「若々しい祖母でありたい」
前向きな思いが行動の源になる

2023.05.12
丸山紀子
取材・文:上遠野貴弘
撮影:森山 越
丸山紀子 経験施術はハイフ、糸リフト、フォトフェイシャル。1956年生まれ。3人の娘を育て上げたあと、パートで事務職に就き、さらにテニスやフラダンスに傾倒。何かを始めるととことん追求する気質で、フラは現在も熱く活動中。近年はエイジングケアのための美容医療にも大きな興味を持っており、効果的に施術を活用している。
5人いる孫たちと、いつまでも若々しく接していたい。おばあちゃんっぽくなりたくない。それが丸山さんの美容に対する意識の大きなきっかけとなった。そして美容医療を受けてみると、それ以外にも人生を積極的に過ごしていける「前向きな気持ち」も得ることができたと笑顔で答えてくれた。

体を動かすことで心身のバランスをとっている

初対面の人にも明るくおおらかに話しかけてくれる丸山さん。周囲にパッと花を咲かせてくれるような雰囲気を持っている。かなりアクティブなタイプとお見受けしたが……。

丸山さんドキュメンタリー取材。71fix

「そうですね、勉強よりは体を動かす方が好きでしたね(笑)。学生の頃は陸上部に所属していましたし、子育ての時期の後半くらいからはテニスに熱中していました。娘がテニスをやっていて、私もはじめたいと思ったのです。見ているだけでは満足できなくて」

それから15年ほど、週に2~3回の頻度でテニスを続けていたというから、相当な力の入れようだったと言っていいだろう。そんな丸山さんの転機となったのは52歳の頃の離婚とそれに伴う引っ越しだった。三女が大学生の頃だ。離婚を経たことで、逆にいろいろなことができるようになったと言う。そのひとつがフラダンスだった。

「引っ越した先での犬友達に誘われたのが最初です。人数が足りないからどう、ということだったので、私も渋々付いて行ったのです。ところがすぐにのめり込んでしまいました」

フラダンスのどんなところに魅力を感じたのだろうか。

丸山さんドキュメンタリー取材。123
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「フラをやっている人って、どんな人でもすぐに受け入れてくれる側面があると思うんです。それが私には嬉しかったですし、ハワイアンの音楽も私の趣味に合っていて、それですぐにぞっこんです。でもフラダンスって見た目は優雅なようですが、踊ってみると結構きついんですよ」

物事に取り組むと、とことん追求していく気質の丸山さん。フラダンスについてもきちんと先生について、一から学んでいき、そして練習に励んだ。以来現在まで、フラダンスはずっと続けており、その衣装も自分で作っている。洋裁もまた、昔から続けている「趣味」なのだ。

「昔はブラウスやスカートをよく作っていましたが、今はワンピースが多いです。フラダンスのときに履くひだの多いスカートをパウスカートと言うんですけれど、それも作ります」

丸山紀子
丸山さん作のパウスカート

丸山さんの熱量には感服する。若い頃から断続的に体を動かしてきていることで心身のバランスが整い、その上代謝も良好なのだと思う。それが若さや健康の要因の一端であることは間違いないだろう。一方で、美容に対してはどのようなスタンスを持ち、さらには実践してきているのだろうか。

「以前から気にはなっていたのですが、子育ての時期はなかなか美容にまで意識が回りませんでした。蜂蜜とヨーグルトのパックなどは試したことがあります。結構効果がありましたよ」

丸山さんにはひとつ年上の姉がいる。姉は色白で綺麗な二重の瞼を持っていた。だが丸山さんは奥二重。子どもの頃はそんな姉といつも比較されていて、それがある種のコンプレックスにもなっていたという。

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「ですから美容医療には興味がありましたし、機会があれば試してみたいとも思っていたのですが、実際に行うというところまではいかなかったです」

そのような思いを持ち続けてきた丸山さん。子育てが山を越えた40代になって、ようやく美容医療を行ってみようという気持ちが湧いてきた。

下を向いたときの自分を見て「急がなくては」

丸山さんが最初に行った美容医療はフォトフェイシャル。今から20年ほど前のことで、まだフォトフェイシャルがそれほど認知されていない頃だった。その後、10年ほどの間に地元のクリニックで2~3回行ってみたが、それっきりになってしまった。

「あまり効果を感じなかったのです。年齢的な面もあったと思います。もう少し若い頃に行っていれば違ったのかもしれません」 

また、娘がレーザーによるしみ取りを行ったときも刺激を受け、丸山さんもチャレンジしてみた。

「このときはしみもそばかすもなくなって、その効果には驚きました」

積極的ではなかったものの、いくつかの美容医療を体験してきた丸山さん。しかしその意識を決定的に変化させた出来事があった。

「何かの折に、下を向いたときの自分の顔を見たのです。その顔に我ながら驚いてしまって、すぐに何とかしなければという気持ちが強くなりました。急がなくちゃって」

すでに60歳を過ぎていた頃だった。加齢による肌や肉体の衰えは誰にも避けようがないものだ。しかしそこで今一度奮起したのだ。

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少しでも若さを維持していたいという強い思いの裏にあったのは、孫たちといつまでも若々しく過ごしていたいという願いだ。これは大きな発奮材料となる。まだ、おばあちゃんという風には扱って欲しくない。孫たちと共に活動的に日々を楽しみたい。

そんな丸山さんが選んだ美容施術は、ハイフだった。一昨年のことである。

「あるタレントがハイフを行って、その人の肌が引き締まって見えたので興味を持ちました。メスを入れるのも怖かったので、ハイフに挑戦しようと思ったのです」

これまでにハイフは2度行った。その効果、変化は感じている。今後も年2回くらいは行っていきたいと考えている。

「化粧品が最低限のもので済むようになりました。昔は高価な美容クリームなどを使用していたのですが、それもいらなくなりました」

丸山さんのこうした変化を、周囲の人たちも気づいているのかと聞いてみると、コロナ禍のご時世でマスクをしているから、あまり言われないとのこと。だがご自身は表面的な変化と同じくらい、内面が大きく変わってきたと実感している。

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「施術を経たことで、とても前向きな気持ちになってきたと感じています。何となく自信がみなぎってきて、行動的になり、いろいろな集まりに出かけて行くのも楽しくなりました」

見た目の変化が、自分の気持ちに余裕や自信をもたらしてくれる。これもまた施術による効果の大きな側面なのである。

コンプレックスをも処置してくれる存在が、上昇志向とシナジーを生む

2度のハイフを行った後、昨年末には糸リフトも試してみた。

「いいものがあるのであれば、試してみたいという気持ちからです」

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まだまだやれることがあればチャレンジしていきたい、という意欲の現れでもあるのだろう。これまでの施術が、丸山さんをよりポジティブにさせているようだ。

昨年は毎週プラセンタも打っていた。肌だけでなく、肩こりにもよく効いたという。自分に合っていると思われる施術を、無理のない範囲でチャレンジしている丸山さん。積極的に美容医療をはじめてからはまだ日が浅いが、それでも得たものは決して少なくはない。

「他人が思っていなくても、自分自身が感じているコンプレックスというのは、多かれ少なかれ誰でも持っていると思うのです。美容医療はこのコンプレックスをも処置してくれるものだと思っています。そのことで美容面だけでなく、精神面でも前向きになれたことがとても嬉しかったです」

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その気持ちがまた、身体を若返らせる要素ともなり得る。これはひとつの相乗効果とも言えるのではないか。丸山さんの心からの笑顔や言葉を聞いていると、それを証明してくれているかのようでもあった。

三女の夫はアメリカ人で、孫も普段は英語で話す。その中で日本語なのは自分だけだ。

「だから今、孫に英語を教えてもらっているんです」

何事にも上昇志向の丸山さん。それが一番のアンチエイジングと言えるのかもしれない。

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