「手にシワを書き足すと運命が変わる」
ウソかホントか、占い界隈でそんな話を耳にしたことはありませんか。たしかにこれまでの美容医療経験者への取材でも、「施術で顔を変えたら、外見だけでなく内面や行動も変わった」という話をたくさん聞きました。実際、顔のパーツを変えると、運勢・運命は変わるのか? 顔相家の木村れい子さんに美容医療と運気の関係性について聞いてみました。
いつもとちょっと違った視点で「美容医療」を見ると、面白い発見があるかもしれません。
美容医療で運勢は良くなる?悪くなる?

――美容医療をすると顔だけでなく、内面や行動が変わったというエピソードを多く聞きます。美容医療で運勢は変わっていくのでしょうか?
「皮脳同根」という言葉をご存知でしょうか? 皮膚と脳は同じ細胞をルーツにしているという意味の言葉です。
皮膚というのは顔です。つまりストレスを抱えると肌荒れするというのは、当然なんですね。例えば、両親やパートナーに顔のことを言われて一喜一憂することがありますよね。私はそこに着目して、顔と思考(マインド)と開運は三位一体であると伝えています。
――気の持ち方で運勢が変わるということでしょうか?
そうですね。そして今はそれが加速しています。以前は自分の顔を意識するのは、鏡を見るときだけでした。1日に5〜6回くらいでしょうか。それがコロナ以降は、オンライン会議が増えて自分の顔を見ながら話すことも珍しくなくなって、自分の顔を見る機会が圧倒的に増えましたよね。
そのときに大切なのがマインドです。「目がもう少し大きかったら」とか「老けたな」と思ったら、波動が下がっていきます。
――前向きな気持ちを持つと開運していけるということなんですね。
反復して何度も同じことを思うと脳は反応します。「なんてかわいいんだ」「きっとモテモテだ」と思うと何回も鏡を見たくなりますよね。そうして何度も鏡を見ると、脳がポンと変わる。それが開運です。
――運勢は思い込みで変えられるんですね。
人間はアファメーション(自分の理想やポジティブな未来を口に出すことで、目標達成に近づける自己暗示法)でマインドセットができます。それは猫や豚など他の動物にはできないことです。
複雑だと思われる人間ですが、思考でパッと変われるんですね。さすがに必要以上に美容医療をしすぎると脳が混乱してしまいますが、1、2箇所やって「この顔、好き」と思えたら運が上がります。
あごは晩年の運を握る。シャープでいるのは30代まで

――目は大きく、鼻は高く、あごはシャープにというのが今の流行りの顔ですが、流行りを取り入れて顔を変えることについて、顔相学ではどうとらえられていますか?
顔相学ではパーツも重要な要素です。顔のパーツのつくりで運が変わってきます。たとえば、「大きな目」は社交的で直感力にすぐれ、周りの方から引き立てられるので、生活力も出てきます。
一方で「細い目」というのはロマンチックな方が多いですね。意志が強く、冷静なところもあるので観察力があります。晩年、成功する人も多いですね。つまり、どちらが良いではなく、大きな目にも細い目にも、それぞれの運があるということです。
――若いうちにパーツを変えないほうがよいということでしょうか?
というよりも、とにかく運のいい顔、福のある顔にしませんか、というのが私の提案です。福のある顔というのは何となく人がホッとする、友だちになりたいと思えるような顔。冷たい顔、さびしい顔にはしない方がいいですよね。
――冷たい印象を受ける顔、例えばあごをシャープにするのは良くないんでしょうか?
若い人が小顔になりたいという気持ちはわかるのですが、あごが細くなるとどうしてもさびしい印象になるんです。開運的にもあごには僧帽部といって、12箇所の運のエリアがあります。特に金運や対人運を上げたいというときにはあごが豊かなほうがいいのです。
また、鼻から下は晩年の運を握っています。人生100年と考えたときに30代くらいまではいいかもしれませんが、それ以降の年代からは方向性を変えたほうがよいでしょう。
人気者の共通点=開運顔は、「大笑い」でつくれる

――開運できる顔をめざすというのはいいですね!
開運できる顔は日々の積み重ねでつくることもできます。私は開運大笑いを提唱していて、大笑いすると頬がグッと上がって、運を呼び込むというものです。人は笑わないと鍛えられない筋肉があって、それが口輪筋、笑筋、大頬骨筋、小頬骨筋です。
長く人気を博している人は輔弼(ほひつ)といって頬の一番高い部分がぷくっとしています。ピカチュウやミッキーマウス、ぺこちゃんを思い浮かべるといいですね。そこがぺったんこになると人気運が下がります。コロナで笑わなくなっていた人は注意が必要です。
ちなみに頬のの筋肉がゆるんで影ができるのが、ほうれい線です。それを美容医療でなくすのは賛成。美容医療は、顔を若くきれいにという面もありますが、こう考えれば「運を上げる方法」でもあるんですね。
欠点は必ずしも欠点ではない

――美容医療で元々の自分を変えるというのは、顔相学ではどういうことになるのでしょうか?
顔相学では「運が良くなる=幸せ」と考えます。私はコンプレックスをひっくり返す顔相家ですが、実は、コンプレックスだと思っていたことがすごく良かったということもあるんです。
例えば大きな鼻がコンプレックスで小さな鼻になりたいとか、小鼻を縮小したいという方は多いのですが、鼻は金運と財運のエリアです。鼻はしっかり張っているとお金が入りやすくなり、小鼻は蓄財を司ります。
また金運を上げたいなら、目頭と目頭の間が広いほうが良く、ここが広ければ酸素を吸い込むことができるので若く健康的にもなれます。顔相学的には、細く骨ばった鼻にはしないほうが良く、鼻はしっかり肉厚なほうが良いのです。
――大きな鼻は自慢できるものなんですね!
顔は先祖代々受け継がれてきたものです。自分の代から20世代さかのぼると、室町時代になります。自分の顔を大切にすると、それくらいたくさんの先祖さまが自分のことを応援してくれます。目が小さいことをコンプレックスにしている人には、晩年安泰ですよ、とお伝えしています。
――ほかに欠点と思われがちだけど、そうではない部分はありますか?
眉と目の間は広いほうがいいですね。いまは欧米風に眉と目の間を狭く見せるメイクが流行っていますが逆ですね。まぶたのメイクはブラウンで濃淡をつけるのではなく、白やオレンジなど明るい色にするといいですね。ここは田宅といって、不動産運や人気運、家庭運にとって大切な部分です。
額も広いとはずかしいと思われる方がいますが、額には5箇所も運気を上げるエリアがあるんですよ。額は社会運や出世運、眉の上は金運財運や商売繁盛、眉と眉の間は願望達成、生え際は旅行運や移動運などがあります。ですから、美容医療で額をピカピカにするのはとてもおすすめです。
――こんな特徴は残すべき、というのはありますか?
あごの下や額のほくろは、運の良いほくろなので残してほしいですね。もし取ってしまった人がいたら、ほくろはつけぼくろでもいいので、描いてしまえばいいんです。
「彼氏がほしい」「人間関係を良くしたい」と思う人は左の目尻から1cmくらい離れたところに。「仕事運を上げたい」と思う人は右の目尻から1cmくらい離れたところに描いてみてください。
「ピカピカの毛穴」が2025年下半期の運を引き寄せる

――美容医療をするタイミングは占いで決められますか?
美容医療はいつが良いかを占いで決めるよりも、「自分がそうなりたい」「こうしたらもっと良くなる」と思ったタイミングが一番です。自分の未来に対して光り輝けることをイメージしてください。「運の良い顔をつくりたい」「私は絶対にこうなる」というのが見えたときがベストタイミングです。
パーツを整えるだけじゃなくて、毛穴をきれいにしましょう。毛穴は宇宙のアンテナです。
泡洗顔をして毛穴をきれいにすると、良い情報が入ってきて、感性が磨かれます。そうすると顔の波動が上がりますよ。波動を高くして、運を引き寄せてみましょう。
――2025年の下半期、運のいい顔になるためにどんなことをすればよいですか?
2025年は乙巳(きのとみ)といって、60年に一度のヘビ年です。ヘビは脱皮しないと腐ってしまうんですね。ですから今までの自分を脱ぎ捨てるチャンス。
自分の思い込みやコンプレックス、年齢を脱ぎ捨てて、大笑いしながら新しく生まれ変わってみてください。毛穴を磨いて、額をピカピカにして出していると運が向こうからやってきて、出会う人が変わってくるでしょう。
――ありがとうございました!