きになったんです。やっぱり毎日見る顔だから、気になっていた部分がなくなるっていうのはストレス軽減に大きく繋がりましたね」

流行を意識しながら、二重のデザインを決めた

美容医療で、外見だけではなく、気分やストレスなどの内面にも良い影響を感じた大木さん。その後、アイプチで皮膚が伸びたり荒れたりしていたまぶたを二重埋没法を用いてきれいにしたり、年齢とともにたるみ始めたフェイスラインを糸リフトで引き上げたりなど、気になる部分を徐々に改善していった。

特に二重の幅は、医師と相談をした上で、ぱっちりとした幅広の二重ではなくあえて自然な幅にしたという。その理由として、ファッションにも通ずる”流行り”を意識したのだと教えてくれた。

ONEドキュメンタリー取材大木理恵

「ギャル全盛期にしてたら幅広めな二重幅にしてもらったかもしれないけど、あの頃はお金の余裕も時間の余裕もなかったから。今やっと少し余裕ができて、自分の年齢や、顔に合う・合わない、流行も考えて、先生と相談してこの幅にしてもらいました。『毎日がこんなに楽になるなら、無理してでももっと早くやっておけばよかった!』って後悔してます(笑)」

無意識ににじみ出ていた自信が、売り上げも左右した

自身のファッションブランドのモデルも務める大木さん。SNSに写真をアップしたり、洋服紹介のインスタライブ(生配信)などでの顔出しに対し、美容医療を始める前より自信が持てるようになったのだとか。また、予想外の良い影響もあったという。

ONEドキュメンタリー取材大木理恵

「美容医療受けてから、私がモデルとして着た洋服が、すっごく売れたんです。美容医療を受けたって大々的に公表したわけでもないのに、売上に大きな変化が出たのでびっくりしました。お客様も美意識の高い方が多いですから、良い変化を敏感に感じ取ってくれたのかな」

「無意識に顔やポーズの変化があったのかもしれません」と話す大木さん。自信がついたことでよりファッションを楽しんでいる様子が、SNS上でにじみ出ていたのだろう。

ファッションを楽しむために、そして新しい自分を発見し続けるために大切なことはなにか?改めて、大木さんに聞いた。

「自分の好きなものを着て、自分を強く持つこと。最近は自分の骨格や肌タイプとかを気にされて、『好きな系統だけど似合わないから着られない』という声も聞くんですが、そんなことは考えないで、自分が似合うと信じた、自分が欲しいなって思ったものを着てほしいですね。年齢や従来のスタイルにとらわれず、自分らしく楽しんだ先に、また新しい自分を発見できるんじゃないかな」

ONEドキュメンタリー取材大木理恵
share
    Recommend
    • 藤岡麻生
      「型にとらわれずに自分を好きでいる」 ファッションブランドディレクターの美の気概
      藤岡麻生
      2022.11.28 Documentary #小顔・フェイスライン #スキンケア
    • 吉澤佳奈
      未経験でデザイン業界に乗り込むシングルマザーを救った、「行動力」と「美しさ」
      吉澤佳奈
      2023.02.27 Documentary #小顔・フェイスライン #エイジングケア
    • millna/見るな
      「死ぬくらいなら、整形してみるか」。 そう決断した“見るな”という名のファッションデザイナー
      millna/見るな
      2023.01.31 Documentary #二重・目元 #小顔・フェイスライン
    Latest
    • A.Iさん

      この世界に住めなくなるかのような恐怖——。 “老い”に気づき背水の思いで挑戦した身体改革
      A.Iさん
      2024.04.26 Documentary #男性美容 #医療ダイエット
    • 伊藤亜里沙

      美しさも人間関係も、心から欲するものを追求できれば世界は平和になる
      伊藤亜里沙
      2024.04.23 Documentary #小顔・フェイスライン #スキンケア
    • airi

      愛車は「Kawasaki ZX-6R」。行動派ドレススタイリストが描く美容と人生のロードマップ
      airi
      2024.04.17 Documentary #小顔・フェイスライン #二重・目元