「人の評価は変わるから、自分のいいと思ったことをやる」
メイク大好き美容情報収集家の“施術の決め手”

2023.05.31
さえ
取材・文:山西裕美(ヒストリアル)
撮影:森山 越
さえ 経験施術は「二重埋没法」「裏ハムラ法」(目の下の脂肪取り)、「脂肪注入」、「ボトックス」「ヒアルロン酸」など。
神奈川県出身。1994年生まれの29歳。大学の文系学科を卒業後、「手に職をつけたい」という思いから、IT関連会社のシステムエンジニアに。現在はアプリケーションエンジニアとしてシステムの構築や導入を行っている。好きなことは美容情報の収集、その他「ポケモンGO」のイベントがあれば全国どこにでも出向く。現在、Twitterで美容情報の発信もしている。
Twitter
29歳にして、「美容課金500万円超」。システムエンジニアとして働きながら、リサーチする人の目線に立った「美容情報」をTwitterで発信している、さえさん。自らの性格を“好奇心旺盛”と分析しながらも、決して手当たり次第ではなく、トライするか否かはしっかり見極める。そこには彼女の流されない、強い意志が見えてきた。

大好きなメイクで試行錯誤しても
“片目だけ一重”は解決できず……

最大級のブランドナインナップを誇るコスメフロアを持つ、「新宿伊勢丹本店」。コスメ好きの“聖地”とも言える、この店が位置する東京・新宿三丁目付近で待ち合わせたさえさんは、「つい脚が向いちゃいますね」と笑う。それもそのはず。まだ29歳という彼女だが、「Twitter」や「note」のプロフィールに「美容課金500万円over」とうたうほどの「美容好き」なのだ。そしてTwitterでは自身で購入したデパートコスメのプレゼントを企画したこともある。

さえさんドキュメンタリー取材。話中

「自分が購入して『いいな』と思ったディオールのアイシャドウを、フォロー&リツイートで応募してくださった方の中からプレゼントしたんです。フォロワーさんを増やしたいとかそういうことではなく、単に『やってみたかった』『やったらどうなるんだろう』という好奇心から。反響はありましたが、応募懸賞のためのアカウントを持っていてそこから応募されていた方もいたことがわかりました。でも喜んでくださった美容好きの方も多くて、やってよかったと思います」

子どもの頃から美容に興味を持っていたというさえさん。小学校高学年になるとティーン向けファッション誌のメイクページを参考に、メイクを開始。中学生になって「ネイリストになりたい」という夢もできた。高校生、大学生を“メイク大好き”で過ごしたが、本格的に美容にお金を使い始めたのは社会人になってから。

さえさんドキュメンタリー取材。緑を背景に撮影。

「もともと片方の目だけが一重だったので、大学生の頃はアイプチで調整していたんです。そうしたらまぶたは伸びてきちゃうし、二重にしても取れてきちゃうし、つけまつ毛をしても位置が決まらない。『整形したらずっとラクなのに』とは思っていたんですが、お金もかかるし、踏み切れませんでした。調べれば調べるほど怪しい情報が出てきて怖いし(笑)。ようやく、自分でお金が稼げるようになってきた社会人3年目くらいで『思い切ってトライしようかな』と思ったんです」

二重が連れてきたのは、
ポジティブな心とメイク熱

最初に受けた美容医療は、もちろん一重の目を二重にするための「二重埋没法」だった。

さえさんドキュメンタリー取材。自身の化粧品

「両目二重になったことで気持ちが明るく、前向きになりましたね。そこからまたメイク熱が上がっていって、デパコスに目覚めて。クリスマスコフレの時期には予約の電話をかけまくっていましたし、ひどいときは仕事帰りにデパートのコスメフロアに毎日寄っていたくらい。その頃は『このコスメが良いから買う』とかではなく、『このコスメが私を呼んでいる』『呼ばれているから買う』みたいな感覚で(笑)。使い心地や仕上がりをそんなに重視していなくて、見た目で気分のあがるコスメを買うことで満足してしまっていました」

メイクに夢中になる中で、自分の顔でもうひとつ気になっていたこと、それが「目の下のクマ」だった。「二重埋没法」の施術を受け、美容医療の効果を目の当たりにしたさえさんに迷いはなかったようだ。

「ある日仕事で地下鉄に乗ったとき、電車の窓ガラスに映った自分の顔を見てびっくりしちゃって。それからすぐ、『裏ハムラ法』を受けました。そのあと、額、こめかみ、目の下、涙袋、鼻翼基部、マリオネットラインなどへの『脂肪注入』にトライしました。今のところ外科的な美容医療は人生でを受けたのは『二重埋没法』と合わせてこの3回だけ。

でも最近、ちょっと目の下のヘコみが気になり始めて、もう一度『脂肪注入』を受けようかとカウンセリングに行ってきたんです。そしたら『顔の下垂を先に処置したほうがいいかも』とアドバイスを受けて。顔の面積を小さくしてからのほうが、脂肪がうまく入ると言われて、それもそうかなって。施術を受けるかどうかは、これからゆっくり考えたいと思っています」

さえ

憧れの人の顔にはなれないし、どこまでいっても自分にしかなれない

最近ではコスメ熱もひと段落。ボトックスやヒアルロン酸、レーザーなどの美容医療にもっぱら力を入れていて、現在は毛穴の治療中だという。今から4年前、外科手術をする美容医療をひとまず3回で終了したのは、そこに冷静な判断力があったから。

ドキュメンタリー取材。さえさん話し中

「本当はもっと目を縦にも横にもを大きくしたかったんですけど、もともとの自分の目のポテンシャルがありますし、鏡で自分を見て『これ以上やっても不自然になるかな』と。女優やタレントの『●●さんにみたいになりたい』と思っても、なりたい顔にはなれない。どこまでいっても自分にしかなれないので。人の評価も、変わるものだからそんなに気にしないです。昨日“いい”と言っていた人が、明日“ダメ”と思うかもしれない。だから自分が“いい”と思ったようにやるんです」

2024年早々に30歳になるというさえさん。現在では中学生の頃からの夢だったという、ネイリストになるべくスクールに通いつつ、仕事のほうもスキルを上げて、ステップアップを狙っているのだそう。「30歳からの展望は?」と聞くと「全くない」という答えが返ってきた。

さえさんドキュメンタリー取材。振り返る

「20代が終わることへの焦りが凄すぎて、30歳からのことが考えられなくて(笑)。20代のうちに、世界のディズニーリゾートを制覇したいです。3歳くらいから『東京ディズニーリゾート』に行き始めて、一時期は年間パスを持っていました。2014年からは世界のディズニーリゾートに行き始めて、残すは中国・上海とアメリカ・フロリダだけ。今年中に上海に行って、2024年1月の30歳の誕生日はフロリダのディズニーワールドで迎えたいです」

美容好きに向けたTwitterの発信も継続していきたいという。

さえさんドキュメンタリー取材。笑顔

「私は、よくなるとまで行かなくても、『マイナスを0にまで持っていきたい』という思いで、美容にお金をかけてきました。でもときどき思うんです、『美容にお金かけてなかったら何にお金を使っていたんだろう』って(笑)。それでも、美容医療はどんどん進化していっていると思うので、気になったものはよく調べてトライするつもり。そうした情報を発信することで、フォロワーさんに還元したいと思っています。受けた施術は正式名称を書いてどんなものかしっかり説明できるよう、可能なかぎり知りたい人の目線に立って書いていきたいと思っています」

さえさんドキュメンタリー取材中。カメラ目線
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