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【座談会】子どもの美容医療、アリorナシ?(前編)

2024.01.30 取材・文:マキコ 写真:森山 越 映像:にしかわりょう(織)、野上夏菜
「美容医療」について、さまざまな角度から忖度なく話し合うことで、今の美容医療の姿を浮き彫りにしていく企画、「ドキュメンタリートーク」。美容医療の初体験が若年化していく中、今回は「子どもの美容医療」をテーマに、10代の子ども世代と30〜40代の親世代とでトークを展開しました。まずはその前編をお届け。

「美容医療を受けたい!」と伝えたとき、親はどういった反応をするのか? なぜ、「美容医療を毛嫌いする親」が多いのか? 親・子両者のホンネをぶつけ合うトーク内容は、美容医療を受けたい人や、その家族の参考になるはず!
トーク会場:「清瀬市コミュニティプラザひまわり」

「美容医療を受けたい!」と伝えた時の、親の反応は!?

――まずは子ども世代のお二人に質問です。最初に「美容医療を受けたい」と親御さんに伝えた時の反応はいかがでしたか?

ケイスケ:大学に入ってから母に「瞼の脂肪取りをしたい」と言ったら「失敗したらどうするの」という感じで反対されました。でも自分でお金を貯めて、ダウンタイムも考慮して3日くらいホテルに泊まって受けたんです。結局あとで親にもバレましたけど。

マユ:高校卒業前、二重埋没を受けるのに親の同意書が必要だったので、わざとギリギリ1日前に母に話して無理やりサインをもらいました。その時は「埋没くらいなら」という感じでしたね。でもその後、母に内緒で韓国に鼻の施術を受けに行き、それがバレた時はめちゃくちゃ怒られて、大学も辞めさせられました。うちの親は「美容医療なんて必要ない」「美容医療にお金をかけるより貯金をしたら?」という意見なんです。

ヨシヒコ:親としては、自分が見慣れていて、かわいいと思っている子どもの顔が変わってしまうのは寂しいのかもしれませんね。でも寂しいと言っても子どもには説得力がないから、「失敗したらどうするの」とか、「お金がもったいない」とか、何らかの理由をつけて止めたがるのかも。

モモコ:私は中学卒業後に二重埋没を受けたんですが、それは母から勧められたんです。知らない人ばかりの高校に進学するタイミングだったし、母も同じ施術をしていたので娘にも同じようにきれいになってもらいたいと思ったのかもしれません。自分では特に顔を変えたいとは思っていませんでしたが、仕上がりを見たら「こんなに変われるんだ!」と気に入って。そこから親子で美容医療にハマっています。

なぜ、「親世代」と「子世代」で、美容医療の受け止め方が違うのか?

――子どもの美容医療に反対する親は多く、モモコさんのケースは珍しい印象です。親世代と子世代で、美容医療の受け止め方に違いが出るのはなぜだと思いますか?

ケイスケ:性格の違いかな。友達の親だと賛成派の人も結構いるので。

マユ:親の世代はテレビ番組で「整形いじり」みたいなのがあった時代。「整形顔がバレた」とか「失敗した」とかネタにされやすくて、みんな施術を受けても隠していたし、美容医療について悪いイメージを持っている人が多いと思います。

モモコ:最近の美容医療は技術も進んでいてわかりにくいですけど、昔の「バレる」というイメージのまま止まってしまっている人は多いのかもしれませんね。私も二重埋没を受けた当時は周囲には黙っていたし、母もそうだったから、わかります。

ヨシヒコ:美容医療に抵抗感があるのは、日本人に「天然物信仰」があるのも一因かもしれません。マグロや鯛は「養殖より天然が上」みたいな考えってありますよね。もちろん人間と魚は違いますけど、そういう、ありのままをよしとする価値観がベースにあるから、美容医療反対派の親が多いのかも。

モモコ:今はタレントさんも美容医療を受けたことを隠さなくなってきているし、まぶたも昔は頑張ってアイプチをしていたのが、一発で二重になれる。美容医療の良さに気づく人が増えてきていて、これからの親世代は賛成派も増えていくかもしれませんね。

ヨシヒコ:魚の話を続けると(笑)、技術の革新で「養殖の方が美味しい」というケースも増えてきていますからね。技術の向上や「した方がいい」という理屈がついてくると、人の価値観も変わってくると思います。

【まとめ】
親は「美容医療反対派」が大多数。
しかし今後は、時代とともに価値観が変化していく可能性大!

次回(後編)は、「若いうちに美容医療を受けるメリット」、「子どもに美容医療を受けたいと言われたときのベストな答え方は?」などについてのトークの様子をご紹介します。

取材協力

マユ
マユ
19歳。ネイルスクールに通いながら、撮影会モデルの仕事もしている。経験施術は、二重埋没、涙袋ヒアルロン酸、頬顎下脂肪吸引、鼻フルコース、唇ヒアルロン酸、エラ・口角ボトックス、全身脱毛、ホワイトニング。子どもの美容医療は賛成。
ケイスケ
ケイスケ
19歳。経済学部の大学生。経験施術は、眉下切開、二重埋没法、二重全切開法、エラボトックス、フォトフェイシャル、髭脱毛、目の下の脂肪取り。子どもの美容医療については賛成。
モモコ
モモコ
37歳。貿易会社勤務。家族は夫と6歳の息子、4歳の娘がおり、取材当時第三子を妊娠中。経験施術は二重埋没法、瞼の脂肪取り、目の下のむくみ脂肪取り、エラのボトックス、ほうれい線のヒアルロン酸、顔のハイフ、全身脱毛。子どもの美容医療については賛成。
ヨシヒコ
ヨシヒコ
40代。ゲーム専門学校教師。家族は妻と3歳の息子がおり、妻は取材当時第二子を妊娠中。美容医療は未経験。子どもの美容医療については反対。「自分がやりたいという意志がしっかりあるのならいいが『友達がやっているから』とか、人に流されてやるのは反対です」。
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