Street Interview
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浪江町の人と人とのつながりを取り戻したい

2022.06.27 取材・文:岡本のぞみ(verb) 撮影:有泉伸一郎(SPUTNIK) 撮影場所:浪江町
り庵ママ「り庵」店主
り庵ママ「り庵」店主

仕事について

リサイクルギャラリー&ブックカフェ「り庵」を営業しています。店名の「り」はリサイクルやリユースの頭文字で“再生”の意味。店内では家を解体したときに出たものを、誰かに使ってもらうために並べています。元々、浪江町は個人レベルでSDGsをやっていた町。それを取り戻すために始めました。ほかにも、農業用コンポストをつくる活動もしています。

この町は、除染で大量の土をよそへ持っていったので、農業をやるためには、大量の土を運んでくる必要があります。そのときの土を自分たちで用意できたら最高だなと思って。農業の復活や地産地消は、風評も含めてむずかしい問題。ですが、浪江町のきれいな景色を守るために始めています。

※2022年6月時点、「り庵」は、仮設商店街チャレンジショップでの営業を終え、町内での
営業に向け準備中です

り庵ママ「り庵」店主

浪江町について

地元は浪江町ですが、震災のときは東京に住んでいて、震災後は両親を東京に呼び寄せていました。でも、両親が帰りたいと言ったのでこちらに戻っています。それくらい昔から町の人とのつながりが強かったんでしょうね。浪江町は商業の町でもあり、世話好きの人が多かった。アフターケアでお客さんの心を掴んでいたから、シャッター商店街にはならなかったんです。今の浪江町は新しい人も入ってきていますが、ようやく昔のものを大事にしようという人が動き出してきた。古い価値観を押し付けるわけではなく、お祭りに一緒に参加するような活動です。古い住民と新しい住民が分断するのではなく、一緒にやっていけたらいいですね。

り庵には、なくなってしまった浪江小学校を黒板アートで描いたものがポスターとして残っている。(2022年6月時点)
り庵には、なくなってしまった浪江小学校を黒板アートで描いたものがポスターとして残っている。(2022年6月時点)

大切にしていること、座右の銘

有言実行です。性格はアクティブなほうだと思います。行動的すぎて周りに迷惑をかけることもあるかもしれません。口で言って行動しないんじゃなくて、言わずとも行動していたいくらい。こればっかりは性分なんでしょうね。なんでもかんでもやるな、としかられちゃいます(笑)。今は、「相馬流山踊り」の復活に力を入れています。今日も夕方から打ち合わせがあるんですよ。たくさんの人が参加してくれたらいいですね。

り庵ママ「り庵」店主
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