叩くことに縁があって、叩くことに誘われる
2022.03.16
取材・文:新木千佳 撮影:小川 遼 撮影場所:光が丘
とおる(42)会社員、ドラマー
活動エリアについて
ドラムの練習に来ました。今までは音楽スタジオで練習してたんですけど、時間を制限しちゃうんですよね。でもそれがドラムの技術の乏しさに出るなって思って。だったら公園で毎日コンサートしちゃおう!ってなりました。常に誰かに見られているし話しかけられるし、ほぼ本番ですね。ステージでも全く物怖じしなくなりました。
好きなこと、趣味について
ドラムは小4の時に初めて触りました。音楽の先生に突然呼び出されて、全校朝会で演奏するからお前ちょっとやってみろって。小5の時も和太鼓集団のチームリーダーやれって先生から言われて(笑)。叩くことに誘われるんですよ。その後しばらくは楽器と無縁な生活だったんですけど、高校の時にバンドブームがきて。バンドでギターを始めました。でも他のバンドの助っ人でドラムをやったりしているうちに、気付いたらドラマーになっていて。ギタリストにはなれませんでしたね、悔しいけど(笑)。
自分の個性、多様性について
ライブの本番は楽しむことだけを考えてやってます。音楽やってるとテクニックだとか自分の内面を出そうとか、難しく考えてしまう時期があるんですよね。10年以上前になりますが、ライブ後に高校生の女の子が声をかけてくれたことがあるんですよ。「ニコニコ笑いながら叩いているのがすごい良かった」って。楽しんでやればいいんだってことを教えてくれましたね。そこから自然とファンの方も増えていきました。