30年後の自分は“今”決まる?奇跡のアラフィフに学ぶ“先読み美容”——『そうです、私が美容バカです。』【漫画や小説の中に“自分の見た目の正解”を探して/第四回】

昭和の時代はこのように、25歳を過ぎた女性は売れ残りのクリスマスケーキに例えられ、オバサン扱いされるということがありました。
平成、令和と時代は移り変わり、今では50歳を過ぎても若くて美しい女性が多く存在します。サウナをテーマにした漫画『湯遊ワンダーランド』や、美容オタクとしても有名な漫画家・まんきつ先生もその一人。ただその美しさの背景には、まだ今のように多くの美容情報が出回らない20年以上も前から、長年コツコツと美容を続けてきたという努力と蓄積があるのです。
漫画や小説を通して美容医療を客観視することで、“自分に合う施術”や“自分の見た目の正解”を探す本企画。第四回は、ありとあらゆる美容法を身体を張って探求してきたまんきつ先生の貴重な経験をまとめた漫画『そうです、私が美容バカです。』(マガジンハウス)を紹介します。
<オススメのポイント>
1.都市伝説レベルのやばい美容法まで試している
2.人生で一番効果を感じた美容医療を紹介
3.年を取ることに対する恐怖心がちょっとやわらぐ
25歳での失恋がきっかけ。都市伝説レベルの美容にも着手
まんきつ先生が美容に目覚めたのは25歳のとき。当時大好きだった彼氏にフラれたのが原因でした。「もっとキレイだったらフラれなかったのに」と思ったのがきっかけです。
ネットや雑誌の情報を読み漁って美肌づくりに励むうちに周囲から「肌がきれいだけど何かやってるの?」と聞かれることが多くなり、どんどん美容にのめりこんでいきます。
雑誌やSNSの情報だけでなく、美容ガチ勢が集う5ちゃんねる(口コミサイト)の美容板もチェックしていて、ストイックに情報収集しているマニアぶりには目を見張ります。
しかし、20年かけて試してきた美容法の中には失敗経験も。あらゆる美容法をやりつくした結果、都市伝説レベルのかなりやばい美容に手を出してしまったり、ピーリングのやりすぎで肌の角質が薄くなりすぎた「ビニール肌」になった経験もあるそう。
定番からマニア系まで多種多様な美容をやり尽くし、自他ともに認める美容オタクとなったまんきつ先生。著書では、人生で一番効き目があった美容医療についても紹介しています。
美は1日にしてならず!30年後のために今できることって?
ちなみに、著者が自分史上究極のアンチエイジングだと豪語する美容医療は「切開リフト」。カウンセリングで説明されたリスクがあまりにも恐ろしく、一度はやめようと思ったそうですが、鏡の中のたるんだ顔を見て泣きたくなり、最終的に手術を決意。手術後は地獄のようなダウンタイムに苦しみましたが、それでも鏡を見て落ち込まなくなり「もっと早くやればよかった」と思うほど仕上がりに大満足しているのだとか。
肌がたるんだり、シミ・シワだらけになったり。今はまだ若くても、将来の自分の見た目に対して漠然とした恐怖心を抱える人は少なくないかもしれません。
でも、今はネットやSNS、口コミを通してさまざまな美容情報が得られるし、美容医療の技術も発展しているから、50歳になっても若さや美しさを維持できる人が増えています。この先、10年20年と経てば、ますます医療は進化していくので、将来を憂うる必要はないのかも。
とはいうものの、美容の大先輩である著者のエピソードに触れると、やはり若いうちから美意識が高いかどうかが、将来に大きく差をつける気もします。若々しい50歳を目指したいのであれば、美容のスタートは早いほうが断然有利!『そうです、私が美容バカです。』では他にも著者が実践してきた美容法をいろいろ紹介しています。30年後の自分のために今できること、そのヒントが見つかるかも。
<書籍情報>
『そうです、私が美容バカです。』
出版社:マガジンハウス
著者:まんきつ
1975年生まれの漫画家。サウナをテーマにした漫画『湯遊ワンダーランド』(全3巻・扶桑社)が2023年にTVドラマ化。25歳から美容にハマり、化粧品から美容医療まで幅広く美容法を試している、究極の美肌オタク。