「動物ってかわいいな!」というところから、内部構造に興味が転じて獣医師に
2022.03.04
取材・文:新木千佳 撮影:小川 遼 撮影場所:品川
渡邊(32)マクセル アクアパーク品川 獣医
仕事について
朝一に採血、便や呼吸器の検査をして生き物の健康状態を見ます。水族館にはさまざまな生き物がいるので、それが難しさでもあり楽しさでもありますね。書籍やネットで文献を読んだりと、毎日の勉強が欠かせません(笑)。獣医師は相談を受ける立場なので、相手の話をよく聞くことを心掛けています。生き物は喋れませんが、異常があると飼育スタッフたちが一番に気づきます。そういった周りの方の声を大切にしたいですね。
好きなこと、趣味について
ジムに通ったり山登りやダイビング、体を動かすことが好きです。ダイビングは野生の生き物たちの生活をのぞきに行っている感じです。最近見た中で感動したのは、沖縄に行った時に見たリュウキュウハタンポっていうお腹がちょっと出っ張っている魚。暗い洞窟の中を進んでいくと、一面にうわーっているんですよ、それがカーテンみたいに避けていく。群れで泳ぐ魚が好きなので、特に感動しました。
自分の個性、多様性について
もし諦めた夢があったとしたら、もう一度チャレンジしてみてほしいですね。私自身、今の水族館勤務がそうです。水族館の獣医になりたくて頑張って勉強をしていましたが最初からはなれなくて、別の職種に就いたんです。それでも諦めきれず再度挑戦して、今に至ります。ずっとやりたかったことなので、チャレンジして本当に良かったと思っています。