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【美容医療トーク】子どもの美容医療、アリorナシ?(後編)

2024.01.31 取材・文:マキコ 写真:森山 越 映像:にしかわりょう(織)、野上夏菜
「美容医療」について、さまざまな角度から忖度なく話し合うことで、今の美容医療の姿を浮き彫りにしていく企画、「ドキュメンタリートーク」。美容医療の初体験が若年化していく中、今回は「子どもの美容医療」をテーマに、10代の子ども世代と30〜40代の親世代とでトークを展開しました。前編に続き、今回は後編の様子をお届け。(前編はコチラ

賛成派、反対派が熱く意見を交わす中で繰り出された、「若くして美容医療を受けることについてのメリット・デメリット」や、「子どもに美容医療を受けたいと言われたときのベストな答え方」は、美容医療を受けたい人や、その家族の参考になるはず!
トーク会場:「清瀬市コミュニティプラザひまわり」

若いうちに美容医療を受ける最大のメリットとは?

――ここまでの皆さんのお話を伺うと、今はだんだんと賛成派が増えていく、ちょうど過渡期といえそうですね。ちなみに、若いうちに美容医療を受ける最大のメリットとは何だと思いますか?

ヨシヒコ:美容医療に限りませんが、若い頃から「自分が人からどう見られるか」という視点を持つことで、より社会から認めてもらいやすくなると思います。ビジネスでも身なりがちゃんとした人は信頼されやすい。私の教え子で、繊細でかっこいいゲームをつくる生徒がいるのですが、自分の見た目に無頓着なため、周囲から見るとどうしてもアーティスト感が薄れるというか、評価されにくくてもったいないなーと思うことがあります。

モモコ:早いうちから自分の見た目に自信を持つことで、自己肯定感が上がり、それがさらなる向上心につながります。その結果、いい人生、豊かな人生を送れると思います。

ケイスケ:僕自身も美容医療を受けてから自信がついて、行動範囲も広がって、明るくなれたかなと思っています。

マユ:自信は原動力になりますよね。友だちでアイドルになりたかったけど、自信がなくてチャレンジできなかった子が、二重埋没をしてから自信がついて、実際にアイドルになりました。自分では、以前は自分に似合う服がないと思って同じような服ばかり着ていたんですが、美容医療を受けてからはいろいろなファッションにチャレンジできるようになりました。若いうちに挑戦するのはやはりメリットがあると思います。

――美容医療を受けたことで、学生生活でメリットを感じることはありますか?

マユ:明るくなって、友達が増えましたね。先生とかバイト先の偉い人が優しくしてくれたり。

ケイスケ:自信を持って話せるようになって、その結果人間関係も良くなったかなと。前よりちょっと、女の子にも話しかけるようになりました。自己肯定感が上がったぶん、エネルギーが溢れちゃって、友達からは「優しいケイスケに戻ってよ」と言われますが。仲のいい友達は前から変わってないですが、遊びの時間の楽しみが倍増した感じですね。

モモコ:私は学生時代にアメリカ留学していたんですが、あちらは日本よりかなり見た目重視。大学でも教授から個人的に呼ばれて、わからないところを教えてもらったり、テストはそんなにできていないのに高い評価をもらったりしました。レンタルDVD店やガソリンスタンドで料金をタダにしてもらったりも。日本人はそういうことはあまり表に出さないですが、就職活動とかでも、なんだかんだ見た目がいい人を採用したりはしますよね。

ヨシヒコ:教え子を見ていても、毎日同じ服を着ているような見た目に無頓着な子とかより、小綺麗にしている子のほうが成績はいいことが多い。生活が安定している子は、自分の見た目にも配慮できるんだと思います。先生として学生と接する時には、見た目で差をつけないようにしようとは思っていますが、無意識で、小綺麗にしている子の方がより伸びるだろうから、より目をかけてあげようと感じているかもしれません。逆にあまりにも見た目にだけ気を使いすぎる子は心配ですけどね。

モモコ:確かに生活は見た目に出ますよね。海外では、あまりに太っている人は信頼されず、上の地位に行けないということもあります。

将来、子どもに「美容医療を受けたい!」と言われたらどうする?

――今日は本当にいろんな意見が出て、それぞれ新たな気づきもあったと思います。最終的な意見をお伺いしたいのですが、将来、子どもに「美容医療を受けたい」と言われたら、皆さんはどうしますか?

ヨシヒコ:条件付きで賛成します。見た目を良くすることで、未来が良くなることが、皆さんのお話からよくわかりました。かといって未来を良くするために過去をぜんぶ否定するのはいいのか、という疑問もあります。だから僕は、自分の子どもに「美容医療を受けたい」と言われたら、とりあえず一度は反対してみようと思います。

ヨシヒコ:その上で、子どもがどうプレゼンしてくるかを聞きたい。あくまでも「自分でやりたい」というモチベーションがあるならいいのですが、「友達もやってる」とか「人に言われて」などという理由で踏み切ると、後で辛いだろうなと思うんです。美容医療を受けること自体はそんなに反対ではなく、自分軸でやりたいならやればいいと思います。

モモコ:私も「最初は反対する」という意見は共感します。私は親に美容医療を受けたほうがいいと言われたから受けて、よかったと思うし、親にも感謝していますが、どこかで「ありのままじゃダメなのかな」「綺麗にならないといけないのかな」と思うこともあったので。やはり子どもは、愛されている実感に満たされていることが大事。それがあるからこそ自信を持てると思います。だから私は子どもに「美容医療を受けたい」と言われたら、まずは「ありのままでいいんだよ」と伝えつつ、受けたい理由を聞いて、どうしてもと言われたら賛成します。

モモコ:あとは年齢にもよりますね。今美容医療を受ける年齢はどんどん若くなってきていて、小学生で受ける子もいるそうですが、私はそれは早いと思います。心も体も自己が確立する、高校生、大学生くらいからなら検討の余地があると思います。

ケイスケ:僕は賛成しますが、リスクが大きい施術や、合わなさそうな施術は止めますね。自分でもいろいろ調べて受けたので、そういうアドバイスはできると思います。

マユ:私は理由にもよりますが賛成です。コンプレックスを引きずったままいるのではなく、自信を持って欲しいので。子どもに理由を聞いて「友達に勧められた」などきちんとした意見が聞けないなら反対します。でも賛成すると決めたら、私も経験してきたので、病院を一緒に調べたりして協力したいです。

ヨシヒコ:ただ賛成する、反対するよりも、子どもの現状も、未来も否定せず、理由や状況を踏まえた「賛成からの反対」や「反対からの賛成」のほうが、愛が深いかもしれませんね。

――美容医療にもいろんな種類がありますが「ここまではOK」といった線引きはありますか?

ヨシヒコ:僕は、自己肯定感につながるものなら反対はありませんが、つながらないなら全て反対です。施術の種類よりも、子ども自身がなぜ受けたいのかというモチベーションの方に注目します。

モモコ:たとえば医療脱毛はOKしやすいですが、成長過程でホルモンバランスが変わるので、高校生などある程度成長してから受けた方がいい、とアドバイスします。骨を切って輪郭を変えるなどはリスクが大きいと感じているので、「それならエラボトックスにしなよ」とか、やはり経験者としてのアドバイスをしますね。ただ、美容医療の技術はどんどん進んで安全性も上がっていくと思うので、都度調べながら、親だけではなく病院の先生や友達の意見、子どもの意見もすり合わせて出た答えが「受ける」であれば受けていいと思います。

ケイスケ:美容医療をやりすぎて、つくった感じの顔になっちゃうのは怖いので、それはやめてほしいですね。リスクの高い施術をやりたいと言われたら一緒に調べたいと思います。

マユ:できたばかりの施術は、すぐに受けるのは心配なので様子を見てほしいですね。輪郭を変える手術は私もしたいなと思っていることもあって、子どもに受けたいと言われたら、どうしてもやりたいなら、信頼できる先生や病院で受けてほしいと伝えます。

「親を説得する方法」を真面目に考えてみた

――皆さん、条件はいろいろとありつつ、最終的には「賛成」の意見でまとまりましたね。この記事は、美容医療を受けたい子ども世代の方もたくさん読んでいると思います。そうした人が、親を説得するにはどうしたらいいと思いますか?

ヨシヒコ:親としては、急に言われるとしんどい。早めに「ちょっと話がある」とLINEとかで伝えてくれたら、心の準備ができますよね。

モモコ:ちょっと大袈裟に「大事な話がある」と伝えて、「もしかして妊娠しちゃったかな?」とかドキドキさせておいて……。

ヨシヒコ:逆にほっとさせる作戦で(笑)。

マユ:夜ご飯を食べた後にゆっくり、まずはお母さんに話すのがいいかも。気分良くさせるためにお酒を飲ませるとか(笑)。

モモコ:あとは「美容医療を受ける」と決めたていだと反感を持たれやすいので「美容医療を受けたいんだけど」と相談ベースで話すといいと思います。人は心理的に、先に大きな相談をされたあと、小さな相談をされると要求を飲みやすいそうです。なので、たとえば二重埋没を受けたいとしても、最初は「顎の骨を切って輪郭を細くしたい」など大規模な手術を受けたいと相談しておいて、断られたら「じゃあ二重埋没を受けたい」と打ち明けるのがいいと思います。

ケイスケ:二重埋没なら「戻すこともできるから」というのも説得材料になりますよね。それで親の心が動いたら「一緒にカウンセリングについてきて欲しい」と相談するといいのでは。

マユ:私の場合、美容医療を受ける前はネットで調べるのに時間を取られて勉強にも集中できませんでした。だから「ずっと悩んできた」「ネットで調べる時間がもったいない」「勉強に集中したい」ということも話すといいかもしれません。

ヨシヒコ:お金がかかることも気になる親は多いでしょうから、あらかじめ自分でバイトするなどして用意しておくといいと思います。

一同:それで完璧ですね(笑)!

【まとめ】
「ひとまず反対する」のは、親の愛なのかも?
攻略のカギは、親を安心させる「入念な準備」にアリ!

取材協力

マユ
マユ
19歳。ネイルスクールに通いながら、撮影会モデルの仕事もしている。経験施術は、二重埋没、涙袋ヒアルロン酸、頬顎下脂肪吸引、鼻フルコース、唇ヒアルロン酸、エラ・口角ボトックス、全身脱毛、ホワイトニング。子どもの美容医療は賛成。
ケイスケ
ケイスケ
19歳。経済学部の大学生。経験施術は、眉下切開、二重埋没法、二重全切開法、エラボトックス、フォトフェイシャル、髭脱毛、目の下の脂肪取り。子どもの美容医療については賛成。
モモコ
モモコ
37歳。貿易会社勤務。家族は夫と6歳の息子、4歳の娘がおり、取材当時第三子を妊娠中。経験施術は二重埋没法、瞼の脂肪取り、目の下のむくみ脂肪取り、エラのボトックス、ほうれい線のヒアルロン酸、顔のハイフ、全身脱毛。子どもの美容医療については賛成。
ヨシヒコ
ヨシヒコ
40代。ゲーム専門学校教師。家族は妻と3歳の息子がおり、妻は取材当時第二子を妊娠中。美容医療は未経験。子どもの美容医療については反対。「自分がやりたいという意志がしっかりあるのならいいが『友達がやっているから』とか、人に流されてやるのは反対です」。
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