Documentary

プロに頼めば効率よく理想に近づける
「やればハマる」筋トレと美容の類似点

2022.12.09
桂田瑞貴
取材・文:山西裕美(ヒストリアル)
撮影:小川 遼
桂田瑞貴 経験施術は、ダーマペン、医療脱毛。
24歳。秋田県出身。大学時代は陸上部に所属し、同時に大手ジムでトレーナーとしてアルバイトをスタート。その後別のジムに移り、そのまま就職。1年半の勤務を経て2022年独立。準備期間を経て2022年12月1日より、自身のジムの経営をスタート。
若干24歳で、パーソナルジムを立ち上げた桂田瑞貴さん。ガッシリとした体型と長身、いかにもスポーツマンといった感じの青年。落ち着いた雰囲気ながら自信にあふれた口調には嫌味がなく、年上の顧客を多く持っているのもうなずける。自身の特技である“トレーニング”で身を立てていくという強い決意のもと、2022年末、桂田さんは大きな一歩を踏み出した。

筋トレやフィットネス、ダイエットは “生活をより良くしてくれる”

トレンドの中心地として、さまざまな人気店が集まる渋谷、恵比寿、代官山。その地で、若干24歳にしてパーソナルジムを立ち上げた桂田瑞貴さん。大学在学時からパーソナルトレーナーとしてアルバイトしていたとはいえ、卒業後、わずか1年半での独立を果たしたことになる。

桂田さんインタビュー

「僕のお客さんは40代〜50代の男性が7〜8割で、経営者の方も多いんです。不動産の契約の仕方や融資の受け方など、アドバイスをしてくださる方も多くて、自然と自分でも『やってみようかな』という気持ちになりました。お金の不安は少なからずありますが、今の年齢から頑張れば何とかなると思っています。出資は受けていないですし、そんなに初期費用はかかっていません」

前職時代から桂田さんを支持してくれている人たちが、引き続き桂田さんのスタートさせたジムでトレーニングを受けている。桂田さんのトレーニングは、ほかとは違うようだ。

街中を歩く桂田さん

「デスクワーク中心の人は特に、筋肉の可動域が狭くなっていることがあります。トレーニングをする前に、まずは体を柔らかくしておかないと効果がないのですが、そのためのストレッチをお客さんではなく、僕が施します。なので、トレーニング時間の半分くらいは、お客さんは“寝ていればいい”感覚。ストレッチをパーソナルトレーナーがやるということは、他ではあまりないし、効果をすぐに感じていただけるので評判もいいですね」

コロナ禍に直撃した大学時代は、相当な時間をかけて介護学を勉強したと胸を張る。

「思いがけず、たくさん時間ができてしまったのもあって。パーソナルトレーニングの知識については詳しいと自負しています。それと、遅かれ早かれ独立は考えていたので、経営についても、この時期にある程度学んでいました」

桂田さんと紅葉

多くの人が、“遊び”中心になりがちな学生時代。しかし桂田さんは、「仕事でしっかり稼いでいくには?」ということを常に考えていたという。

「大学2年で、陸上選手としての自分自身の活動に、ある程度見切りをつけたんです。卒業後、人を喜ばせるような仕事に就きたいと考えたとき、やはり自分の強みはずっと続けてきた“トレーニング”ではないかと思ったんです。そこで大手スポーツジムでアルバイトを始めたのですが、そこで得た知識は大きかったですね」

その頃と同時に始めたのが、「ボディビル」だという。

「知識はたくさんつけたけれど、それは僕と話をした人でないと分かってもらえないですよね。ならば、体を見ていただくのが一番手っ取り早いかなと(笑)。『このトレーナーはこんなにいい体をしているんだ』と思っていただければ、営業にもつながりますよね。そういうわけで『コンテストに出てみようかな』と思ったのが始まりです。今まではそこまでボディビルに力を入れていたわけではなく、大会に出ても2位止まりでしたが、自分のジムもスタートしたし、次は優勝を狙っていきます」

桂田さんのボディビルのお写真

桂田さんは世間がボディビルダーにイメージするような、厳しい食事制限はしていないそう。

「筋トレやフィットネス、ダイエットは僕の中では“生活をより良くしていくもの”という位置付け。食事制限にとらわれ過ぎてしまうと、苦しくなってしまうんじゃないかと思っています。僕は結構食べたいものを食べていますし、お酒も好きですね」

桂田さん道路沿い

人と近い距離で接する仕事には、清潔感、身だしなみが大切

とはいえ、元来のスポーツマン。暴飲暴食をすることもないし、美容にも気を遣っている。

「筋トレと美容は似ていると思うんです。どちらもよくなっていくと、どんどん気分が上がってきますよね。僕は同世代の男性の中でも美容にお金をかけているほうかもしれないです。セルフケアは化粧水や美容液くらいですが、美容医療のほうが興味があります。『セルフで行うよりも、プロの力を借りた方が効率よく理想に近づける』という、これも筋トレと同じ考え方かもしれないです(笑)。実際、美容外科の医師の方もお客さんとして僕のトレーニングを受けに来ているんですが、筋トレにはハマっていますね。やっぱり似ているんだなと思います」

桂田さん話している

そんな桂田さんが現在も受けている美容医療は、髭を含む全身の医療脱毛と、極細針で肌の表面に小さな穴をつくり、肌の回復を向上させるダーマペン。陸上選手として日焼けをしてきたこともあり、ニキビ跡やシミなどは気になっているのだとか。

「パーソナルトレーナーは、お客さんに近い距離で接する仕事なので、清潔感、身だしなみが大切だと思っています。キレイな状態じゃないと人前に出たくない気持ちがありますし。そして、何よりも時間の短縮ができることは、僕にとってありがたいですね」

「時間を短縮して、何をしたいのか?」と聞くと「今は仕事のことばかり考えている」と即答。

桂田さんカメラ目線

「寝るのは深夜1時くらいで起きるのは朝7時くらい。8時〜11時までパーソナルトレーニングの仕事をして、12時から15時くらいまで自分の筋トレとサウナ、夕方16時くらいから23時くらいまで再びパーソナルトレーニングの仕事をしています。今は、遊びの予定はほとんどないですね。前職では営業についてのノウハウも教えていただき、勉強になりました。でも独立の一番の理由は“自分の力でたくさん稼ぎたい”ということでした。同業者で、自分のトレーニングに夢中になってちゃんと稼げていない人も多いと聞きます。僕の場合、今は仕事を優先して、自分の筋トレに夢中になるのはもう少し後でもいいかなと思っています。やはり、カッコいい30代、40代、50代でいたいですからね」

学生時代から将来を見据えて、仕事に邁進してきた桂田さん。あえて、「今、仕事以外で何がしたい?」と聞くと……。

「強いていうなら、旅行したいですね。ホテルが好きで、くつろいだり打ち合わせしたりするためにラウンジやカフェをよく使います。キレイなホテルに泊まりたいです。国内もほとんど行っていないので、京都に行きたいなと思っています」

桂田さん上を向く
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