手に入れたのは、サロンオーナーとしての“プレゼンス”
「年齢相応では困る。そう見えないくらいじゃないとダメ」
撮影:有泉伸一郎(SPUTNIK)
1972年生まれ。株式会社Be代表。大手総合リゾート企業を経て、2010年に起業。中国と日本の橋渡しをする人材育成事業をスタート。2017年からは日本の美容技術を中国に届けるビジネスを展開。2020年からは軸足を日本に移し、コスメリフト&コスメブロウ専門店「Lune Cresta」を開業。東京・神奈川5店舗を運営する美容サロンの経営者として、女性に美を提案している。
“オリジナルを生かす美容”がモットー
東京や神奈川に5店舗を展開するコスメリフト&コスメブロウ専門店「Lune Cresta」の代表・高橋美樹さん。2010年に起業してから中国を軸足に置いたビジネスを展開してきたが、2020年のコロナ禍を機に現在のサロンをオープン。美容業界に足を踏み入れる前と後では意識が大幅に変わったそう。
「今から4、5年前、自分の展開していたビジネスで美容業界の先生達や美容師の人達と関わるようになりました。その頃を振り返ると、美容業界の人達に比べて美容偏差値は低めだったと思います。もちろん、すっぴんやジャージで出歩くようなことはありませんが、美容業界の人達の美意識というのは相当なものがあります。実際に『Lune Cresta』をオープンしてからは、そうした人達に刺激を受け、アドバイスも素直に聞き入れて、少しずつ美容サロンのオーナーとして説得力が出てきたのかなと思います」
高橋さんが経営するサロンでは、スタッフとなる人材にも輝いてほしいとの思いが込められている。
「Luna Crestaは、美容師の免許を生かしきれない女性が働く場でもあります。全国には、休眠美容師が半数いるといわれています。子育てなどで一度離職してしまった美容師が自発的に働ける場として、本来は力を持った女性一人ひとりがタッグを組んで働けるような職場を目指しています」
こうした思いを持っている高橋さんは、美容についても「個性を生かす」ことをモットーにしている。
「まつ毛美容もその人の地まつ毛があってこそ。元々のまつ毛をきれいに育てていくのがLuna Crestaの考え方です。私自身も、自分の持っているオリジナルを生かすのがいいと思っています。みんなが同じような顔やスタイルがいいわけではない。個性があって、その人自身の素材を引き上げてキラキラと輝いている人が素敵だなと思います」
美容医療を受けて、美容意識が格段にアップ
高橋さんが美容医療を始めて受けたのは、3年前。中国とのビジネスで日本の美容技術を届けていた頃。美容サロンオーナーになる少し前のことになる。
「仕事で湘南美容クリニック(SBC)と関わるようになって、美容医療について知りました。もちろん存在は知っていましたが、SBCが気軽に美容医療を受けられるような価格設定にしたことで身近になりましたよね。効果があることはわかっていましたし、ともにビジネスをしてみて絶対の信頼があったので、迷わず受けることにしました」
実際にはどんな施術を受けたのだろうか?
「はじめはシミを取りたいと思っていたのですが、肝斑があったりしてレーザートーニングを通いで治療することになりました。せっかく通うならほかの治療もやってみようと、ボトックスとヒアルロン酸、VIO脱毛も受けました。ボトックスやヒアルロン酸の注入系は、時間が経てば自然と吸収されますし、ダウンタイムがないのも働くうえでよかったですね」
気軽にボトックスとヒアルロン酸を試してみた高橋さんだが、その効果には驚きを隠せなかったと言う。
「自分ではシミは気になっていたものの、たるみはさほど気にしていませんでした。でも、ビフォーアフターの写真を撮ってもらったら、全然違う。自分で思っているよりも相当たるんでいたことに気づきました。でも、まわりから見ると、“やせた?”とか“お手入れがんばった?”とか言われる程度。だけど、印象は全く異なるものになっているようで、自信がつきました」
美容医療を受けた後は、効果もさることながら、美容意識もアップ。美容のベースがそもそも上がったそう。
「以前の写真を見ると、よくこんなジャガイモみたいな顔をして仕事をしていたな、と思います(笑)。自分の顔が変わるので、一回でもやると意識が全く変わると思います。それも痛みをともなうわけでも大きな手術をするわけでもない。治療時間はカウンセリングを含めて10分程度。注入だけなら1分で終わります。それなのに瞬間的に変わるのがびっくり。クリニックの先生に効果の持続は6ヶ月と聞きましたが、1年経っても元に戻るわけではない。その間にメンテナンス的にHIFUを導入したりしています。私流のやり方ですが、効果を長引かせる方法のひとつだと思います」
美容サロンのシンボル、そして美の発信者に
美容医療を受け、美容サロンのオーナーにもなった高橋さん。現在はどのような思いで自分自身の美容と向き合っているのだろうか?
「美容サロンを経営している以上、説得力は必要です。まつげとまゆ毛はきれいだけれど、ベースとなる肌がイマイチでは話になりません。私は今、50歳なのですが、年齢相応では困る。そう見えないくらいじゃないとダメ。スタッフからも“美樹さんはLuna Crestaのシンボルでいてほしい”と期待されています。ですから、普段からスキンケアに力を入れつつスペシャルケアやメンテナンスの位置付けで美容医療があるのだと思います」
そんな高橋さんの普段の美容ライフのベースとなるスキンケアについても聞いた。
「スキンケアは、クレンジングと保湿を重視しています。帰宅した後はすぐにクレンジングをしてお風呂に入ります。私は働くのが好きなので、休みをとってリフレッシュするより、小さくリフレッシュするほうが性に合っているタイプ。お風呂にゆっくりつかるのが習慣です。お風呂から上がったら、まつ毛美容液を2種類塗って、その後、スプレーボトルに入れた化粧水で保湿します。そのあとは大好きな晩酌タイム。飲みながら、4、5回化粧水をスプレーして保湿します。晩酌が終わった頃に最後にクリームでふたをしてからゆっくりベッドに入ります」
美容医療を受けて最も変わったのは、美容サロンの経営者としての“プレゼンス”。それだけではなく、美の発信者になれたとも話す。
「私たち、昭和47年生まれは第二次ベビーブームの年代です。若い頃にエステに通うのが流行ったエステ世代なので、美容医療にはネガティブなイメージがあります。でも、私のビフォーアフターの写真を見せるとみんな興味津々。中国人のモデルも美容の先生からも問い合わせは多く、ちょっとした身内インフルエンサー(笑)。美容医療についてはファーストペンギンだったので、美容について学ぶ側だったのが、発信する側になれました」
美容医療に迷いはつきもの。しかし、そんなに難しく考えることはないと、高橋さんからこんなメッセージをもらった。
「美容医療は迷ったらGO! すぐに施術ということではなく、カウンセリングが必ずあるので、先生とお話をしてみて、自分に合うと思ったらやってみればいいと思います。そうすると不安も消えますし、合わないと思ったらやめればいい。自分のインスピレーションに合う先生を探してみるといいと思います」