Documentary
Documentary #二重・目元

“めちゃかわいい! かわいくない?”
二重に変わったうれしい笑顔が、周囲をもっと笑顔にする

2023.04.04
村井紫音
取材・文:平川 恵
撮影:荒 槇人
村井紫音 経験した美容医療は、二重埋没。
2023年4月より社会人になったばかり。趣味は、ボーカロイドの初音ミクの推し活。推しのために就職前は飲食店、またはレストランでアルバイトをし、ライブがあれば全国を飛びまわって参戦。グッズ集めやコスプレ活動を楽しんでいる。現在22歳。
ごくわずかな差で印象が顕著に変わる目元は、それだけ気にする人々が多い部位。マスク生活ならなおさらだ。村井さんは以前から気になっていたまぶたの二重埋没を受けたことで、毎日が楽しくなったという。学生時代に受けた二重の施術は、その後のライフスタイルにどんな影響を及ぼしたのだろうか? 今の生活や将来の展望についてお話を伺った。

人前に出るのは平気でも、一重の自分を見られるのは嫌だった

4月からアミューズメント業界に就職した村井さん。サービス業が適職とも思える、あふれる笑顔が印象的だ。以前から人と話すことが好き。お客様と接する仕事をしたいと考えていたため、就職活動はサービス業に絞って面接を受け、希望を叶えた。

就職前の学生最後の楽しみとして、取材時は推しのボーカロイドの初音ミクをまねて髪を緑にしていた。初音ミクは、小学校の給食の時間にかかっていた曲を聴いて以来のファンだ。

ドキュメンタリー取材。村井さん。散歩中

「就職したら会社の規定で髪色を戻さなくちゃいけないから、それまでは楽しもうと思って。週末は雪ミク(北海道地区限定の初音ミク)のイベントなんです」と顔をほころばせる。

休日ともなれば初音ミクのイベントに遠征する。美容医療で二重にしたことで、初音ミクのコスプレにもますます熱が入っているようだ。インタビュー中も、笑顔を絶やさず話し続ける村井さん。自身でも明るい性格だ、と評すが、一重のときは自信がなかったという。

「もともと性格は明るかったんですけど、顔には自信がなかったです。一重まぶたと歯並びの悪さをずっと気にしていて、人前で話すのは好きだけど、人前に立って注目を浴びるのは苦手。クラスで何かの発表があるときも、話すのは平気でも、自分の姿はあまり見られたくない気持ちがありました。かわいい子の横に並ぶと恥ずかしいというか、引け目を感じていましたね」

ドキュメンタリー取材。ONE話し中

自意識や自我が目覚める思春期の頃は、前向きの性格の人であれ、自分と他人の優劣を比べて落ち込むことがある。歯並びに関しては、中学3年から始めた歯列矯正のおかげできれいに整ったが、腫れぼったい一重まぶたの悩みはずっと抱えたままだった。

「高校生ぐらいで 自分も周りもメイクを始める頃に、二重にするテープの存在を知りました。テープで二重にすると目がかわいくなる。私は重めのまぶただったので、強力なテープを使って高校生の頃はずっと二重にしていました」

長年、テープを使って一重まぶたと格闘していた娘の姿を見ていた母親は、「二重になりたい」と切望する村井さんの話に耳を傾けてくれていた。母親と同様に友人も村井さんの悩みを聞き、美容クリニックの口コミを一緒に調べてくれた。

そして大学1年生の頃。新型コロナウイルスの関係で学校が休校したタイミングで、母親と一緒に友人に教えてもらった美容クリニックの門をたたいた。

ドキュメンタリー取材。村井さん

「成人式の前撮りまでに二重になりたいって思っていて、お母さんに相談したら『じゃあ(クリニックへ)行こうか』、みたいな話になりました」

施術を受けたクリニックでは、ドクターとのやりとりも納得がいくものだった。

「私が重めの一重まぶただったので、値段と持ちのよさを考えて最初は細めの二重幅にしようと思っていたんです。けど、やっぱりもう少し広い二重がいいな……と悩んでいたら、最後にドクターが私の気持ちをくんでくれて幅を広めにしてくれたんです。それがすごくうれしかったです」

ドキュメンタリー取材。村井さんの目がキラキラ

村井さんの口からは、ポジティブな言葉しか出てこない。心の底から二重になったことを喜び、楽しんでいるようだ。村井さんの笑顔に、話を聞いてるこちらも自然と笑顔になってしまう。

すっぴんでも十分かわいい!
二重にかけていた時間とお金が他に回せるように

「二重になって良かったことは、まず一番に人と比べるのがなくなったこと。そして二番目に、『私、かわいい!』と思えるようになったことです。施術後のダウンタイムが終わってきれいな二重になったときは本当にうれしくて、メイクをして家族のみんなに『見て、見て! 今日の私かわいい、めちゃかわいい!』って言って回ったんです」

ドキュメンタリー取材。村井さんと晴天

最初は美容医療に反対だった父親も村井さんの笑顔を見て、今は「まあ、いいんじゃないの?」と言ってくれるようになったという。美容医療に対してネガティブなイメージを持つ人は少なくなく、施術を受けたことを隠している人は多いが、村井さんは隠そうとはしない。むしろ自分からカミングアウトし、周囲の空気を変える。

「バイト先の人に、『私、二重にしたんですけど、どうですか?』って聞いて。そうしたら相手も『お、かわいいじゃん、やってよかったね』って言ってくれたんです」

二重になって物理的に良かったことも多い。

「朝のメイクが時短できるようになりました。それまではテープで二重にする時間を見越して、家を出る1時間前には起きなくちゃいけなかったけれど、今は30分前に起きても全然間に合います。目が二重だとすっぴんでも十分かわいいから、眉毛とアイラインさえ描いておけばいいんです。それに私が買っていた二重テープは粘着力が強いもので値段も高め。お小遣いが5000円だった高校生の頃の私にとっては痛い出費でした。でも今は、二重のテープに当てていたお金を洋服に回せるようになりました」

ドキュメンタリー取材。ONE村井さん。二重の目元が可愛くて喜んでいる

二重になる前は自撮りも好きじゃなかったが今は写真を見返すのが楽しい。目を褒められることが多いのもうれしい。

「ホント、やってよかった!」

自分も笑顔でいるために、人を笑顔にしていきたい

学生時代を振り返ればずっとコロナ禍との戦いだった。せっかく入学した大学も、ほとんどがオンライン授業。語学が好きで留学も計画していたが、コロナ禍の影響で断念せざるを得なかった。

「大学2~3年の一番勉強しなくちゃいけない時期がオンライン授業だったのもあって、一度学習のモチベーションが下がってしまったんです。2年の後期から1年間留学する予定だったんですけど、コロナで全面中止になっちゃって……。せっかく留学したくて語学に強い大学に入ったのに学校にも通えなくなったときは、『もう、単位だけ取って、あとは卒業すればいいや』、みたいに投げやりな気持ちになることもありました」

学生時代、大学生らしい経験は奪われてしまったけれど、コロナ禍が落ち着きをみせ、希望通り人と接する仕事に就職が決まった村井さんの今の表情は明るい。

ドキュメンタリー取材。ONE村井さん。ポジティブに話している

「私、ボーカロイドの初音ミクがすごい好きで。昨日もコラボカフェに行ってたんです。推し活しながら、このまま楽しく生きていければいいな。仕事では、就職先が海外にも支店展開をしてるので、できることなら海外に行けたらいいな、と思っています。高校は英語に特化した学校に通い、大学は第2外国語にポルトガル語を専攻していたくらい語学が好きなんです。そして、人を笑顔にしていきたい。人の笑顔を見ると自分も笑顔になれるから。バイト先でも『紫音ちゃんがいるから頑張れるよ』と言われてうれしかった。社会人になったこれからも、そう言われる人になりたいって思っています」

ドキュメンタリー取材。ONE村井さん。満面の笑み。
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