“変”なところが唯一無二の個性になり、人の心を動かしていく

フジコーズに入ったきっかけは就活

都内の大学生ならば、学生時代にタレント活動をするのは珍しいことではない。

しかし、上西萌々さんがフジテレビ系「オールナイトフジコ」のオーディションに挑戦したのは大学4年になってから。

就職活動を終え、企業からの内定獲得後だったという。どんな心境の変化があったのだろう？

「当時、就活はしていましたけど、どうしてもこれをやりたいというものがなくて流されるような感じでした。

“ガクチカ”を聞かれても特に答えられるものがなかったんです。就活を通して自分を見つめ直して、学生時代の最後に何かに挑戦したいと思ったのがきっかけでした」

実は上西さん、中学時代は吹奏楽部の部長を経験し、全国大会にも出場。フルートのソロコンテストでも優秀賞を獲得していたほど、部活動に打ち込んでいた。

もともとあった挑戦意欲を次はオーディションに注いだ。

「就活で自分に個性といえるものがないと自覚していたので、何が好きなのか、改めて自己分析しました。

オーディションには配信審査もありましたが、とにかくやってみて、毎回反省点を洗い出して、なんとか自己紹介ができるようになりました」

そうして狭き門をくぐり抜け、見事フジコーズの3期生としてタレント活動を始めた。

体質に合わせて−9キロのダイエットとニキビ肌改善に成功

オーディションにあたっては、ダイエットにも挑戦。ポイントは自分にあった方法を取り入れたこと。

「高校生時代に脂肪燃焼スープダイエットを一週間やったことがあって、かなり痩せられたんですが、私は運動が苦手なのですぐにリバウンドしてしまったんです。

短期間で食事制限をするのは向いていないのが分かっていたので、自分の体質に合っていそうなダイエットの生活習慣を1つずつ取り入れていきました」

その習慣がこちら

・1日2リットルの水を飲む
・朝起きたら、白湯を飲む
・筋トレ＆ストレッチ
・コーヒーを飲んでデトックス
・音楽を聴きながら歩く
・「恵ガセリ菌SP株ヨーグルト」を食べる

その結果、最も太っていたという高校2年生の頃に比べて9キロの減量に成功した。

ダイエットで効果が出た後、上西さんはパーソナルカラー診断とエステのピーリングにもトライし垢抜け。

なかでもピーリングは高校時代からの肌悩みが解消されたという。

「ちょうど高校生のニキビができやすい時期にコロナがきたので、マスク生活で肌が信じられないくらいブツブツでした。花粉症の時期なんて本当に大変で」

肌質改善をしようと皮膚科に通った。

「ピーリング石鹸にトライした後、エステのハーブピーリングもやってみて、ようやくニキビ肌が改善されました」

1cc単位で慎重に施術。でもタレント活動には大きく貢献！

垢抜けして終わり、ではなく、次に挑戦したのは美容医療。

皮膚科やエステに通ってみてハードルが下がったことと、美意識が高い友達が多かったこともあり元から興味はあった。それでもかなり慎重に始めた。

「身体に何かを入れるというのが怖くて、自分でもリスクを調べたり、クリニックの先生に相談したりして、1ccとかほんの少しずつやってみました」

あごの梅干し状のシワを取るためにボトックスを注射。その効果は？

「大きな変化ではありませんでしたが、自分が気になっていたところだったので気持ち的にすっきりしました。特にポニーテールできるようになったのが良かったですね。

ポニーテールにすると輪郭が目立ったり、どの方向からも顔が見やすいですよね。以前は気になってできなかったアレンジもいろいろできるようになって、 お洋服に合わせて髪型を変えられるようになって、楽しくなりました」

自分をアピールするタレント活動には大きく貢献したようだ。

ホワイトニングで自然体の自分になれた

上西さんのチャームポイントの一つには満面の笑みがあげられる。しかし、歯の色がコンプレックスだったことから、もともと笑顔に自信がなかった。

「カフェでアルバイトするくらいコーヒーが大好きで、歯が黄ばんでいたんです。ホワイトニングすることによって、 笑顔に自信が持てました。

肌質改善したり、美容院に行ったり、美容の意識改革をすることによって、自信が生まれるんだと思いましたね。

人前でもいろんな表情で笑えるようになって、より自然体になれたと思います」

キレイの型にはまらない。“自分らしさ”がいちばんの魅力

上西さんが美容医療に慎重だったのは、両親の教えがあったそう。

「母は、脱毛は若いうちにした方がいいよと、美容に関して積極的にアドバイスをしてくれるタイプでした。

でも、成長する過程なので骨を削るとかよりは肌をきれいにしたり、自分の素材を生かすメイクをしたり、そっちの方が大切だと教えてもらいました。

だから、美容医療も自分の身の丈に合った適度なやり方がいいと思っています」

さらにお父さんからは、自分らしさに対するアドバイスもあったという。

「いま、インスタやTikTokを見ると、“爆美女”と呼ばれる何の欠点もないお人形さんみたいなかわいい人がたくさんいますよね。憧れる気持ちもありますが、父が言うには“みんな同じ顔に見える”と。

それを聞いて、爆美女になって個性がなくなってしまうなら、個性があって親しみやすい方がいい、と思うようになって、そういうかわいさを目指すようになりました」

“かわいい”と自分に言ってあげるとよりかわいくなれる

タレント活動で自分を磨くなかで自分らしさの大切さに気づいた上西さん。現在の美のモチベーションの保ち方は？

「鏡に向かって“今日もかわいいね”と言うようにしています。周りの人にも “かわいいいと言われたらもっとかわいくなります”とも伝えています。ちょっと怖いかもしれないですね（笑）」

そう照れ笑いしつつ、自身の経験からくる言葉のようで、力強くこう続けた。

「でも、効果があるんですよ。

自分から口に出したり、耳で聞いたりすると、 だんだん自分のなりたい姿に近づいていく気がしていて、ポジティブにいろんな物事に取り組めるようになりました。

だから、言霊は私にとって重要です」

「どんな美容よりも自分で意識を向けてアファメーションすることが大事だと思っています」

さつまいもは“私の一部”
将来の夢はさつまいもの伝道師！？

自分磨きのダイエットの途中では自分が本当に好きなものとの出合いを果たす。それが“さつまいも”。

「きっかけは、田中みな実さんと広瀬すずさんがさつまいもを食べていると知ったからです。

最初は美容目的でした。でも、茨城で地元の壺焼き芋屋さんで買って食べてみたら、すごくおいしくて感動したんです。いまは純粋においしさで食べ続けています」

現在は、おいしいの枠を超えて、上西さんの一部になっている。さつまいもを常備するのはもちろん、自宅に焼き芋専用機もある。

「ときどき元気がないときは一緒に暮らしている母に『顔色が悪いよ、焼き芋食べてないんじゃない？』と言われます。

私の場合、焼き芋を食べていると幸せ物質が出てくるのか、本当に顔色がパッと変わるんです。栄養とか美容じゃなくて、私にとって本当に欠かせないものなんです！」

取材中にはさつまいもの魅力やさつまいも愛をたくさん話してくれた。そして、将来の夢もさつまいもに関係しているそう。

「将来はさつまいものお店を開きたくて、そのためにお芋の発信をしたり、いろいろな魅力を話しています。

自分でお芋を育てて、ブランディングしたお芋を販売して世界に広めていきたい気持ちがあります。

社会経験を積むために就職はしたいと思いますが、それと両立しながら、まずは自分が感動したさつまいもの魅力を広めて、たくさんの人に“食べたい”と思ってもらえたら、すごく幸せです」

コンプレックスこそがチャームポイント

タレントに挑戦したことで自分らしい将来の夢にも出合えた上西さん。苦しかった高校時代を振り返ってこんなメッセージをくれた。

「昔の私は“天然”って言われることがすごく嫌で、普通になろうとしていた時期がありました。でもそうしていたらどんどん苦しくなって、もう学校に行きたくないと思ったこともあったんです。

ちょうどコロナが重なっていた時期でした。でもあるとき、自分が思っているよりもいい意味で他人に興味はないと気づいたんです」

そう気づいたことで、自分の個性をどんどん発揮できた。

「何の個性もないよりかは、 その人らしい部分があった方が好きになれるという考え方を知って、 よく考えたら自分もそうだなって思ったんですよ。

変だなって思う方が興味湧くじゃないですか。 そういう存在に自分もなれたらいいかなって。

それは外見も同じです。何の欠点もない顔ってきれいだなって思うけど、自分らしさや個性があった方がおもしろい。いまはそう思っています」

変な部分は個性にもチャームポイントにもなる。自分の気持ちも他人の心も動かす力があると教えてくれた。

上西さんのポーチの中身を大公開

普段から多くのコスメを持ち歩いているという上西さんにポーチの中身を見せてもらった。

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