美容医療の施術経験はステータス、痛みや金銭ネックを超えた「可愛くなりたい」という強い決意

2022.11.29
宜保あおい
取材:ヨコシマリンコ
文:ONE編集部
撮影:佐々木辰生
宜保あおい 経験施術は、医療脱毛、二重埋没、二の腕と肩の脂肪吸引、ボトックス注射、ヒアルロン酸注射、脂肪溶解注射、アートメイク、ダーマペン、鼻尖形成ほか。29歳。沖縄県出身。高校生から読者モデルとして活躍していたこともあり、美容系の情報収集が趣味。ビジネスの主軸は、Z世代のマーケティング。
10代向けメディアの運営や、Z世代を対象にしたイベント企画にインフルエンサーマーケティングといったビジネスで、若者の価値観に触れてきた宜保あおいさん。時代とともに変化するファッション(=外見)において、美しさを追求する理由はさまざま。現代の若者のファッションに対する価値観を、宜保さんはどのように分析されているのか。若者の美意識や業界のトレンドに触れながら、自身の美意識と、美容医療に対する価値観を聞いた。

お仕事や、趣味について教えてください。

以前、若者のトレンドを発信するメディアの運営やイベント企画・運営といったビジネスに従事していたので、そこでの経験を活かして、Z世代のマーケティングなど広くお仕事させていただいています。

趣味は、実益を兼ねて、美容の情報収集です。高校生から読者モデルをしていたのですが、周りの人達が可愛かったので、自分もどうにかして可愛くなりたいと思って、雑誌を読みあさって情報収集してました。気付いたらそれが趣味に(笑)。おしゃれをするためにアルバイトを頑張って、そのお金でコスメを買うとか、美容室に行くとか、洋服を買ったりとか。今はSNSを中心に情報収集してますね。

それと、最近はNetflix(ネットフリックス)とかを観あさっています。アニメは昔から興味はあったんですが、ずっと観ないようにしてきたんです(笑)。仕事柄、未経験でも求められるものが大きくて、誰よりも努力をしないと置いていかれるので、その時間があったら勉強しなきゃ、と思っていました。今は少し落ち着いたので。

ぎぼさん横座る

情報収集を続けるなかで、昔と今で若者の美意識はどのような変化が見えますか。

元々、周りには美意識が高い人が多かったので、そこまで大きな変化は感じないですが、美容医療に関して言うと、親世代が美容医療に対して寛容になったことで、ハードルは下がったかなって思います。施術自体の価格設定も低くなっているので、手も届きやすい。以前よりも取り入れやすくなったというのは感じます。

ぎぼさん話す

以前は、美容医療の施術談を話せない風潮もありましたが、今はどうでしょうか。

私は、目元や鼻、脂肪吸引など色々と受けていますが、美容医療の施術を受けていることを隠してなくて、周りの人たちもモデルの子たちばかりで美意識に長けていたというか、寛容だったというか。「どこやったんですか? むしろ聞きたい、教えて」って感じでした。

私の場合、親は反対していたんですけど、自分の人生は自分のものだし、自分の容姿が原因でしんどくなったときに、親を恨みたくなくて。だったら、自分で努力しようと思ったのと、“美容医療も努力のひとつ”だと思うから、皆がみんなできることじゃないと思うし、綺麗になることにお金を使うって、並大抵の努力じゃできないことなので。

私の中では、美容医療は悪いものだと思ってないので、それで施術に対してポジティブなイメージになるなら、公表していいかなって。

ぎぼさん振り返る

公表に対して、マイナスなことを言われたことはなかったですか?

確かにありましたけど、結局僻みだなって。それだけのお金を費やせない人が言ってるだけで、特に気にしていません。そもそも私のお金だし、私の人生だから。

自分の容姿に自信がなかったとのことですが、背景を教えていただけますか。

お父さんは運動神経が良くて、お母さんは運動もできるし頭も良くて。親族ともに優秀な家庭だったからこそ、勉強もやらなきゃいけない。でも、勉強も凄いできるわけじゃない。成績表で「5」をとっても褒められる環境でもなかったので、自分に良いところってそんなにないなって思ってました。上には上がいるから、常に自信がなかった。だから、外見的には少しでも良くしようと思って、化粧してました。

とはいえ、外見的にも自分が可愛いとは全然思ってなかった。生まれが沖縄で顔が濃かったからこそ、自分の中で癖が強すぎてそれが嫌で。それを隠すために、団子っ鼻を一生懸命ノーズシャドウで細く見せたり……。沖縄感を出したくないというか。1歳から東京だったので、東京に居るからこそ田舎感を出したくない、舐められたくないって感じで。

ぎぼさんインタビュー

二の腕の施術を受けたとのことですが、経緯を教えてください。

脂肪吸引を受けたのは2年前の6月とか。かなり前から二の腕は気にしていて、ちょうどそのときにクリニックでモニター案件もやっていて。お金もある程度貯まったし、じゃあモニターでお願いしようと軽い気持ちでやりました。

マルキュウ(109)の服って細身じゃないですか。キツイって感じたときに、うわっ私ってデブだなって……。内ももとかに脂肪溶解注射を打ってたので、さほど足には出ない。ただ腕に肉が付きやすかったみたいで。脂肪吸引をやったら「美容医療をやったね感」が出るので、私のステータス的には良いなって思って。

美容医療がステータスというのは、どういう意味でしょうか?

みんなができることじゃないことをするというか。並大抵の痛みではないことを経てでも可愛くなろうという強い決意と、痛い思いをするのに、それなりの高いお金を払わないといけない。それって、自分をいじめてるのと同じじゃないですか(笑)。でもそこまでして可愛くなりたい、綺麗になりたいって、他の人たちとは違う。

私的には、本当は外科的な施術もガッツリやって可愛くなって、「整形だけどこれだけ可愛かったらいいよね」っていうぐらいやりたいと思ってて、貯金をしながらやってます。

ぎぼさん正面

ダイエットよりも、美容医療を選んだ理由はなんでしょうか?

シンプルに仕事が忙しすぎてダイエットをしている暇がなかった。ジムに行ってる時間がないし、デスクワークだからどうやって痩せればいいのか分からないし、早急に体に変化を出したかった。そういう意味では、ピンポイントでお金さえ掛ければ自分の理想に一番早くいける手段。ダイエットって長期間だし、自分との闘いでしかなくて。時間も努力も必要。ストレスも感じながらやるから……。ダイエットが適してる人もいると思うんですけど、私の場合はそれが耐えられないので美容医療にしました。時間を買うとか、効率よく痩せるとか、そんな感じですね。

実際にやってみてどうでしたか?

私の場合は二の腕にタトゥーを入れてて、それが歪んじゃうかもしれないから、ガッツリ取るというより滑らかに、ちょっと細くなったよねぐらいにしてもらいました。大きく変わったっていう感じはないですけど、細くなるだけで全然違いますね。

術後は、ガチガチで動かないんです。筋肉痛のレベルを超えた筋肉痛みたいな。麻酔が切れて痛みが出てきたのでナースコール。私の体感的には1時間ぐらい経った感覚だったので、何で早く来てくれないんですかって言ったら、3分ぐらいしか経ってなかった(笑)。

その後、痛みは和らいでいくけど、私の場合は1~2週間程度のダウンタイム。でも途中から楽しくなってきて、固くなってきてるなとか、内出血で手がパンパンになってきてるなとか。それを写真に撮って「今日も手がパンパン」みたいな。経過をインスタにアップしてました。周りから、普通にダイエットすればいいのに、みたいな反応はありましたけど。

ぎぼさん歩く

美容医療以外で、美容で取り組んでいることはありますか?

ファスティングの黒酢ダイエットとか。最初は効果が出るんですけど、私の場合便秘になりやすくて、停滞してそれでイライラしてもっと食べちゃって失敗するという……。他には、最近自分の時間をとれるようになったので、朝家の周りをお散歩して、少しでも動いて。

ジムに行かなくても痩せてる人、綺麗な人はいっぱいいるし、逆に行っても変わらない人はいる。そこにお金をかけるんだったら、そのお金を貯めて次の美容医療に向けて準備したいですね。

それと、メイクは変わらず研究しているので、自分の持っているコスメで昔よりもいかに薄く、良く見せれるかっていうのは意識しています。

一番やって良かったと思った施術は何ですか?

一番やってよかったのは、鼻まわりですね。鼻尖形成とオステオポールなど、トータルで140万円ほど。モニターでそれなので、定価だったらもっとすると思います。

顔の中では一番やりたかった部位でしたが、ダウンタイム時は鼻だけ大きくなってトナカイみたいになりました(笑)。でも、そうなると知っていても全然迷わなくて、コロナで会社もお休みになったので、今だ!と思ってやりました。

たまにマスクを外してみんなの反応を見たり(笑)。縫い目みたいなのがあったので、ゾンビになった気分でみんなに「あるよ~」って見せてました。自分のやったことを見てほしい、という感覚があるんだと思います。

団子っ鼻で常に鼻を隠して写真を撮ってたんですけど、鼻の施術が終わってからは基本的に隠さず、自信を持てるようになりました。

ぎぼさんほっぺ

ダウンタイムは見せたくないという人が多いなかで、そこを見せたいというのはどういう気持ちなんでしょうか?

感覚で言うと、「ビフォアー~ダウンタイム~アフター」の流れになるじゃないですか。ここの伸びしろって気付かない人がいるんですけど、ダウンタイムが一番ひどい状態だとして、その底辺を見てると「えっ、凄い変わったな」ってなるというか。そういう点で、お金をかけることの意味が深くなる気がします。

周りの反応として、「やめなよ」とか言ってくる人はいないんですか?

会社の人で言うと、周りに受けている人もいるので「またいじったんだね」って感じだし、友達も「好きだね~」って他人ごと。親としてはあんまりいじって欲しくないというか、親的には可愛いと思って今まで育ててきたのに不満だったのかなっていうのがあったのと、私はあまり身体が強くなかったので「大丈夫なの?」っていう心配はしてくれてました。今では、「言ってくれればいい。麻酔も身体的に負担があるので、麻酔をしなきゃいけない手術をするときは教えて」って。ちゃんと前もって教えてね、みたいな。

ぎぼさんと道

韓国と比べると日本ではまだまだ浸透していませんが、どうすれば日本でも美容医療が浸透していくと思いますか?

これだけ韓国ブームがきてるし、前よりも確実に美容医療が身近になってる。これから先も韓国のトレンドは日本にあり続けるだろうし。

韓国の人って就活する前に施術を受けるって言うじゃないですか。日本にはまだない考え方だけど、例えば、就活したときに同程度の能力をもつ女の子が2人来て、外見の違いしかなかったとき、絶対可愛いほう(見た目が良いほう)を採用するわけじゃないですか。無意識のうちにそれをやってるから、顔で変わるのであれば、優位に立てるのであれば、もっとやった方がいいと思う。そういう考え方が増えていくと、国内でももっと浸透するのかなって思います。

若者にとって、美容医療はどういう存在だと思いますか?

感覚的には、ドラックストアで売ってるようなプチプラコスメ、デパコスなどのハイブラコスメ、ヘアスタイルで変化をつけるための美容院、そして体の部位(ポイント)で変化を出したい美容医療。本当に金額やアプローチの差でしかなくて、選択するかしないかの違いですね。年々カジュアル化してきていると思います。

美容医療のゴール、これがやれたらいいなという目標はありますか?

見た目における私の目標は、明日花キララさん。私も、誰になんと言われようと、自分が自分を好きでいるために、自分の理想に近づきたい。そうじゃないと誰も好きになってくれないし。今の彼は、美容医療にあまり良いイメージは持っていないんですけど、それで嫌われて別れるぐらいだったら、そんな程度の関係でしかないから。

「こんなに可愛く変われるんだったら、私もやってみようかな」と思われるぐらいの容姿になれたらいいなって。それが私のゴールです。

公私において、将来のビジョンはありますか?

仕事はかなり自由に動けるようになったので、前々からやりたかった美容ライターをやるか、クリニックで働くか、起業して経営をやるのか、色々な可能性を考えてワクワクします。共通しているのは、自分が経験したことを少しでも多くの人に伝えることで、コンプレックスを抱えている人がプラスになるような、そんな仕事ができたらいいなと思っています。

容姿に関しては、私も相当悩んだので。外見でいじられたり、差別されたりするようなことを実体験含めて沢山見てきているので、女の子が下に見られたりするのは本当に嫌で。

結局少しのお金の使い方で人生っていくらでも変えられるし、容姿で変わるものがあれば変えた方がいいと思うし。少しでも、誰かのためになれたらって思います。

ぎぼさんと木
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