Documentary

やりたいことをして走り抜ける!
我慢しない“兼業酒婦”の美のスタイル

2023.04.24
MIHO
取材・文:相羽 ゆづる
撮影: SHOTA SOTODATE
MIHO 経験施術は、二重埋没、目の下のくま取り、美肌注射プレミアム、ハイフ、サーマジェン、ボトックス注射、ヒアルロン酸注射、ダーマペン、フォトフェイシャル、医療脱毛、アートメイク、糸リフト、PRP皮膚再生療法、プラズマシャワー、ビタミンC点滴療法。
1987年 生まれ。好きなことはマラソン、トレイルラン、トライアスロン、料理、お酒。パートで歯科助手として働きながら、フィットネス関連のYouTubeに出演したり、SNSでトレーニング、料理、美容の情報発信をしたりと、活動は多岐にわたる。自身のキャッチコピーは“兼業酒婦”。中学生の子を育てる母でもある。
Instagram
フルマラソン、トライアスロン、トレイルランニングなど、過酷なスポーツレースに毎年参戦するMIHOさん。2023年1月に挑戦した勝田全国フルマラソンでは、2時間58分38秒を記録し、市民ランナーにとって勲章である「サブスリー」(フルマラソンで3時間を切ること)を達成した。

トレーニングの情報を発信するSNSも人気を博し、フォロワー数は2万人を超える。シックスパックが浮き出た腹筋の画像をアップすれば、1万以上の「いいね!」。そんな誰もがうらやむ美ボディーをつくり上げるMIHOさんの、“美”に対する考え方を聞いた。

28歳で始めたランニングで
コンプレックスを克服

MIHOさんがランニングを始めたのは、意外にも遅く28歳のとき。それまでは本格的に運動をしたこともないそうで、最初は1キロを走るのがやっとだった。それから7年が経ち、今では週6日で体を動かしている。トレーニング内容は進化し、「山道を30キロぐらい」走る日もあれば、「10キロだけ、ゆるっとのんびり」の日もあるらしい。10キロという距離を“ゆるっとのんびり”という言葉で片づけてしまうのがおかしかった 。

なぜ身体を鍛え始めたのか? そう聞くと、もともと体形に対して持っていたコンプレックスを教えてくれた。

ドキュメンタリー取材MIHOさんと普段使用しているサングラス

「走り始めた頃は今よりもガリガリで、5キロぐらいは痩せていて、筋肉もありませんでした。それでも、自分では太っていると思っていたんです。太っていて、幼児体系で、グラマラスでもない。それが嫌で、せめて腹筋をバキバキにしたいと思い、トレーニングを始めました」

体形の劣等感を埋めるために始めたトレーニング。そして今では、見事に腹筋の割れた美しい肉体を手に入れた。筋肉がついたり、トレーニング仲間が増えていろいろな体形の人と出会ったりするうちに、コンプレックスはなくなっていったそうだ。

ドキュメンタリー取材MIHOさん取材中

「今は体形のコンプレックスはほとんど消えました。足は短いけど、まあいっか、みたいな。もっと胸が大きかったら……とか思わないこともないですけど、それもいいかなと思いますね。そんな自分の経験から、コンプレックスの中でも体形に関するものは、努力次第で変えやすいと思っています」

食べること、飲むことも
妥協しない生き方が共感を呼ぶ

すでに体形のコンプレックスを克服したMIHOさんが、今も走る理由はなにか。単純にトレーニング自体が趣味になったこともあるだろうが、もう一つ理由がある。MIHOさんのインスタグラムのプロフィール欄にはこう書いてある。『美味しく飲む為に走る人』。

「ランニングとかトレイルランは、美味しいお酒とご飯のためにやっています。運動しないで飲むお酒も美味しいですけど、運動した後に飲む方が何倍も美味しいですから。

ドキュメンタリー取材MIHOさん街を歩く

レースでも、だいたい前日までお酒を飲んでいます。節制してまでやりたいことではないし、プロでもないので……。サブスリーを達成したレースは前日だけやめときましたけど、トライアスロンとかだと前日もめっちゃ飲みます。二日酔いでも、走りながらお酒を抜くみたいな感じです(笑)」

好きなものを食べ、好きなものを飲み、ハードな運動をして体型を保つ。それが、MIHOさん流のダイエット法なのだ。そうした強い生き方が、SNSで多くの人をひきつけ、「かっこいい」「真似したい」という声も多く寄せられている。ちなみに料理の腕もプロ級で、日々の料理を記録したサブアカウントも人気だ。

「私の生き方を見て、『すごい楽しそう』と思ってくれる方がいるんです。私はインフルエンサーを仕事にしているわけではなくて、ただ自分のトレーニングや料理の記録を備忘録としてアップしているだけ。ですけど、それを見て食事と運動のバランスを見直したり、ダイエットの励みにしてくれる方がいる。その人たちの声が逆に私の励みにもなるので、発信は続けたいなと思っています」

MIHOさんドキュメンタリー取材。笑顔

幼少期のトラウマと
今の“美”に対する考え

MIHOさんのSNSを見ると、華やかな人という印象を受ける。だが、彼女自身は意外にも自己肯定感が低いそうだ。それは子どもの頃に抱えたコンプレックスに原因がある。

「体形もそうでしたが、どちらかといえば顔がずっとコンプレックスでした。小さい頃から肌が荒れていて、歯列矯正もワイヤーの目立つものを小4から高1までつけていた。中学は進学校に通ったんですけど、眼鏡もザ・ガリ勉のダサい眼鏡。『私はかわいくないんだ』という自覚がありました。『ブス』って男の子にもからかわれていましたけど、その時期のブスって言葉は刺さるんですよね。そういう過去があるから、今でも心の底から顔のコンプレックスを克服できているわけではないです」

MIHOさんドキュメンタリー取材ウェアで話中

キュートなルックスからは信じられなかったが、誰にでも心の傷はある。トラウマに近い過去があるから、いまだに自分を全肯定できないそうだ。だが、少しずつ“美”に対しての考え方が変わり、前向きにはなってきたという。

「大人になるにつれて、少しずつコンプレックスが減ってはきています。大人になるとどっちかというと生き方が顔に出てくるじゃないですか。もうすぐ36歳になるんですけど、この年では楽しく充実している人の方が、いい顔をしていることがわかってきました」

やりたいことはやりたいように。
でも美しさを犠牲にするつもりはない

楽しく生きていて、内面が充実している人が美しい。彼女がトレーニングも料理もお酒も、何一つ妥協せず全力で楽しんでいるのは、そうした美に対しての考えがあるからだろう。そして内面を充実させながら、それでも補えない部分は美容医療の力を借りるのも彼女のやり方だ。

MIHOさんドキュメンタリー取材。トレーニングウェア姿

「ランナーは素肌で日差しの下にいる時間がとても長いんです。太陽の下で運動を楽しみたいけど、肌も気になる。そういうときに、美容医療があると心強いです。この前のレースもめちゃくちゃ天気が良くて、肌にダメージをくらっていることが自分でもわかっていました。レース後に慌てて美容クリニックに行って、ケアをして。そうやって駆け込めるところがあることが安心感になっています」

どんなに、過酷なレースに挑んでも美しさを犠牲にするつもりはない。トライアスロンのレースでは、ゴール直前にトイレでリップを塗り直したこともあると、笑いながら話してくれた。

やりたいことをやりたいようにやる。頼れるものは頼る。内面の充実と、美容医療の利用で、これからもMIHOさんはさらに美しくなっていく気がした。

ドキュメンタリー取材MIHOさんウェア姿。笑顔

最後に、今後のランニングの目標を聞いた。まず今年はトライアスロンのロング(スイム4km、バイク190km、ラン42.195km )に挑戦するという。そして最終的には……。

「やったことのないものを年に一回やりたくなるので、最終的にはどうなっちゃうのか自分でもわかりません(笑)。山を100マイル走るようなレースにもいつか挑戦したくなるのかなと思います。目標がある方が、練習するのもまた楽しくなるんです。もちろんそういうレースほど美容には悪いですから、もし挑戦するなら美容クリニックにすぐ駆け込みますね(笑)」

ドキュメンタリー取材MIHOさんウェア全身姿
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