“正解”より“自分らしさ”。ヘラヘラ三銃士・ありしゃんが、見た目を変えた先で見つけた本当に大切なもの
撮影:森山 越
ヘア&メイク:chiiiko
スタイリスト:RIKU OSHIMA
チャンネルの企画・編集を全て手掛けながら、人気美容サロン「Raviy」を日本全国で7店舗展開する女性経営者としての顔も持つ。
YouTubeでは、ライフスタイル、ファッション、美容、旅行、そして日常の出来事について、エンタメ性の高い動画を投稿し、同年代の女性を中心に多くの支持を集めている。
文房具の“のり”で二重をつくりながら、
人と同じ見た目になろうとしていた
「外見は第一印象を左右するもの。それを整えることは初対面の人や仕事相手などへのマナーだと思っています。外見を磨くと自分自身の自信にもつながるし、モチベーションも上がりますよね」と話すありしゃん。最初に自分の外見を意識したのは小4の頃。一重まぶたで、髪の毛は天パでくるくる。自分一人だけ周りの子たちと見た目が違っておかしい、と感じていた。
「赤ちゃんの頃から祖父がたくさん写真を撮ってくれていたので、自分の外見を客観視するクセがついていたんです。当時はそれを個性とは受け止められず、『どうしたら人と同じような見た目になれるんだろう』と、いつも鏡と睨めっこしては研究していました。試行錯誤の結果、まぶたは文房具の“のり”でくっつけて二重にして、髪はストレートアイロンで伸ばしていました。ストレートアイロンを使ったのは、学年でたぶん私が一番早かったはず(笑)」
二重になって感じた、“本当の自分になれた”という感覚
小4の時点で「将来絶対に二重埋没を受ける」と決意していたというありしゃん。中学の卒業式後、すぐに施術を受けた。
「初めてで怖かったし、当時は周囲に気づかれるのが怖くて控えめな感じの幅にしました。なので印象はあまり変わらず『美容医療は魔法じゃないんだ』と気づいた一方で、自分がずっとやりたかったことを実現できた満足感はありましたね」
そのときの二重はすぐに取れてしまい、1年後に再施術。今度は病院や先生、二重の術式などを入念に検討し、自分の目にあった二重幅をアイプチで研究してから施術を受けることができた。
「なりたい二重になって『やっと本当の自分になれた!』と思いました。私の場合、文房具の“のり”で二重にしていた期間が長くて、一重の自分より二重の自分の方が見慣れていましたから。鏡をよく見るようになって、自撮りする機会も増えました。それまでまぶたのラインを隠すためにかけていたメガネをコンタクトに替えて、アイメイクをするようにもなって。もともと明るい性格ではあったけれど、さらに自信を持って人と話せるようになったり、いろんなことに挑戦したりするようにもなりました」
“人生一層頑張る宣言”が親の心配を払拭する
ありしゃんは中学卒業後に初めての施術を受けたが、今は小中学生のうちに受ける人も珍しくない。こうした美容医療の若年齢化について、ありしゃんはどう感じているのだろう。
「メスを入れたり骨を切ったりする施術はやり直しがきかないので、慎重に検討した方がいいと思います。でも二重埋没なら元に戻そうと思えば戻せるわけですよね。アイプチで肌が荒れてしまうくらいなら、施術を受けてもいいと思います。本人にやってみたい気持ちが強くて、親の了承も取れるならば、ですが」
この「親の了承を取る」段階で大きなハードルを感じる人も多いが、ありしゃんの場合は「説得して押し切ってきた」のだそうだ。
「多くの親は、やっぱり子どもに顔を変えて欲しくないと思うんです。それでも子ども本人がどうしても変えたいなら、親の心配を払拭することが大切。きっと親が心配なのは『施施できれいになることで、子どもが自分で努力することをしなくなってしまうかもしれない』『顔が変わって大きく道を外れるのではないか』といったこと。だから自分から『きれいになれたらより一層人生を頑張る』と逆の宣言をすればいいと思います。私の場合も『施術したら自信がついて、さらに仕事や人生を頑張れるからしてもいい?』と説得して、親も『そんなに言うなら好きにしなさい』と了承してくれました」
大切なのは、見た目を変えた後の努力。人と比べるのも悪くない
「施術したら自信がついて、さらに仕事や人生を頑張れる」。そう親に宣言したことで、頑張ることができた、とありしゃん。数年前に美容医療についてきかれたときは、すでにたくさんの施術を経験していながら、後ろ向きな発言も多かった。しかし現在の発信からは自信に満ち溢れた様子が伝わる。
「美容医療を受けることはゴールではなく、一歩踏み出すためのきっかけ。私も以前は外見が全てだと思っていたけど、今はそれだけじゃないんだなと思います。単に施術を受けて顔が変わったからといって人生がガラッと変わるというわけではないですよね。むしろその後の努力が大事。あとは自分がやってきたことは正しい、と思い込むことも大切です。私は『施術できれいになったことで、絶対に仕事をうまくいかせられる』と思い込みながら、いろいろなことにチャレンジしてきました。そこで成功体験を積むことで自信がついて、人生が本当に変わりましたから」
仕事を頑張っている姿勢をファンが評価してくれたことで、自分で自分の性格を受け入れることもできるようになった。
「人と比べがちな性格を変えたかったこともあるのですが、今はその性格もダメとは思っていないんです。人と比べて『負けたくない』と思えたからこそ、美容医療を受けて、自信をつけて、仕事を頑張って来られて、今があると思っています」
それは“自分のための施術なのか”を自分に問いかけてみてほしい
ありしゃんのYouTube動画では、施術後のダウンタイムの様子なども赤裸々に発信している。
「美容医療を受けてきれいになることはズルとか悪ではなく、努力だと私は思うのですが、日本では今でも後ろめたい、隠さないといけないものという風潮がありますよね。そこを変えたいという思いで発信しているんです」
「美容医療も努力」という発言には賛否両論あるが、いろんな人に美容医療について考えて欲しいという気持ちがあったのだという。
「あとは情報がなくて困っている人や挑戦したい人のために、自分が調べた情報を積極的に発信して、勇気を出してもらいたいとも思います。自分が骨切りの施術を受ける前などは、怖くてものすごい検索して情報を集めた過去があるので。その情報が誰かの役に立てばいいなと思うんです」
今、施術を受けようか迷っている人には、それが“自分のためなのかどうか”を自分に問いかけてほしいという。
「誰かのための施術はお勧めしません。例えば付き合っている人好みの顔にしたら、相手が変わるたびにずっと美容医療が止まらなくなりますよね。それは自分とは違う、誰かの軸で行動していることになると思います。逆に自分がしたいと思った施術なら、たとえ人に気づかれなくても、満足して自信がつくと思うんです」
ありしゃんが考える「見た目の正解」「自分らしさ」とは?
外見を変えることはゴールではなく、一歩踏み出すためのきっかけ。それでは外見を変えることのゴールは何なのだろう。そして、ありしゃんが考える「見た目の正解」「自分らしさ」とは?
「結局、美容医療で外見を変えることは自己満足でしかなくて、見た目の正解を求めてしまうと終わりがなくなってしまうと思っています。大切なのは自分らしさで、それはきっと、誰かに流されない軸のようなもの。そして自分らしさを確立するには、自分自身を理解してあげることが必要です。そして最終的には、自分を受け入れて愛することがゴールだと思っています」
正解を追い求めることより、大切なのは自分らしくあること。それがありしゃんの答えだ。
ただ、今はどう頑張っても自分自身を愛せないという人もいるだろう。それでも大丈夫、とありしゃんは続ける。
「そういう人は、きっと自分を自分のことのように愛してくれる誰かに出会ったり、愛せる誰かに出会ったりすることで変われると思います。最近私の周りには、子どもができて承認欲求がパタっとなくなったとか、意識が変わったという人が多いんですよね。愛してくれる存在、愛せる存在によって、人は大きく変わるのかなと。私自身も子どもができたら変わるのかなと、今から楽しみなんです」
【ありしゃんコラボグッズのほか、人気美容グッズがもらえる!?ウェブメディア「1-ONE-」発の参加型イベント開催】
人々の個性が集約する場をつくり、世の中に対し多様性社会について考えるきっかけとなることを目的として、2021年11月にSBCメディカルグループと立ち上げた「1-ONE-」が、8月2~3日にわたって「二重」をひとつの切り口に、10代・20代の女性に向けたポップアップイベントを開催いたします。「見た目にはどれだけの価値があるのか」や「自分にとっての見た目の正解は?」ということについて来場者と共に考える場の創出を目的としております。
本イベントでは「もしも、今、私が二重になったなら。」と題し、「1-ONE-」でこれまで取材してきた美容医療経験者の個性と変化の先にあったベネフィットを深堀りするインタビュー記事の中からピックアップした100名の写真展示や、「外見を変えたら意外な〇〇が起こった」など、編集部が街頭やウェブで調査した外見にまつわるエピソードなどをご覧いただけます。
また、時にはそっと寄り添い、時には背中を押してくれそうな言葉をデザインしたイベントオリジナルキーホルダーやSBC湘南美容クリニックのメイクアップ商品などが当たる特製ガチャガチャ、来場者が実際に二重になったら……をイメージできるSBC湘南美容クリニックの二重シミュレーションサービス「SBC AI」をお試しできるコーナーのほか、「変わってみたい」「ありのままがいい」など、イベントを通じて感じた自分なりの“結論”を、韓国で人気となっているレシート写真にして持ち帰ることができるコーナーなど、来場者が参加できるコンテンツもご用意しております。
さらに、「1-ONE-」の公式LINEを友だち登録して、当日来場した先着500名様(各日250名様ずつ)には、本イベントの目的に共感してくださったありしゃんさんの名言をキーホルダーにしたオリジナルコラボグッズのプレゼントも予定しております。
【イベント特設ページ】
https://www.s-b-c.net/about/media/one-event/