Documentary

すべてを照らし出すステージライトを味方に
「歌うことだけに100%集中する」

2023.12.06
Sam Homma(SAM)
取材・文:ヨコシマ リンコ
撮影:荒眞人
Sam Homma(SAM) 経験施術は、ダーマペン、プラズマ治療(肌治療)。
職業、歌手。ボーカルユニット「UNIONE(ユニオネ)」としてSME Recordsよりメジャーデビュー。第59回日本レコード大賞、新人賞を受賞。2022年12月にUNIONEの無期限活動休止を経て、現在はソロ活動のほか、ボーカルデュオ「J4M(ジャム)」でも活動中。趣味は歌、スポーツ観戦、YouTube や SNS で歌の上手な人を見つけること。
R&B、J-POP、洋楽まで――さまざまなジャンルを歌いこなす、歌手のSAM (サム)さん。職業柄、人前に出ることが多いSAMさんだが、ストレスが肌に出てしまうタイプで、忙しい日々が続くとすぐに肌荒れをしてしまうのだとか。ステージではライトの加減で肌の凹凸が目立つこともあり、自身の肌荒れが人にどう見られているのか気にしてしまうこともあったのだそう。そんなSAMさんが、「歌うことだけに100%集中できるように」と始めた肌治療について伺った。

歌手という職業は、3歳の頃からの夢

SAMさんが歌に惹かれたのは、3歳の頃だという。キッカケは、母親が流していたマライア・キャリーのアルバム。物心がつく前に、世界的歌姫の声に惹かれたSAMさんは、ずっとマライア・キャリーの真似をして歌っていたのだとか。

ONEドキュメンタリー取材SAMさん

「物心がつく前から、歌はずっと身近にありました。小学生くらいになってからも、テレビで歌の上手な人たちの歌声を聴くたび、胸がざわざわして。小さい頃から『いつかこうなりたい』と考えていたんだと思います」

そんな思いを抱えたまま、学生時代はスポーツに勤しんだSAMさん。ある日、テレビから流れてきたシンガーソングライター・清水翔太さんの歌声と、彼が10代でメジャーデビューをしたことに衝撃を受け、本格的に歌手活動を開始した。

環境の変化による肌荒れがバックライトで鮮明に

努力を重ね、20代半ばで、4人組ボーカルユニット「UNIONE(ユニオネ)」としてSME Recordsよりメジャーデビュー。しかし、学生生活から一変、環境の変化によって、SAMさんの肌に異変が起きてしまった。

ONEドキュメンタリー取材SAMさん

「歌手デビューのプレッシャーや緊張、ガラリと環境が変わったことへのストレスが肌に出てしまい、人生で一番の肌荒れを起こしてしまったんです。メイクでも隠せないくらいで、そんなタイミングでテレビ出演があって。後で映像を見返したら、青いステージライトがバックからのライティングで組まれていたこともあり、肌の凸凹や肌荒れが鮮明に分かるほど映ってしまっていて、ショックでしたね」

映像を通して客観的に自分の肌の状態を知ったSAMさん。見た目に対して、人にどう思われるかが気になるようになり、「このままじゃ歌に100%集中ができない、ちゃんと治療しなきゃ」と美容皮膚科に通い始めた。

肌のクレーターがなくなって
ファンデーションの量が1/4に減った

幸い、美容皮膚科で処方された飲み薬や塗り薬で徐々にニキビ自体は減っていったというが、ニキビ跡や肌の凹凸(クレーター)は良くならなかった。そこで、美容に詳しい友人に相談し、ニキビ跡や肌の凹凸に効果があるとされるプラズマ治療と、ダーマペンを開始。

「プラズマ治療は、計5回受けました。回数を重ねるたび、だんだんニキビの炎症がおさまっていき、肌も綺麗になっていきましたが、自分が目標とするきれいな肌にはまだ届かなくて。他の治療も試してみたいと思って、ダーマペンも受けてみたら、クレーターが小さくなったのが実感できて、自分的には変化がありましたね。ただ大きいクレーターはまだ完全になくなってはいないので、今も継続して通っています」

肌の凹凸を隠すため、ファンデーションの厚塗りは必須だったというSAMさんだが、美容医療での肌治療を始めてからは、「ファンデの量が4分の1まで減った」のだとか。効果を実感してからは、ステージ上で人の目を気にする気持ちも減り、より歌に集中できるようになった。

「今まではファンデーションを2プッシュくらい、しっかり重ね塗りしないと人前には出られないなという状態だったんですが、今は半プッシュくらいで済むようになって、節約にも時短にもなっています。自分の肌荒れが人にどう思われているかとか、余計なことを考えずに済むようになったので、精神的な余裕もできて、歌のことだけを考えられるようになりました。歌うことが好きだって、改めて心から感じましたね」

ONEドキュメンタリー取材SAMさん

さらに、人から肌の変化に気づかれたことも、自信へと繋がったのだとか。

「一番肌荒れしていた時期を知っているメイクさんに、最近久しぶりにメイクしてもらう機会があったんです。その人から『肌がすごくきれいになったね』と言われたのが嬉しかったですね。プロから見てもやっぱり変化が分かるんだって」

ありのままの自分を見てもらっても構わない

ダーマペン治療で自分に自信が持てるようになったSAMさんは、「もっと自信を持つために、身体も改革したい」と考え、ジムに通い始めて、さらに食事にも気を遣うように。肌の悩みが解消されたことで、他の部分にも目を向けられるようになった。

ONEドキュメンタリー取材SAMさん

「今までは肌のことで精一杯で、身体のことまで考える余裕がなかったんです。でもそっちにも目を向けられる余裕ができて、トレーニングをしたり、ジャンクフードやお酒を控えたり、タンパク質をしっかり摂ったり。そのおかげで、肌荒れも、新しいニキビができることも減りました。肌表面だけじゃなく、内面から整えることも大事なんだって体感しました」

肌の悩みが減り、心身ともに自信がついたことで、新たにチャレンジできることは増えたのだろうか?

「まさに今回のインタビューは、自分にとってチャレンジでした」

今回SAMさんは、テレビ出演のときのように、青色のライトを使った撮影に挑んだ。それは自分のウィークポイントを語ること、見てもらうことであり、やはり勇気がいることだった。

ONEドキュメンタリー取材SAMさん

「自撮りのように加工はできないし、ありのままの自分を見てもらうことは勇気がいるけど、美容医療のおかげで肌の悩みが減ったから、堂々と取材を受けられました。肌荒れで悩んでいて、美容医療を考えている人の背中を押す手助けになれたら嬉しいですね」

悩んだときは、“なんくるないさー”の精神で

現在はソロ活動と並行して、デュオでの活動も始動。今年7月にデュオでのファーストシングル「BLUE」が発売、9月にはソロでのファーストシングル「この夏には」をリリースするなど、精力的に歌手活動に取り組んでいる。最後に、SAMさんの好きな言葉を聞いてみた。すると、笑いながらこう答えてくれた。

「思い詰めたり、悩んだとき、頭にふと思い浮かべる言葉は『なんくるないさー』。沖縄の方言で、『なんとかなるさ、どうにかなるさ』というような意味合いで使われていますよね。自分は沖縄のルーツがあるわけじゃないんですけど、なぜか思い浮かべちゃうんです(笑)。自分の中では、『なんとかなる=なんとかしなくちゃならない』と考えていて、困難なことでもなんとかするために、一歩踏み出す勇気をもらえる言葉。これからも、皆に良い歌を届けられるように、頑張ります」

ONEドキュメンタリー取材SAMさん
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