【連載】すてきなダウンタイム ~憂鬱な気分を吹き飛ばすみんなのプチアイデア~Vol.2「クマ・顔の脂肪取り編」
この不安によって、美容医療を受けることを足踏みしてしまう人は多いかもしれません。たしかに、施術の跡が目立つので外出する際に工夫が必要なもの、一定期間痛みが続くものなど、何かと日常生活に制約が出てしまうことも多い「ダウンタイム」。そこで、なるだけ快適に、前向きにダウンタイムを過ごすためのアイデアを、実際の美容医療経験者に聞いてみました。第二回は「クマ・顔の脂肪取り施術」のダウンタイムを経験した皆さんのお話。そんな方法があったんですね~!
①インディバの力を使って症状を軽くする(脂肪取り・西あんずさんの場合)
ダウンタイムの様子は?
大きな腫れは5日~7日目がピークでした。大きなといっても、元の顔の大きさくらいです。翌日はむしろ全く腫れがなく、執刀医にも「ここから腫れてくるから、今が完成に近い形だよ」と言われました。糸リフトも同時に受けていたので、コンビニのおにぎりさえも潰さないと食べれないほどつっぱりがあって口が開けづらいのが1カ月ほどは続きました。1カ月目くらいに拘縮(こうしゅく/ボコついたり、硬くなったりすること)がはじまり、顎下や頬など吸引箇所は触ってもカチカチで、皮膚も麻痺していました。日常には全く問題ないですが、触ると感じる痛みやしびれなどは、3カ月くらいは続きました。完成までは約半年です。
外出のときはどうしていましたか?
施術のことを隠していなかったので、仕事中もフェイスバンドをつけていました。(笑)
痛みや気分の落ち込みがあるダウンタイム期間ですが、どうやって前向きな気持ちで過ごせるよう工夫しましたか?
拘縮が始まると顔が四角くなってしまい、吸引したのにな~と思っていました。私が施術を受けた美容クリニックには、インディバ(電磁波エネルギーを活用した温熱療法)サロンが併設されていたので、なるべくダウンタイムを軽く済むように週1で通っていました。脂肪吸引の施術内容も共有されていたので安心でした。
顔の脂肪吸引を検討している方へ一言アドバイス
ここ数年で脂肪吸引がポピュラーになっていますが、脂肪吸引が上手な先生というのは日本国内でも数人だと思います。また、大手美容クリニックではシャドードクターも最近になって話題となっているので、ドクターのセンスとクリニックの選定は慎重になった方が良いと思います。
美容医療を受けるのは、自分がイキイキとするため
②カバーメイクは色彩表を参考に選ぶ(脂肪取り・無加工おばさんの場合)
ダウンタイムの様子は?
家族に内緒だったので、内出血が治まるまでの約2週間は目立つ部分へ常にコンシーラでカバーしていました。1ヶ月経過したあたりから脂肪吸引した箇所の皮膚の中が痒くなってきます。最初の1カ月半くらいはとにかく口が開けられない、頬や顎下がひきつれてビリビリと痺れる感じがする、話しずらい、うまく笑えない、とにかく口が開きづらいから歯ブラシがつらい、脂肪吸引箇所が硬くなりはじめてしこりになってくる症状もありました。3カ月間は、ひきつれ、しびれ、しこりに悩まされます。4カ月目からはいろいろな症状がおさまってきて、5、6カ月目はしこりも目立たなくなり、しびれ、ひきつれもほとんどなくなってきました。ただ、次は吸引後の余った皮膚が気になり出しましたね。
外出のときはどうしていましたか?
家族には絶対にバレないようにしていたので、フェイスバンドなしでも施術できる美容クリニックを選びました。内出血はコンシーラで、輪郭は髪型で隠していました。例えばボブで輪郭を隠したり前髪を作ったり、フチがしっかりある存在感のある眼鏡を着用していました。コンシーラは単色だけでなく、濃い色、薄い色など何色ものコンシーラーを使っていました。色彩表を参考に反対色をのせてから肌色でカバーしていくと綺麗に消せます。マーシュフィールドというメーカーの化粧品はアザやシミを隠すために開発されたものなのでカバー力もいいし水にも強くておすすめです。
また、顔の表情は手で隠していました。個人的には不自然かなと思っていたのですが、他の方からみるとそうでもなかったようです(笑)
痛みや気分の落ち込みがあるダウンタイム期間ですが、どうやって前向きな気持ちで過ごせるよう工夫しましたか?
最も腫れが大きかった2日目とかは外に出ないようにするために自宅で引きこもって映画鑑賞したりオンラインゲームしたり、内出血や傷をカバーするためのメイクの研究したり、自宅でゆっくり楽しく過ごせるよう食料などの引きこもり生活に必要なものを前もって揃えて備えていました。内出血や腫れが想定される、特に顔への施術は個人差があるので、どのくらいの期間でどうなるのか予想できないものです。前もって有給などを使って長期休暇を取るのが良いと思います。
クマ取りを検討している方へ一言アドバイス
顎下の脂肪吸引については、大量出血による窒息で死亡している方もいると聞くので、確かな技術と知識のあるドクターにお願いすることが必須です。美容医療クリニックも数件のカウンセリング周りをしましょう! そして当日に契約してはダメです! カウンセリングしてもらったら、いったん家に帰りましょう! そしてどこの美容外科にするかお家で冷静になって考えましょう!
施術で失敗した無加工おばさんが、それでも美容医療を推す理由
③なるべく目を合わせない(クマ取り・渡邊洋子さんの場合)
ダウンタイムの様子は?
術後すぐに頭痛がしましたが寝たら治りました。出血がひどく、半月ほどは眼球に赤みがでてしまいました。
外出のときはどうしていましたか?
目薬で充血を抑えていました。知人に会うときは、予め目が赤いことを伝えつつ、もともと持っていたファッションメガネをつけて外出していました。買い物のときは店員の方をびっくりさせてしまうのでなるべく目を合わせないように気を付けていました。
痛みや気分の落ち込みがあるダウンタイム期間ですが、どうやって前向きな気持ちで過ごせるよう工夫しましたか?
施術直後に医師に取れた脂肪を見せてもらったことで「取れた!」という実感が勝り、あまり落ち込むことはありませんでした。充血したときは元に戻るかどうか気になっていましたが、施術前にどういう症状がでたらまずいのか医師から事前に説明を受けており、それに該当しなかったため、あまり深く考えないようにしていました。
渡邊さんが美容医療を取り入れて気づいたこととは。
④とにかく鏡を見ない!(クマ取り・さえさんの場合)
ダウンタイムの様子は?
3日目までは目の下の腫れがありましたが、施術直後に目の下に肌色のテーピングをしてもらったので目立つことはありませんでした。4日目ごろまでは血混じりの涙が出ます。 4日目〜9日目は目の下に黄色い内出血がありましたが、目の下なのでマスクで隠せば目立たずに済みました。9日目ごろは目の下ではなく鼻の横が少し腫れていました。2週間ほどで腫れと内出血は治まりました。
外出のときはどうしていましたか?
黄色い内出血はファンデーションを少し厚めに塗る事でカバーしていました。目の下はマスクで隠す事ができたのでそこまで隠そうという意識はありませんでした。
痛みや気分の落ち込みがあるダウンタイム期間ですが、どうやって前向きな気持ちで過ごせるよう工夫しましたか?
とにかく鏡を見ないということを徹底していました。不安に思って良くなることはないので、鏡は見ずに、いつも通りの生活を心がけていました。
顔の脂肪吸引を検討している方へ一言アドバイス
裏ハムラ法を受けて半年ほどは経過に満足していたのですが、半年を過ぎると徐々に脂肪の取り過ぎによるリガメント(皮膚、筋肉、脂肪、骨などをつなぐ繊維状の束になった接着組織)の食い込みが気になるようになり、修正が必要である状態になりました。修正代は最初の施術の倍ほど金額がかかるので、もう少し慎重にカウンセリング周りをしておけばよかったなと思っています。脂肪は財産なので取りすぎない事をオススメします。
美容情報収集家さえさんの“施術の決め手”とは。
⑤フチの太いメガネを調達(クマ取り・mikiさんの場合)
ダウンタイムの様子は?
腫れと内出血が1週間程度、片目の結膜下出血が2週間ほどありました。
外出のときはどうしていましたか?
そこまで酷くなかったことと、メガネを作り直したかったこともあり、カモフラージュのメガネとしてGINSでフチの太いメガネを作りました。あとはメイクで隠していました。
痛みや気分の落ち込みがあるダウンタイム期間ですが、どうやって前向きな気持ちで過ごせるよう工夫しましたか?
他の人の経験をYouTubeで探してどんな症状があるのか確認していました。
顔の脂肪吸引を検討している方へ一言アドバイス
脱脂から1年半が経ち、結果的に満足している状態ですが、裏ハムラ法が目立ってきているなか、脱脂のみをしたので未来に少し不安はあります。 クマ取りをしたあと、どうしても目の窪みやクマの再発などがあるそうなので目の周りが完全な状態になる施術はないと思いますが、よーく調べたなかで自分に合いそうなものを選択すれば、より満足度の高いものになるのかなと思います。
美容医療という選択をしたフリーランスの美容師mikiさんのお話
そもそもダウンタイムの少ない施術を選ぶのも手
今回は「クマ・顔の脂肪取り施術」のダウンタイムアイデアを紹介しました。
どの施術にもダウンタイムが存在しますが、なかでも脂肪吸引は日常生活に制限が多い傾向にあるようです。「施術して72時間はシャンプーや洗顔ができないので不潔で外にでられませんし、マフラーやアウターで隠せない夏は避けた方がいいかもと思いました(エラの脂肪吸引・渡部美紗さん)」という意見がありました。
脂肪をなくしたいけれどダウンタイムに不安を感じる方は、そもそもダウンタイムが少ない施術を選択するのも一つの手だと思います。
「仕事の関係上、まとまった休みが取れないので、効果がでるまで少し時間がかかるけどダウンタイムが少ないクールスカルプティングを選びました(平野美穂さん)」、「脂肪吸引の中でも、施術当日からマスクで隠す必要すらない高額な脂肪吸引を選択しました(川田元気さん)」という意見もありました。
是非クマ・顔の脂肪取り施術の参考にしてみてください。