施術費は必要経費。「ヘアカットなどと同じ感覚の身だしなみです」
撮影:芹澤裕介
36歳。栃木県出身。大学では福祉系を専攻し、その後、就職。3年間勤務した後、資格試験を経て現在の職場へ転職。
資格試験を経て、安定した収入を持つ会社員として勤続10年を超える平野さん。大学時代からの付き合いである妻と娘と不自由なく暮らす日々は、まさに“安定”そのものだ。
「朝8時半には職場に着いて、18時から19時には自宅に戻っているという日々。自宅でくつろいでいる時間が一番幸せですね。休日は平日に録画してあったドラマを観たり、ゲームをしたり。それと、学生の頃から水泳をやっていたので、市民プールに行って泳いだりもします。これといった特別なこともしていない平凡な毎日で申し訳ないんですが(笑)」
取材時の好きなドラマは、山田涼介さん主演の『親愛なる僕へ殺意をこめて』。少し前なら堺 雅人さん主演の『半沢直樹』。ドラマに出演している芸能人は、平野さんにとって気になる存在だ。
「美容に気を遣っている芸能人は、やはりカッコいいなと思いますね。同世代なら、小栗 旬さんはオーラがあって魅力的だと思います。理想は、福山雅治さんのようなカッコいい50代。福山さんのようになれたらいいなと、憧れています(笑)」
「芸能人が輝いているのは、美意識が高いことが理由のひとつであるはず」。そう考えた平野さんは、自身の美容にも力を入れるようになる。思い起こせば、学生の頃から美意識は高かったという。
「誰でもそうだと思いますが、大学生の頃“モテたい”と思ったのが始まりで(笑)。とはいえ、20代の頃は普通のスキンケアくらいしかしていなかったんです。でも、学生の頃から水泳で体を鍛えてはいたし、食事も摂取カロリーを決めて気を遣っていたんです。30代になり『鍛えている体に見合うように、顔も若々しくありたい』と思っていたとき、美容医療のCMを見たんです。それからインターネットで施術の値段の相場を調べたり、口コミなどの評判をチェックしたり。無料カウンセリングもあるので、先ずはクリニックに行ってみることにしたんです」
友だちや職場の同僚の男性で、「美容医療を受けたことがある」と言う人はいなかった。でも「若々しくキレイになりたい」という平野さんの意思は固く、クリニックの門を叩くことに迷いはなかった。
「カウンセリングを受けて、『合わなかったらやめればいいや』という軽い気持ちだったので、不安はなかったですね。実際、無理な勧誘をされることもなく、値段も自分で調べたものと同じで、まずはやってみようかなと思ったんです」
カウンセリングの結果、受けた施術は近年気になり始めた眉間のシワ取り治療(ヒアルロン酸注射)と髭脱毛。
「髭脱毛は15分ほどの施術を半年くらい通って終了。もともと髭は薄いほうだったんですが、脱毛したことで髭剃り時間がなくなったので本当に日々が楽になりましたね。シワ取りは、1回のボトックス注射ですぐに効果を感じました。半年くらいでまたシワが気になり始めるようになるので、半年に1回施術を受けるというのを3年ほど続けています」
シワをとるためのボトックス治療は、すでに平野さんの生活のルーティンと化していて、今後も続けていきたいと言う。
「施術費は“必要経費”だと思っています。今や僕にとっては、ヘアカットや歯科検診と同じ感覚の健康維持や身だしなみですね」
自分で満足できるくらいの若々しさと
カッコよさをキープしていきたい
そんな平野さんの美意識は、ご家族や友だちにはどう映っているのだろうか? 家族については「娘は習い事に忙しいし、僕の働いたお金から出しているわけなので、妻も咎めることはない。無関心ですね」と笑う。とはいえ、話を聞けば休日は家族で食事や買い物に出かけたりと、仲のよい家族像が見えてくる。
「コロナ禍になって機会は減りましたが、同級生と飲みに行ったりすると『お前、若いな』と言われることはあります。男性でも女性でも、どんな年齢の人にでもそう言われるとうれしいですね。年齢より極端に若く見られる必要はないと思っていますが、自分で満足できるくらいの若々しさとカッコよさをキープしていきたいとは思いますね。写真に写った自分を見てガッカリするのも嫌だし、着たい服が似合わなくなるのも気分が上がらないし」
生まれ育った栃木県宇都宮市で今の仕事をしながら、大切な家族と暮らしていく。そのモチベーション維持のためにも、美容医療は必要だと語る平野さん。
「顔にシミができないように気はつかっていますが、もしできたらすぐ治療を考えると思います(笑)。プロの力を借りるのも大事ですよね。やはり自分がいい状態でいることは、何事にもやる気につながります。男性も自分のコンディションをキレイに保つために美容医療を選択肢のひとつに取り入れることを、おすすめしたいですね」