Documentary

ヒゲって邪魔だな。なら脱毛しよう。
自分のペースで自由にやっていくために

2023.11.17
中村勇貴
取材・文:桑原恵美子
撮影:森山越
中村勇貴 経験施術は医療脱毛(ヒゲ、全身)、歯のホワイトニング。
1996年生まれ。化学工場の製造部門で働き、余暇には趣味の国内旅行やゴルフ、DIYなどを楽しんでいる。
化学工場の製造ラインで働く中村勇貴さんがその仕事を決めた最大の理由は、「家から近かったから」。余暇にゴルフを始めた理由は、「家の近くにゴルフ場が多いから」……。しかしそんな中村さんが脱毛にチャレンジしたのは今から7年前の20歳のとき。今ほど男性の脱毛が一般的ではなかった頃に脱毛にチャレンジした理由を聞くと、中村さんが大事にしている“自分らしさ”がみえてきた。

“人が多い場所”と“座ってじっとしていること”が、何より苦手

撮影場所は、夏の終わりの人影もまばらな海辺と、誰もいない静かな森のような公園。中村さんの自宅に近い場所を選んだ結果、たまたまそうなったのだが「街中での撮影じゃなくてよかったです。写真を撮られることに苦手意識は特にないのですが、人が多い場所が苦手なので……」と中村さん。

ONEドキュメンタリー取材中村勇貴さん

「就職を決めるときに今の職場を選んだのは、自宅から近く、満員電車に乗る必要がなかったからです。人ごみも苦手だけど、一日中、ずっと座っているようなデスクワークも苦手なので、常に体を動かして何かしらつくったり、修理したりしている今の仕事は自分に向いていると感じています。作業着にヘルメット、作業用防塵マスクで仕事をしているので、今年の夏は地獄でしたけど(笑)」

もともと手を動かして何かをつくるのが好きだったが、工具を日常的に使う仕事に就いたことで、DIYに対するハードルがさらに下がったという。

「何か買うときには値段を見て、『つくったほうが安い』と思ったら、簡単な物は自分でつくってしまいます。経済観念と言うより、『自分でつくれるものはつくりたい』という気持ちが強いのかもしれません」

ONEドキュメンタリー取材中村勇貴さん

趣味の国内旅行先で北海道が一番好きな理由は「人が少ないから」。2年前から健康のために始めたゴルフには、月に2~3回ほど、地元の友達と通っている。家や会社の周囲にゴルフ場が多く、安く手軽にできること、人が少ない場所でのびのびと楽しめるところが気に入っているという。

毎日の手入れの楽さが、遠方に通うおっくうより勝った

そんな中村さんが脱毛を決意したのは、就職したばかりの20歳頃。安全管理のために装着が義務づけられている防塵マスクは、ヒゲがあると密着度が妨げられるため、ヒゲを伸ばすことが禁止されているのを知ったのがきっかけだった。

「特にヒゲを伸ばす予定もなかったんですけど(笑)、伸びると『邪魔だな』とはずっと思っていたし、これからも毎朝剃り続けないといけないと思ったら、なんだかすごく面倒に感じられて……。だったら脱毛してしまおう、どうせやるんだったら早いにこしたことはない、と思ったんです」

ONEドキュメンタリー取材中村勇貴さん

今でこそヒゲ脱毛は身だしなみのひとつとして認知が広がっているが、中村さんが施術した7年前はまだそれほど認知されておらず、対応しているクリニックも少なかった。

「今は家の近くにもありますが、当時はかなり遠くまで通わなければいけませんでした。人ごみが苦手なので、最初は行くのがおっくうになることもありましたけど、やればやるほど、確実に毎日の手入れが楽になってくるのが実感できたので、途中からは通うのが苦にならなくなりましたね」

とはいえ、周りにやっている人がほとんどいないという点で、不安はなかったのだろうか。

「特に抵抗や不安はなかったですね。昔から、人がやっていないこと、違うことをやるのが好きだったので……。“普通”が好きじゃないんです。脱毛をしようと思ったのは、周りの誰もやっていなかったからということも理由のひとつかもしれません。高校生くらいから、『変わってるね』とはよく周りから言われていました(苦笑)」

ONEドキュメンタリー取材中村勇貴さん

今では、ヒゲを剃らないのがあたりまえの生活になっていて、普段自分自身では脱毛をしたことすら忘れているが、他の男性を見るとき、口元に自然に目がいくようになったという。

「同じように脱毛をしていてきれいにキープしていると『この人は完了しているんだな』『僕と同じように、そのほうが快適なんだな』と思って親近感がわきます。一方、ヒゲが伸びかけている人を見ると『そういうことが気にならないんだな』『でも抜いたほうが楽なのに』と思うようになりました」

白い歯とスベスベな肌が自分にとって心地いい

日常生活で自分のヒゲを目にすることがなくなったが、ヒゲが気にならなくなったせいか、歯の色味が気になるようになり、結婚式に合わせて歯のホワイトニングをした。

「最初にやったのは妻なのですが、白くきれいな歯になったことで清潔感もアップしたのを見て、自分の歯も気になり始めたんです。口元の脱毛をしなかったら、そこまで気にならなかったのかもしれませんが、脱毛した肌の質感との対比で余計に気になって……。妻が施術したのと同じところでやりました。脱毛は入社と同時期くらいに始めたのであまり気づかれなかったのですが、歯のホワイトニングはイメージしていた以上に顔の印象が変わったようで、周りからの反応は大きかったです」

ONEドキュメンタリー取材中村勇貴さん

1年ほど前からは、手足の脱毛も始めている。

「手足の脱毛を始めた理由はヒゲと同じで、単に『邪魔だから』。普段、仕事でもプライベートでも肌を出すことはほとんど無いので自分にしかわからない変化なのですが、お風呂に入ったときなどに触るとすべすべして気持ち良くて、『あ、変わったな』と思います」

職場の9割は男性で、たぶんヒゲ脱毛をしていることに気づいている人もいるが、特に何も言われたことはないそうだ。

「学生時代の友人に話しても『ふーん、そうなんだ、珍しいね』程度の薄い反応です(苦笑)。男性の美容に、偏見もない代わりに関心もないという感じ。やってみればきっと、この心地良さを実感できると思うのですが……」

将来の夢や目標について聞くと、しばらく考えた後に、「好きなことを、自由にやっていたい」と答えた。

「人に言われて何かをやるのでなく、自分が気持ち良いと思うことを、自分のやり方でやっていきたい。何かを強制されたり、意味がないと思うことをやらされたりするのが一番苦手なので……。自分らしく心地良くいられるということが僕にとって大事で、美容もそのための手段のひとつなんです」

ONEドキュメンタリー取材中村勇貴さん
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