100人のごはんをつくりながら、カエル研究8年目。
そんな私が“美しさ”に向き合うとき

撮影:石田祥平(ブルーリー)
MBTI:ISTP or ISEP
服の系統:カジュアル、シンプル系
施術経験:ヒアルロン酸(顎、涙袋、唇)、ボトックス(エラ、眉間、額)
研究と並行して、自身の成長を見据えて入部したカヌー部のマネージャーとしての役割をこなし、新たなトライともいえるミスコンにも出場。そこで感じた美意識や社会人として新たな一歩を踏み出そうとしている、石本さんの現在の心境を聞いた。
カエル研究を生かして起業?それとも就職?
「現在、カエルの研究を応用したプロダクトの開発を仲間と進めています。
生薬を用いて嗅覚にアプローチするディフューザーのようなもので、リラックス効果が期待できます。そのままそれに専念するのか、一旦企業に就職するのか迷っています」
石本さんが在籍する慶應義塾大学環境情報学部環境情報学科(SFC)は学生のうちに起業する人も多く、起業を推奨する教授もいる学科。

石本さんも韓国に語学留学していた時期に知り合い、意気投合した同大学生と現在プロジェクトを進めているという。
「私も学生の間に何かひとつ『ものづくりをしたい』という夢を持っていたので、半年間休学してこちらに専念していました。
私はどちらかといえば“イメージ”で動くタイプの人間で、学生生活と開発を同時に全力投球するイメージがわかなくて。なので、卒業は2025年9月を予定しています」
緑色が好きだったことがカエル研究のキッカケ
石本さんが研究を開始したのは高校生のとき。子どもの頃から緑色が好きだったことから始まったという。確かに石本さんの本日のコーディネートも緑だ。
「中学生の頃は自分の殻に閉じこもっていた時期で、高校は通信制に進学しました。そこで何もしていない自分に気づいて嫌気がさして、『何かしなくちゃ』と焦っていたんです。
そこで『自分は緑色が好きだから、緑を想起する生き物なら研究しがいがあるかなと思って、カエルの研究を始めたんです。
当時発表したカエルの冬眠についての研究は、高校2年生のときに『高校生バイオサミット』で審査員特別賞をいただきました」

毎朝5時起き、100人分のご飯をつくる生活
研究の楽しさを知った石本さんは、理系の学部に進学。引き続き、カエルの研究を続けることになる。それと並行して、超絶多忙な大学生生活が始まるのだが……。
その多忙の一番の要因は、カヌー部にマネージャーとして入部したことにある。
「入部したきっかけは、部内の雰囲気がとてもよかったから。それまでは自分中心に生活してきたという自負があったので、学生のときにチームで働く大切さを学びたかったのもあります。
“自分が前に出るタイプ”なのか、“人を支えるタイプ”なのか、自己診断したかったんです。
毎日が楽しくて本当に充実していたのですが、4年間を経て、結局“自分が前に出るタイプ”だとわかりました(笑)」
とはいえ、毎日100人以上の食事をつくり、船舶免許を取得し、選手をサポートしてきた。

4年間、埼玉県戸田市にある練習所近くの下宿先から、神奈川県藤沢市のキャンパスまで、毎日約2時間半かけて通っていたという。
「朝練が朝5時頃から始まり8時に終わって、それからキャンパスに向かって、なんとか1限に間に合う。
授業が終わったら急いで帰って選手のご飯づくり。忙しくて辛かった時期もありますが、途中でやめるのは嫌だったし、本当にいい経験ができたと思っています。
現在は部活を引退して下宿先を出ていますが、ずっと一緒に暮らしてきた部活のメンバーは、今でもめちゃくちゃ仲がいいです」
寝起き姿も投稿し、ミスコングランプリを獲得
そんな日々の中で石本さんは新たな扉を開けることになる。
「大学1年生のときに『ミスSFCコンテスト』の代表の方に、『エントリーしてみないか?』と声をかけていただいて。
悩みましたが、出場を決めたときは『やるからには絶対グランプリを取ろう!』と思って2年生のときに挑戦しました。
部活とカエルの研究の両立はしんどかったんですが、ミスコン出場については大変だったという思いはないんです。
毎日SNSのアップや配信をしなくてはならないんですが、その間に1カ月韓国に留学していたのもあって話題には事欠かなかったし、
寝起きとか、ありのままの姿のままでアップしちゃうことも多かった(笑)」
たっぷりある通学時間はSNSの更新にはもってこい。見事グランプリを獲得した。

「正直、顔でグランプリになれたとは思っていないです(笑)。私の日々の努力に興味を持っていただいた方が、応援くださったと思っています」
自分でアップした写真が、なんだかとっても丸い…
日々SNSをアップするにあたり、自分のビジュアルにも気になるようになってきたのだとか。もともと美容に関心はあったのだそう。
「中学生の頃は熱心にファッション誌を読んでいましたし、通っていた通信制高校にはしっかりメイクをしてくる子も多かった。
そんな影響もあって、もともと好きだった韓国のYouTuberの投稿を見て韓国コスメを買ったりしていました」
大学生になってからも美容を意識していたが、環境的な要因から半ば諦めていた。
「炎天下で部活に参加していたので、日焼け止めを塗ったり、錠剤タイプを飲んだり、服装も気を付けていましたが追いつかないような状態で。
部活や研究で忙しかったミスコンのエントリー期間中は美容に力を入れられませんでした」
石本さんが動き出したのはミスコン出場後。
「きっかけは自分がアップしたSNSの写真を見て、『なんだかとっても顔が丸いな』と思ったこと。
一番速攻効果があると思った美容医療をあれこれ調べるようになりました」
そうして初めてエラボトックスを受けた。
「そこから半年に1回のペースで施術を受けていますが、だいぶ今のフェイスラインで定着してきたように思います。
ボトックスの効果を実感して、そこから気になってきた額と眉間のシワにもボトックスの施術をしました。
その後、ヒアルロン酸を顎と涙袋、唇にごく少量入れました。唇はリップメイクもしています」
的確なアドバイスをくれる日本のクリニックへ
リップメイクは韓国で施術したが、ほかは国内で行っている。お願いしているのは毎回同じところ。

「韓国のクリニックではSNSマーケティングを頑張っているイメージがあります。韓国のサイトで病院の口コミを見ると、地元の方よりも日本人のコメントばかりみるので」
カウンセリングを受けてみたい先生をInstagramで何人か調べたというが、最終的にはいつも通り“直感”を働かせてクリニックを決めたのだそう。
「最初に担当いただいた先生がとても対応が良かったので、ここがいいかなと思ったんです。
親身になってやるべきところ、やらなくていいところを的確にアドバイスしてくださって。今も信頼してその先生にお任せしています。
リーズナブルなキャンペーンも定期的にあるので、なるべくそちらを利用するようにしています」
1日のスケジュールは毎日ぎっしり詰まっているが、そのおかげで、持ち歩く美容道具は極めてシンプル。簡単に保湿&メイク直しできるもののみを持ち歩いているのだそう。

(1)部活の後輩に引退試合でもらったもの。リップアートで入れた唇の赤みにぴったりくるのでお気り
エルメシスティブル リップオイル05
(2)韓国で購入した、保湿のためのリップエッセンス
SIDMOOL ホホバリップエッセンス
(3)研究室でもつけたままにしたり(笑)。前髪を気にしなくていいので集中力が高まります
100均のカーラー
(4).肌に乾燥を感じたらひと吹きして、保湿しています
キュレル ディープモイスチャースプレー
(5)カーラーを取った後、このコームで髪全体を整えます
100均のコーム
(6)香水ブランドの巾着ポーチ。大きさがちょうどいいです
スキンケアコスメのこだわりは「香り」
部活引退後は美容医療だけに頼らずに、日々のスキンケアにも力を入れている。
現在においについて開発しているということもあり、コスメを選ぶ際には香りにはこだわりがあるのだそう。自身の肌に関しての目標もできた。
「まずは、肌を白くしたいですね。日焼けでできたシミも気になっているので、ビタミンCが多く入った化粧水、ドクターシーラボの『VC100エッセンスローションEX』を愛用しています。
乾燥肌なので、朝晩、韓国の美容液『オーズナリー ジェットブルーセラム』、乾燥さん『薬用高保湿乳液』を朝晩愛用、2〜3日に一度のペースで『ブリングリーンフレッシュマスク』をプラスしています」
「4年間朝早く起きる生活をしていたので、普段はお酒も飲まないし夜遅くご飯も食べないし、夜更かしもしないんです。そういった生活も美に関係してくると思って続けています。
現代は“見た目”が重要な時代になってきていると思うので、どんなに忙しくても努力を惜しまず、見た目を意識して生活したいなと思っています」
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