Documentary

TikTokフォロワー約50万人の動画クリエイター、わにし。
“モテ”のために始めたことが、自分も皆も笑顔にした

2024.02.13
わにし
取材・文:ヨコシマ リンコ
撮影:森山 越
撮影協力:鰓呼吸 大宮一番街
わにし 経験施術は、脂肪吸引(頬、顎下)、アートメイク(眉)。2000年生まれ、埼玉県在住。TikTokでは「埼玉の伝説わにし」として約50万フォロワーを誇る動画クリエイター。家では一切お酒を飲まないが、飲み会の場の雰囲気が好き。週三回、友人と飲みに行くことが趣味。
TikTok「埼玉の伝説わにし」
TikTok「またコントね」
「お笑いも、動画も、美容も、やるきっかけは“モテたい”からっすね」――笑いながらそう話すわにしさんは、TikTokで約50万人のフォロワーをもつ人気動画クリエイターだ。思わずクスっと笑ってしまう父親ネタの動画をメインに、YouTubeでは埼玉のさまざまな場所を巡って紹介し、ときには演技までこなす多才な24歳。“モテ”を意識するあまり、「ついカッコつけてしまう」ことがよくあったというが、美容医療を受けたことで「逆にカッコつけなくなった」という。心境の変化について、わにしさんのホームグラウンドである埼玉で語ってくれた。

自分の力を試すために始めたTikTok

高校時代、“モテたい”という思いから始めたお笑い芸人。事務所や養成所に入ることなくコツコツとコンビでライブに出続けたものの、20歳でコンビ解散。これからどうするか考えたわにしさんは、「自分が本当に面白いかどうか試したい」とTikTokに動画投稿を開始。すると、なんと1発目で大バズり。今では人気クリエイターだ。

ONEドキュメンタリー取材埼玉の伝説わにし

「TikTokは数秒から動画を投稿できて、始めるハードルも低い。『ここでダメだったら俺はもうなんの才能もないんだぞ』という、背水の陣的な気持ちで挑みましたね。バズってくれて本当によかった(笑)。

今後どういう職業に自分がなっていくかはまだ分かりませんが、自身の知名度を上げておいて損はないですからね。漫才やコントがやりたいという思いは今でもずっとあるし、お笑いを辞めたという感覚はないんです」

わにしさんのアップした動画には、毎回「めっちゃ笑った」「元気がでた」など、多くの喜びの声が届く。“こんな父親っているよね”というようなクスッと笑えるネタを始めとした動画は、台本は用意せず、その場で考えて撮影することが多いのだとか。

「TikTokは思いついたときに10本20本ばっとまとめて撮っちゃいます。撮影は1、2時間ぐらいで終わる感じですね。編集も自分でするんですけど、あえて凝り過ぎたり、説明しすぎたりしないようにして、視聴者の想像に任せる“余白”をつくってるかな。見てくれる人が楽しんでくれるのがやっぱり一番嬉しいし最高ですね」

YouTubeでは、地元埼玉をクローズアップ

わにしさんのYouTube『バズってくだ埼玉 〜バズ玉〜』は、わにしさんとカメラマンが埼玉のスポットやグルメを巡る動画がメイン。テンポの良い掛け合いや言い争いで思わずクスッとしてしまうのが魅力だ。こちらも台本はなく、「地元埼玉をもっと盛り上げたい」という気持ちから投稿を始めた。

ONEドキュメンタリー取材埼玉の伝説わにし

「映画『翔んで埼玉』でもこれでもかというくらいいじられて、世間からも“ダさいたま”とか言われちゃう埼玉ですけど、そんな埼玉が俺は大好きなんです(笑)。いじりどころがたくさんあって、親しみやすくて、あえて“負けられる”感じ。そんな地元が好きだから、今後も少しでも良さを伝えていけたらいいですね」

30キロダイエットしても変わらなかった部分は、美容医療に頼ってみた

そんなわにしさんが自身の外見に目を向け始めたのは、高校生の終わり頃。当時、知識が豊富な人がモテると思い、アニメを観始めてアニオタになったが、「実際は全くモテなかったし、アニメを観るためにずっと家にいたせいで110キロまで太った」と笑うわにしさん。その後、新たに洋服に興味を持ったが、体重的に服のサイズが限られることに気づき、ダイエットを開始した。

ONEドキュメンタリー取材埼玉の伝説わにし

「やろう!と思い立ったらぱっとできる性格なので、大体3カ月位えげつない食事制限をして、30キロくらい落としました。80キロくらいになって、洋服も選べるし、自分的に好きな体型にはなったものの、顔の脂肪だけは全然落ちなかったんですよね」

もともと顔に肉が付きやすいタイプだったわにしさん。少しでも体重が増えると、すぐに顔に出てしまうことが前々から気になっていた。そんなタイミングで美容医療の脂肪吸引を知り、思い切って施術を受けたのだという。

「顔の印象が変わったなって実感したのは、施術から1カ月後くらいっすね。ダウンタイムが終わって腫れが引いたら、頬がシュッとして、アゴの輪郭がきれいに出てくれた感じ。体重は変わってないのに周りから『痩せたね』と言われることが増えました」

ONEドキュメンタリー取材埼玉の伝説わにし

TikTokでも視聴者から「わにしさん痩せた!」というようなコメントがつくようになり、「実際の目じゃなくて写真や動画でも効果がわかるんだ」と実感したのだとか。

「自分の身体の中で、一番気になっていたのが顔の脂肪だったので、そこを気にしなくてよくなったというのが精神的に楽ですね。しかも、脂肪吸引した部分は太っても脂肪がつきにくくなるらしくて、体重的に太っても顔は変わらないんですよ。だから、あまり体重という数字にはいい意味でこだわらなくなりました」

苦手だった眉の手入れは、アートメイクで克服

努力しても変わらない部分は美容医療に頼るという選択肢を知ったわにしさん。そこで、前々から整え方が分からなかった眉毛をどうにかできないかと探したところ、医療用の専用針を使用し、色素を入れて形を整える眉のアートメイクがあることを知った。

ONEドキュメンタリー取材埼玉の伝説わにし

「自分で整えて失敗して麻呂眉になった経験もあるくらい苦手で。思い切ってアートメイクをしてみたら、手入れが楽になりましたね。正解の形がもう出来上がってるから、失敗することもなくなりました」

気になっていた顔の脂肪が減り、眉毛が整ったことで、「髪の毛もしっかり整えなきゃ、肌を整える効果のある美容医療の施術もやってみたい」と、ほかの部分にも意識が向くようになったわにしさん。美容医療を受けたことで、外見の変化だけではなく、内面的な変化も体験した。

「美容医療をしたら、不思議と逆にカッコつけなくなった感覚があるんですよ。自分は日々のケアだったり、美容医療だったりで、『最低限身だしなみを整えている』という自信がついたからこそ、変にカッコつけずに、素で喋れるようになったというか。モテるようになったかは分からないですけど(笑)、自分の中では良い変化でしたね」

「どんなことも笑いに変えてやる」

取材中に何人もの視聴者から声をかけられたり、写真を求められていたわにしさん。忙しい日々のなか、意識していることを聞いたところ、「嫌なことがあっても、それをどう面白く言えるか?ということばっかり考えてます」と教えてくれた。

ONEドキュメンタリー取材埼玉の伝説わにし

「嫌なことが起きてテンションが下がった気持ちを、1日中引きずるのが嫌いなんです。でも“嫌”って感情は、結局自分の気持ちの問題だから。嫌なことがあったら、『これどう人に面白く言おうかな?』というマインドに変える。嫌なことでも、動画のネタや話のネタになって、誰か一人でも笑ってくれたらそれでいいなって。いくつになっても、ずっとそうやって、自分も楽しく、そして誰かも笑顔にさせられるプレイヤーでいたいですね」

ONEドキュメンタリー取材埼玉の伝説わにし
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