料理は“優しさ”が大事
小田原・箱根の食材を使ったイタリアン
2022.03.29
取材・文:ヨコシマリンコ 撮影:荒 眞人 撮影場所:箱根湯本
佐々木さん(35)808 Monsmare(ハチマルハチモンスマーレ)料理長
仕事について
薪火料理を中心としたイタリア料理店「808 Monsmare(ハチマルハチモンスマーレ)」で料理長をしています。こだわりは、イタリアをはじめとする世界から厳選した素材を使用するのはもちろん、小田原・箱根の地場食材も積極的に使用していること。実際に生産者にお会いして、一つひとつこだわっています。東京で働いていたころは、各地からいろいろな食材が集まり、高級食材も含め選び放題でしたが、そうではなく、近場にある食材の素材の良さを活かして料理をつくり上げていく……そのほうが、自分に合っていたんです。料理をつくること自体が好きなので、仕事だからやっているというよりは、趣味の延長のように、毎日楽しく働いています。
好きなこと、趣味について
料理ですね。火の入れ方など、細かいところで全然変わってくるんですよ。例えばパスタなら、ボコボコのお湯でゆでると表面がザラザラになってしまう。火の強さや塩の強さなどの調整は、“優しさ”が大事。基本ですが、そういったことを心掛けています。実は、昔は全然料理ができなくて、興味もなかったんです。でも、一人暮らしがキッカケで、簡単なものをつくってみたら、どんどんハマってしまって。とにかく知らないことばかりだったので、全てが新鮮で、おもしろかったんです。失敗もたくさんしましたが、じゃあ次はこうしてみようだとか、考えるのも楽しくて。気が付いたら仕事になっていました(笑)。
自分の個性、多様性について
小さなことかもしれませんが、「背筋を伸ばす」ことは常に心掛けています。お客様や、周りの状況がよくみえるようになるし、声もでるようになるし、体にも良いし。その延長線上で、体幹を鍛えたりもしています。自分の身体は長く付き合っていくものだから、なるべく健康でいられるように努力していますね。