「10年後より、今日の目標をクリアすることが大切」
ビューティーモデルが考える、スムースな“美しさ”
撮影:石田 祥平(ブルーリー)
自分の需要があるのなら、まず頑張ってみる
10代の頃、青文字系雑誌「Zipper」にスカウトされ、モデルとして業界に入ったという佐藤さん。未知の世界ということもあり興味があって始めたものの、ポーズや表情などがまったくうまくできず、スタッフに怒られる日々だったという。
「右も左も分からない状態ですぐに撮影で、怒られて泣きながら帰ることもありました(笑)。でも、私、負けず嫌いなんです。自分がモデルに向いているとは思ってなかったけど、声をかけられたということは、その人からみた私にはモデルとしての需要やポテンシャルがあると思ってもらえたということ。それなら、需要がある限りはやりたい、努力すればできるって考えて、雑誌や他のモデルさんの姿をみて勉強していました」
姿勢を整えることは、内面を整えることでもある
経験を積み、日々学ぶことでモデルとして多忙な生活となった佐藤さんだが、“姿勢の悪さ”はなかなか自力で直すことができず、パーソナルジムと整体に通い始める。それまであまり自分自身と向き合う機会のなかった佐藤さんは、自分にお金を使い、身体と向き合うことで初めて、自分を見つめ直すことができたのだという。
「ジムに通い始めてトレーナーさんに身体のことを習って、多分人生で初めて、自分についてちゃんと考えるようになりました。例えば、筋トレをするときって、鍛えたい部位に意識をもっていくことが大事なんですが、それと同じで、自分の内面に対しても意識をもっていけるようになったんです。今までは、自分の気持ちを大切にするという意識がなくて、周りの意見で自分を形成していたって気づきました。トレーニングで姿勢も変わりましたが、意識を変えられたことが結果的に身体も変えられたんだと思います」
「今日のケアは、明日に持ち越さないことが大事」
自分を労るようになった佐藤さんは、姿勢だけではなく、食生活や美容についても整えはじめた。特に美容は、ビューティー系の撮影で肌を撮られることもあることから力を入れていたものの、どれだけ気をつけていても、年齢を重ねるとともに「疲れが肌にでてくるようになった」のだとか。そこで改善の仕方を調べ、しみやニキビ跡、色素沈着、そばかすなどに効果があるとされるスペクトラレーザーを受けた。
「DJとして深夜にイベントをして、そのまま朝から撮影をしたりっていう日もあるので、身体にも肌にも負担がかかっていて、肌のくすみや毛穴が気になっていました。スペクトラレーザーは私に合っていたようで、肌がトーンアップして、調子が良くなりましたね。ほかに、ハイフも脱毛も肌の調子がよくなればと思って受けました。撮影で顔のアップを撮る際も自信が持てるようになりましたし、友人やヘアメイクさんにも肌を褒められる機会が増えました。これからも定期的に続けていきたい施術です」
ただ、佐藤さんは美容医療にだけ頼れば良いとは考えていない。佐藤さんのなかで、美容医療はあくまでも“プラスアルファ”。「美容医療も大切だけど、毎日のケアを欠かさない」のだと教えてくれた。
「美容医療は毎日できるものではないので、あくまでプラスアルファ、月一の大きな力という感覚。それだけではなく、毎日の食事や、その日にできるケアをなるべくその日のうちにやることを意識しています。例えば今日肌が荒れていたら、今日しっかりケアをする。明日に後回しにはしないです。だって、後回しを繰り返していたら、10年後も同じ自分のままじゃないですか。毎日のケアを大切に、そしてたまに美容医療の力も借りて、こつこつと積み重ねていきたいです」
気軽に始めたゲーム配信の累計配信時間は2000時間を突破
今まで意識していなかったことでも、意識を持って変える努力をすれば変えられることもある。そう実感した佐藤さんは、“人見知りで、喋ることが苦手”であるという自分の性格を少しでも改善できたらと、ゲームの生配信を開始。仕事の合間をぬってコツコツ続け、1年ほどで、累計配信時間が2000時間を突破した。
「一人っ子で、小さい頃からゲーム好きでした。生配信は、せっかくパソコンを買ったし、お喋りの練習になるかなと軽い気持ちで始めましたが、私の配信を楽しみにしてくれている人が徐々に増えていって、やりがいもあって楽しいです。配信では臨機応変に話さなきゃいけないので、お喋りにも慣れて、ゲームの腕だけじゃなくて自分自身のスキルアップにもつながってくれているなと感じています」
自分の気持ちに耳を傾けて、自分らしく生きる
佐藤さんにとっての“美しさ”は、外見だけが基準ではない。自分と向き合い、内面を整え、毎日できることを積み重ねていく。それが美しさへとつながっていくのだ。
「昔は自分に興味がなかったけど、自分を受け入れて褒めてあげたり、今できることを今しっかりやることで、自分を好きになりました。他人は、私が思っているほど私に興味がないから、それなら必要以上に人の目を気にするのはもったいない。これからも自分の好きなように、楽しく生きていけたらいいな」