術後の腫れも「いいな〜」と言われる職場と
美意識の高い夫からきれいの刺激を受ける日々

2023.04.21
由佳
取材・文:野中真規子
撮影: 森山 越
由佳 経験施術は、クールスカルプティング、二重埋没、全身脱毛、イオン導入、ハイフ、糸リフト、顎下脂肪吸引、目の下のたるみとり。37歳。美容医療や化粧品、エステなど、美容関係のマーケティング会社で働くデザイナー。
美容業界で働き、美容大国・韓国出身の夫と暮らす由佳さん。日々、美しくあるための情報に接する中で、外見だけでなく内面を磨いていくことの大切さを実感しているそうだ。美容医療に頼るのではなく賢く活用している、由佳さんの美のポリシーについて伺った。

日常的に「最新の美容情報」が飛び交う職場

由佳さんは、化粧品やエステ、美容医療など美容業界のマーケティング会社で働くデザイナー。職場では常に最新の美容情報が飛び交い、刺激を受ける毎日だという。

美容医療インタビュー 

「社内は美容医療経験者が多いんです。当たり前のように『次何やるの?』という会話をしていますね。皆さんが、化粧品やエステについて話すような感覚かもしれません。外科手術やレーザー治療を受けた人に、赤みや腫れができていると、普通の会社なら『どうしたの?』と声をかけると思いますが、うちの会社では『いいな〜』です(笑)。ダウンタイムを経てこれからきれいになるのがわかるので、そういう感想になるんです」

高価な化粧品よりも、美容医療の方が安く済んで効果も高い、と由佳さんは考えている。

「化粧品で美容の悩みを根本的に治すのは難しい気がするんです。もちろん使うことでしっとりするなど、サポート的な効果は期待できると思うのですが、そこに全てのお金を使うよりは、例えば美容クリニックの内服薬は月3~4000円くらいでも始められますし、肌を根本的に変えるためのレーザー治療でも月4〜5000円で受けられるものもあると思います。私の場合は効果を実感できたので、そちらのほうが個人的には効率的と思っていますね」

ギョッとされていたお腹が痩せて服の選択肢が増えた

由佳さんは数年前職場の人から教わって、クールスカルプティング(脂肪冷却マシン、通称クルスカ)を受けたそう。最近では「クルスカダブル」などの名称でも知られている。ダイエットや運動など脂肪細胞を小さくする痩せ方とは違い、クルスカは脂肪細胞を冷却することで一定量を減らすという、今注目の施術だ。

美容医療経験者インタビュー

由佳さんは子どもの頃からお腹だけがぽっこり出ている体型だった。

「体重はそれほど重くはなく、顔や手足は太くないのに……というギャップがあり、水着になると友達に驚かれたり、付き合っている人からギョッとされたり、『痩せたほうがいい』と言われることも多かったんです。ただ自分自身はそんなに悩んでいなかったので、辛い筋トレやダイエットをする気持ちは起きなくて。そんなときにクルスカを教えてもらって、頑張らなくても脂肪が落ちるなんてと半信半疑でしたが、周りの評判もとても良かったし、価格も高すぎないと感じて受けてみたんです」

職場の人の紹介で信頼できるクリニックの医師に依頼。施術するエリアは自分で決められ、由佳さんはお腹と背中と合わせて8エリアを施術することにした。1エリアずつ、30分ほど機械のアプリケーターをお腹のカーブに当てて、その箇所を吸引しながらマイナス温度まで冷やしていく。最初は冷たいが、5分ほどすると麻痺して何も感じなくなるという。

「本当に寝ているだけで終わってしまいました。冷却が終わると、脂肪をしっかり破壊するために看護師さんが施術箇所を揉んでくれて、その間の2分だけは少し痛かったですが、痛いのはそれだけ。脂肪は老廃物と一緒に少しずつ排出されるようで、私は1カ月後にウエストがかなり変わって。服はワンサイズ落として、細身のニットワンピが着られるようにもなりました。もともと服が大好きなので、選択肢が広がって本当に嬉しかったです。私が痩せたのを見て、クルスカの施術を決めた人も何人かいますよ」

美容医療経験者インタビュー
施術後から5kgほど太ってしまったそうだが、施術を受けたお腹周りだけはリバウンドしていないという。今年の夏はビキニを着るそうだ。

高校時代の二重埋没で「不機嫌そうな私」にサヨナラ

由佳さんの初めての美容医療体験は二重埋没だった。高校生のとき、霰粒腫(まぶたの内側にできる小さな腫瘤)で二重のラインが乱れてしまい、アイプチで固めていたのを親が見かねて、美容整形で直すことを勧めてくれたそうだ。

「雑誌の広告で見たクリニックで手術しました。怖かったけど、あっという間に終わって、腫れは1カ月くらいで引いたと思います。自力ではできない目のぱっちり感を鏡で確認して大満足でした」

施術前は、自分の顔が不機嫌に見られがちだと思っていたため、常に「相手からどう思われているのかな?」と気にしながら人と話していたそう。でも目元が変わったことで、顔全体の雰囲気も変わり、他人の目をいちいち気にせずフラットに接することができるようになった。

美容医療経験者インタビュー

また当時からファッションが大好きだった由佳さんは、それまでは自分自身がきれいになることよりも、服装で飾ることを重視していた。それが二重埋没を受けて、自分の見た目を磨くことの大切さにも目覚めたという。

「何を着るかではなく、誰が着るかというのも大事なんだなと実感しました。それは今回クルスカで体型が変わったことでもより感じたことです。おしゃれをしていても、好きな服と、着ている自分とのバランスがとれるようになったと思います」

美容医療はゴールではなく、より輝くための手段

由佳さんは、高校卒業後に服飾関係の学校に通い、新卒でアパレル会社に就職した。その後美容クリニックで受付をし、再び別のアパレル会社へ転職。自社ブランドのチラシなどの制作を担当し、デザインの世界に興味をもったことから独学でスキルを磨き、経験のあった美容業界で再び働きたいと思い、現在の職についた。デザイナーとしてのキャリアは12年になる。

「美容医療のメニューのロゴや、クリニックの看板、チラシ、ウエブなどあらゆるもののデザイン、アートディレクションを担当しています。デザインというと、自分の好きなものを創作するイメージがあるかもしれませんが、実際は違います。とくに美容医療業界のクリエイティブは、わかりやすさが大事。施術に対するイメージを具現化して、お客様がイメージしやすいデザインにすることを最優先しています」

美容医療経験者インタビュー

デザイン担当として、美容医療の手術の現場で撮影に立ち会ったり、施術経験者と接したりする機会も多いという。そのため友人からも、美容医療についてよく相談される。

「たくさんの事例を見てきているからこそ、誰もが美容医療を受けるべきだとは思いません。思い切りメスを入れて顔を変えたいなどの願望を聞いたこともありましたが、先生の技術力などによっては傷跡が残ってしまう可能性も。リスクとリターンのバランスを考えて、深刻な悩みでないなら、他の治療や手術以外の方法も検討してみては、と提案することもあります」

美容医療はゴールではなく、自信をもって生きるための手段である、とも由佳さんは言う。

「見た目がすごくきれいになったとしても、中身がどんよりしていたら魅力的に見えないですよね。逆に美人でなくても、自信をもって生き生きしている人は魅力的。外見も内面も充実させよう、そのために美容医療を受けよう、と思う人は、ぜひ一歩踏み出すといいと思います。一度クリニックに行ってみると、いっぱい人がいて、先生にも普通に色々相談できることがわかり、かなりハードルが下がると思いますよ」

夫の美意識の高さもモチベーションを上げてくれる

由佳さんは結婚したばかり。夫は美容大国の韓国出身ということもあってか、由佳さんに負けず劣らず美意識が高いという。

美容医療経験者インタビュー

「洗面所には、夫の化粧品がめっちゃあります(笑)。毎朝出勤するときに、夫はBBクリームを塗っていくのですが、初めて見たときは衝撃でした。美容医療にもまったく抵抗がなく、今は顔の毛穴を小さくしたいようで、レーザー治療を受けようかな、と言っています」

夫婦で共に美しくあるために、由佳さんは食事にも気を配っている。

「夫の好物のチゲや、ミネストローネなど、お腹いっぱいになるのにヘルシーなスープ料理をよくつくります。私はあまり家庭的なイメージがないみたいなんですが、実は料理が大好き。つくるのが苦にならないので、外食することはほとんどないんです」

きれいなママに憧れるし、かっこいいおばあちゃんにもなりたい

今後のテーマは家庭と仕事を両立しながら、いかに美を保っていくか、ということ。

「職場にとてもきれいなママがいっぱいいるんです。ちゃんと毎日メイクして、髪も整えて、服もおしゃれで。それで『息子を保育園に送ってきた』と言って出勤してくる。私はノーメイクで行くこともあるのに、子育てをして家事もしてこの美しさはすごい! と思います。今も糸リフト、ハイフなどを継続的に受けてメンテナンスしていますが、もし家族が増えることがあっても、このモチベーションを保ちながら、自分磨きを続けていきたいです」

さらに年齢を重ねた後の理想像は、女優の夏木マリさんだという。

「芯が通っている感じで、見た目的にも素敵な歳の取り方をされていて、とても憧れます。あの雰囲気は、いろいろな人生経験を積んだからこそ醸し出されるもので、見た目だけ似せても出ないものですよね。私自身は10年前の自分の写真と比べると年齢は感じますが、今の自分の顔と体型の方が好きだなと思えるので、これからも豊かな経験を積んで、かっこいいおばあちゃんになりたいです」

美容医療経験者インタビュー
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