10種類以上の施術を経験
美容のプロだからこそ、良いものは取り入れる
撮影:外舘 翔太
化粧品に関する企画・開発・PR・コンサルティングを行いながら、自身の豊富な知識を活かし美容家としても活動。日本化粧品検定1級、コスメコンシェルジュ保有。趣味は海外旅行、美容、漫画、音楽全般。
美容にどっぷりの生活でも、悩みは尽きない
日中は化粧品の企画や開発などの仕事をし、その後はインフルエンサーとしてイベントに出たり、洋服や化粧品プロデュースの仕事をしているというShomaさん。「1日を通して、美容を意識していない時間は無いってくらい、美容にどっぷりの生活」だそうで、休日もジムやエステ、美容医療などの自分磨きの時間にあてている。
しかし、 「それだけ向き合っても、美容の悩みは尽きません」とshomaさんは語る。一番の悩みは肌悩み。学生時代、 もともと肌がきれいな友人が多く、「それに比べて自分は……」と落ち込むことが多かったのだとか。
「僕は中学生くらいから日焼け止めを塗ったり、姉のコンシーラーを勝手に借りてニキビ跡を隠したり(笑)、周りと比べて、美容への目覚めは早い方だったと思います。でも、日焼け止めだとかスキンケアだとか、何もしてない友人のほうが肌がきれいで、自分と比較して落ち込む日々でした。当時は今みたいにSNSが発達していなくて、自分の症状をどう改善するか? が調べられなかったこともあり、どんどん自分の顔がコンプレックスになっていきましたね」
知識があるからこそ分かる、“限界”
だが、Shomaさんは諦めず、自分のコンプレックスと向き合う道を選ぶ。スキンケアやメイクの研究をし、ある程度は改善に成功した。しかし、美容の知識を学べば学ぶほど、「化粧品だけでは限界がある」ということを実感したのだという。そこで、大学生となったShomaさんは、ヒゲ脱毛を決心した。
「悩みの種だったニキビは、ある程度まではスキンケアで改善できて、メイクで隠すこともできました。でも、僕は、すっぴんでもつるつるできれいな肌を目指していたので、『だったら、美容医療しかない』なと。ヒゲは、剃った部分が傷ついて炎症が起きたり、かゆくなるのも悩みの一つだったんです。思い切ってヒゲ脱毛に行ってみると、回数を重ねるごとにどんどん毛が薄くなっていって、毛穴も目立たなくなっていって。『医療の力ってすごい』と感動したことを、今でも覚えていますね」
理想の自分に近づくために、美容医療で肌治療を開始
美容医療の良さを実感し、本格的に肌治療に力を入れ始めたShomaさん。ハイフ、IPL(光治療)、レーザートーニング、マッサージピール、ダーマペン、フラクショナルCO2レーザーなど、肌悩みに効くとされるさまざまな施術を試す。
「化粧品が大好きだからこそ、化粧品やスキンケアで完結できれば一番良かったんですが、僕のコンプレックスを改善するには、美容医療という手段も必要でした。いろいろやってみて、どの施術が一番良かったというのは正直なくて、どれも少しずつ効いていて、徐々に理想に近づいている感覚。ニキビ跡は目に見えて減りました。でも、効果は個人差がありますから、自分に合う施術を見極めることが大切だと思います」
さらに、全身脱毛、脂肪吸引、ボトックス注射など、気になった施術は徹底的に調べ、自分の悩みを解決できそうな施術を受けて、一つひとつコンプレックスを解消していった。今も、新たな美容医療を試している最中だ。
「今、皮脂の分泌を抑える作用やアクネ菌に対する抗菌作用のあるイソトレチノインというビタミンAの内服薬治療を試していて、肌が絶賛ダウンタイム中なんです(笑)。でも、自分で試さないと人に伝えられないし、美容が好きだからこそ自分で試してみたいんです。多くの美容医療を受けているのは、そういう理由もあります」
“外側の美容”だけでは、遠回りだった
そんなShomaさんだが、数年前までは“外側の美容”のみに目を向け、「今振り返ってもだらしない生活だった」と言うほど食生活や運動などの“内側の美容”には無頓着だった。変わったきっかけは、健康診断で肝機能の数値が良くなかったこと。
「美容については気にしているほうだと思っていたから、正直ビックリしました。でも、たしかに僕は外側ばかり気にして、“内側の美容”は適当だったと気づきました。お酒もたくさん飲んでいたし、夜更かしもよくしていました。見た目だけ気にして、いくらメイクやスキンケア、エステ、美容医療をやっても、食べるものや睡眠、生活習慣なんかの“内側”を正さないと、結局は美容の遠回りだって分かって、生活習慣の改善を始めました」
それから、健康的な食生活と適度な運動、筋トレや姿勢のトレーニングなどをして、だらしのない生活を一変。そこでShomaさんが驚いたのは、内側を整えることが、外側を整えることへも繋がったということだった。
「いくら顔を整えても、姿勢が悪かったり、筋肉がなかったりすると全体的なバランスが悪く見えてしまう。肌治療だって、食生活が乱れていたら結局イタチごっこで、肌は荒れていってしまうんです。美容において生活習慣の改善は、当たり前かもしれないけど、しっかりやるのは意外と難しい。でも、自分を成長させることは自分にしかできないから、メイクもスキンケアも、美容医療も筋トレもなんでも、美容に繋がると思うことは頑張れました」
美容の努力は裏切らない
「美容関連のお仕事は、もう10年以上になります。“美容家”という肩書きは、特に資格があるわけではないので、名乗ろうと思えば誰でも名乗れてしまう。だからこそ、僕は知識も経験も磨き、エビデンスのある“美容家”を堂々と名乗れるよう、仕事でもプライベートでも、常に美容と接しています。美容が大好きだから、常に考えていたいし、関わっていたいんです」
長きにわたり、真剣に美容と向き合ってきた。ゴールも正解もない道でなぜそこまで美容と向き合えるのか?
「もともとの肌質的にきれいな人であっても、何もしなければ40歳、50歳になったときに、『もっと早くからやっておけばよかった』と後悔するかも。今美容を意識することで防げるなら、今のうちにできることをしっかりやりたいんです。僕は今も、毛穴やニキビ跡の悩みを抱えていて、どうやったら良くなるのか日々探求しています。 でも、『美容の努力は裏切らない』と信じています。これからも、自分の中の美の基準を保てるように、美容医療を取り入れながら、なりたい自分を目指していきます」