「美の基準はひとつじゃない」
イギリスで教えられた自己表現の価値

撮影:森山 越
服の系統:カジュアル、モード、シンプル、きれいめコーデ
MBTI:ENFP-A(運動家)
経験施術:エラボトックス、ポテンツァ、ピーリング
「ミス青山学院大学」ファイナリスト
小学生時代に参加したサマーキャンプをきっかけに海外の文化に惹かれ、高校時代にカナダ、大学時代にイギリスへ留学。グローバルに活躍したいという思いから、卒業後はキャビンアテンダントに。趣味はテニスとゴルフ。
“すっぴんダル着通学”から美意識を変えたもの
ミス青山学院大学出場者の中でも、大人っぽく上品な雰囲気で注目を浴びている土田さん。
「もともと小学生の頃からおしゃれが好きだったのですが、中学高校は学校や部活のルールでヘアカラーやメイクはもちろん、日焼け止めの塗り直しも禁止。今では信じられないほど肌が黒く、おしゃれや美容とも縁遠くなりました。実は大学に入ってからも、すっぴんダル着で通学する日もあったんです」
持ち前の美意識が疼き出したきっかけは「ミス青山学院大学」にエントリーしたことだ。人前に出る機会が増え、見られているという意識が高まり、もっと美しくありたいと思うようになった。

周りのミスコン出場者たちも、当然美意識が高い人ばかり。今でも仲間同士で美容情報を交換する。
「愛用コスメやスキンケア用品、Qoo10のメガ割で買ったほうがいいものを教えてもらうこともあります」
ひとつの基準に囚われない、“自己表現としての美”をリスペクト
土田さんは、美しさの基準はひとつではないと考え、その人自身がメイクやファッションなどで自分を表現する姿勢をリスペクトする。そんな価値観を持ったきっかけは、大学2年生のときのイギリス留学だ。
「イギリス人は普段は基本的にノーメイクで、特別な日にはしっかりメイクしてドレスアップするのですが、それを周りの人がすごく褒めるんです。

日本だと『目が大きいね』『肌が白いね』など一般的な美の基準で外見を褒めがちですが、海外では美の基準がひとつではなく、メイクやファッションなど、その人自身が表現している美しさをよく褒めるんです。そこがいいなと思いました」
身体と心に正直に。食べたいときには食べて、よく寝る
焼肉が大好きという土田さん。
「食べたいときには我慢せず食べて、翌日の食事量を減らして調整します。高校生のときに何も食べずにに急激なダイエットをしたことがあるのですが、顔がこけるし、貧血にもなるし、メンタルも不安定になってしまいました。我慢して食事を抑えるよりも、自分の身体と心にしたがって食べる方がストレスもなく、肌もきれいになると気が付いたんです」
朝はお腹にたまるバナナとヨーグルト、昼夜は好きなものを食べ、1日3回、皮膚科で処方してもらったビタミンC剤も飲む。肌のために、1日8時間は寝るようにしているという。

肌ケアで意識するのは低刺激
肝心のスキンケアやメイク用品は自身の敏感肌かつ乾燥肌に配慮したものを選んで使っていた。
「朝、顔を洗うときはぬるま湯でビオレの洗顔フォームを泡立てて、ゆすいだら、肌をなるべく刺激しないようにティッシュで拭きます。化粧水は、敏感肌なのでキュレルを愛用。そのあとアヌアの美容液80+をつけて、キュレルの乳液をつけます」
スキンケアの後はメイク。
「素肌感が出せるようなメイク用品を選んでいます。長く使っているのはNARSのファンデーション。血色よく見えるので2年ほど使っています。あと、乾燥肌だと余計にフェイスパウダーに肌の水分を持っていかれてしまうのですが、コスメデコルテは乾燥しないので重宝します」
ポートレートモデルとして撮影があるときは普段のメイク用品を持っていくが、普段遊びに行くときは小さなポーチを持ち歩いている。

2.充血したときに。NID 新ラスター目薬RV 15mL
3.色が好きで持ちもいい。BBIA ローティント / 02フルール・ロー 色が好き。持ちもいい
4.ぽってりオーバーめのM字を描く。WHOMEE プリップライナー / リップピンク
5.ルイヴィトンの巾着袋
メイクが終わったらヘア。38ミリのコテで外側に巻いて、手ぐしでほぐし、最後にロア ザ オイルBLANCHE(ブランシュ)をつけて完成。オイルはマルジェラのレイジーサンデーモーニングと香りが似ていてお気に入りなんだとか。

日焼け止めは冬でも使い、白い肌を維持。カラコンは透明感のある色味を愛用している。月1回はサロンモデルでヘアカットをし、まつエクとネイルにも通う。
「ネイルはミニモで安いサロンを探していきます。練習モデル価格で受けられるし、直近でも予約しやすいので」
歯軋り防止のエラボトックスで、フェイスラインもシュッと
イギリス留学中に歯軋りがひどかった土田さんは、帰国後にエラボトックスを受けた。すると、フェイスラインもシュッとしたという。

「美容医療にくわしい友達からエラボトックスを勧められて、自分でも調べたら、わりとお手軽にできるのでやろうと思いました。母に相談すると、『大丈夫?調べてからやりなよ』と心配していましたが、判断は任せてくれました」
クリニックは口コミを見て、費用は高めだが評判の良いクリニックへ。アラガン社のものと韓国製のものを調べて、質は変わらないと判断し、比較的値段の安い韓国製を打った。
「注射するときのちくっとする感じはありましたが、インフルエンザの注射よりは痛くなかったです。打ったあとにその部分がぼやっとする感じもありましたが、その日からメイクもできて、ダウンタイムはありませんでした」
歯軋りはなくなり、一週間後からは顔の輪郭もすっきりした。
「周りの友達に施術前後の写真を見せたら驚かれました。そのあと何人かはエラボトックスを受けにいきました」
そのほかにも大学1年生で肌荒れしたときにピーリングをして調子がよくなったので、今でも肌のごわつきを感じるときにはたまに受けている。

「ポテンツァも機会があったので受けました。フィルターをかけたような肌になれたので、また受けてみたいです」
なりたい外見や雰囲気を演出するために大切なこと
土田さんのような、大人っぽい上品さをつくるにはどうしたらいいのだろうか。雰囲気づくりのために土田さん自身が意識していることを聞いた。
「メイクは派手色を使わず、座るときは、背筋を伸ばして膝と膝をつけるようにしています。あとはどんな雰囲気を目指すとしても、まずは憧れの人を真似することが大事です。
私は韓国アイドルが好きで、イッチのユナ、エスパのニンニン、ブラックピンクのジェニのヘアメイクやファッションを真似しています。自撮りもいいですよ。いろいろな角度からの見られ方や、表情のつくり方などを研究できます」

自分に似合うかどうかを気にせず、したいことはやってみるのも大切、とも。
「カラー診断や骨格診断なども参考にはなりますが、そこに縛られるより、してみたい格好をして、似合わなかったら別のものを選べばいいと思います。私も大学1、2年生のときは、カジュアルな服装に重めの前髪にしたくてやってみましたが、似合いませんでした。でもやってみたからこそ、自分に似合う服装や髪型がわかったし、やってよかったと思っているんです」