Documentary

自分がデザインしたジュエリーの魅力を引き上げるために、自分の体も「材料としての質を上げないといけない」

2022.12.01
Damianne Hibou (ダミアン・イヴ)
取材・文:桑原恵美子
撮影:荒 眞人
Damianne Hibou (ダミアン・イヴ) 経験施術は、医療脱毛。
東京都在住。ジュエリーブランド「Ranunculus〈ラナンキュラス〉」のジュエリーデザイナー兼クリエイター
男女相互の視点から創出する、独自の世界観をもつジュエリーブランド「Ranunculus〈ラナンキュラス〉」。Damianneさんが夫とともにそのブランドを立ち上げたのは、今から1年半前のこと。ブランドの看板として見た目を意識するようになったというDamianneさんは、美容医療に対しても独自の価値観をもっていた。

「美容医療に対して批判的な考えを持つ人がいるのも知っていますが、手をかけ時間をかけ、痛い思いをして頑張ってまでも、なりたい姿があるというのも、かっこいいことだなって私は思います」

“時間がかかったがゆえに生まれる美しさ”がすごく好きで、世界中の神話、四季、景色からインスパイアされている

「祖母が美術好きで、その価値がわからない幼いころから美術館によく連れて行ってもらっていました。思えばそれがルーツとなり、気が付いたら美術の道に進もうと勉強を始めていたんです。彫金を始めたのは、指導を受けていた先生から『物を作るほうが伸びるのでは』とアドバイスをされたから。彫金の世界はバーナーを持ってヘルメットをかぶって、金属と炎を扱って作品を作るという職人さんの世界。絵を描くこととは180度違ったけれど、それがとても楽しくて」

Damianne Hibou (ダミアン・イヴ)

彫金作品は、出来上がった物は優雅で繊細なのに、そこにたどり着くまでの過程はものすごくワイルドで、いい意味での野蛮さもある。そのギャップが、自分の本質に通じるものがあると感じ、たちまち夢中になった。その感覚は、今のブランドの世界観にも通じているという。

「ラナンキュラスというブランド自体は日本神話や各国の神話、伝承などにインスピレーションを受けて作ることが多いんです。ジュエリーのデザインはやはり、歴史から学ぶことが多くて、ジュエリーの歴史を勉強していると必然的に文化の勉強になってくる。だから歴史マニアみたいになってきて、気づけば日本の縄文時代の装飾品までさかのぼることになるんです。土器が主流の縄文時代でも、その傍らでやっぱり玉(ぎょく)を磨く方がいるんです。世界中、どの時代でも人は、石の持つ美しさ、神秘性に魅かれていたんだと思います。まだ深く学びきれているわけではないんですけど、やっぱりそういうところを勉強して吸収して作品に移すことができる仕事なので、いつも新鮮な喜びを感じています」

Damianne Hibou (ダミアン・イヴ)

専門学校を卒業して、小さなジュエリー店でデザイナーとして活動しつつ、洋服や食器などのデザインにも携わっていた。だが独立を視野にいれて会社を辞めたタイミングでコロナ禍とぶつかり、店での販売や展示会出品の機会が消滅。「心を無にするために」自宅でひたすら、手を動かし続けていた、その時に生まれた作品に着目したのは、インテリアデザインの仕事をしながら、アートにも興味を持っていた夫だった。

「私の作品を見て、『これたくさん作れる?』って。それで、勝手に作品の写真を撮って勝手にウェブショップを開設したら、なんと売れてしまい(笑)。そこで、これはブランドを立ち上げなければ、と決心したんです」

夫が撮影した写真を見た時、その世界観があまりにも自分の作品とマッチしていて驚愕したとも語る。

Damianne Hibou (ダミアン・イヴ)

「今まで作品作りについて共感する作家さんとかクリエイターの方とお仕事で出会うってことは全然なかったので、まさか家の中にいるとは(笑)。でもブランドを作ることで、何か自分の中の好きなものを見えてきたみたいな感じがありました。ラナンキュラスは元々私が好きだったものと、夫の好きだったもの、お互い好きだったものの答え合わせのような気がします」

「自分自身がブランドの一部」と考えるようになって、材料としての質を上げる責任に目覚めた

ショーモデルを思わせる恵まれたスタイルと、独特の優雅さを持つDamianneさん。今はそれを活かして、自らジュエリーのモデルもしているが、それ以前からコンパニオンなど人の前に立つ仕事をやっていたという。

Damianne Hibou (ダミアン・イヴ)

「でも今思うと、若さにちょっとあぐらをかいていて、素のままで平気で人前に出ていた時期がありました。でもラナンキュラスというブランドが出来上がったときに、自分もブランドの看板として見られてしまう存在なんだと気づいたんです」

前からやりたいと思っていた医療脱毛に挑戦したのは、自分への決意表明でもあった。

「やりたい気持ちはずっとあったんですけど、『まだいいかな』『そこまでやらなくていいかな』とさぼっていた感じ。自分の体に対する意識がまだちょっと薄かったんだと思います。自分の作る作品を最高に美しく見せるためには、自分自身も完璧でありたい。作品の魅力を引き上げるために、自分自身も材料としての質を上げないといけないという気持ちが生まれたんです」

何もしていないのに「綺麗」「素敵」と言われることに、自分では納得がいかなかった

Damianne Hibou (ダミアン・イヴ)
Damianne Hibou (ダミアン・イヴ)

「私たちのジュエリーを愛してくださるお客様は、私が何もしてなくてもジュエリーを付けて歩くだけで綺麗とか素敵って言ってくださる。それが自分の中で納得いってなかったんです。現状は100%のコンディションで立っているわけではないのに、お客さまに甘えてしまっているようなうしろめたさがどこかにありました。医療脱毛って、美容医療の中では入口の施術だと思いますけど、自分にお金と時間と技術をかけて磨いていくということに意味があるような気がするんです。自分自身の気持ちも変わるし、お客様に対してプレゼンテーションするときの気持ちもちょっと変わりました。実は、人前で堂々とするのが昔から苦手なんですけど、ちょっとだけマシになったみたいな感じですね」

手をかけ時間をかけ、痛い思いをしてまでもなりたい姿がある、それはかっこいいことだと思う

女性として老いを恐れる気持ちが、少しずつわかるようになってきたというDamianneさん。

「美容医療に対して批判的な考えを持つ人がいるのも知っていますが、手をかけ時間をかけ、痛い思いをして頑張ってまでも、なりたい姿があるというのも、かっこいいことだなって私は思います。もちろん、老いと寄り添って決然と受け入れる強さもあると思う。それは、痛い思いをしてでも美しくありたいということと、ジャンルは違うけど同じ強さなのではないでしょうか。自分自身の中に芯となる美しさを持っている人は、どのアプローチであれ、やっぱり結果がかっこよくなるんだなって思います」

Damianne Hibou (ダミアン・イヴ)
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