メスは入れたくない。
ハワイアンのようにナチュラルビューティーでいるための選択

2023.09.14
高橋 美帆子
取材・文:岡本のぞみ(verb)
撮影:鈴木真弓
取材協力:ALOHA TABLE 飯田橋
高橋 美帆子 経験施術は、糸リフト、脂肪吸引注射
1968年、東京都生まれ。18歳の頃、ハワイ旅行でフラダンスと出合ったのをきっかけにハワイに魅了される。娘とともにフラを習い、「マハナ」というハワイアンネームを取得。2007年に夫の転勤でシンガポールに移住し、現地でハワイのタイムシェア不動産の案内役として勤務。帰国後、2020年からハワイ総合コンシェルジュとして、ハワイをアテンドしている。2女の母。
「ありのままに、きれいになれたら」――高橋美帆子さんの美の信条は、大好きなハワイアンのようなナチュラルな美しさ。「美容医療は挑戦とハッピーをくれた」という高橋さんにその体験について聞いた。

フラに魅了され、ハワイを仕事に

小麦色の肌に温かな笑顔がトレードマークの高橋美帆子さん。ハワイが心のなかにある人生が始まったのは18歳の頃だった。

ONEドキュメンタリー取材高橋さん

「高校の卒業旅行で初めてハワイに行ったときのことでした。不思議なんですけど、現地でフラを見ていたら、ぽろぽろ涙が出て止まらなくなったんです。私が見た古典フラの曲には物語があって、ハンドモーションで自然や愛、神様への信仰を伝えています。ハワイに行くと“おかえりなさい”といわれているみたいと話す人は多いですが、私はフラを見て魂がゆさぶられたんです。前世はハワイにいたんじゃないかと思うくらいでした」

すっかりハワイに魅了された高橋さんは、働きはじめた後や結婚後もお金がたまるたびにハワイを訪れるように。多い年は1年に5回、ハワイに渡ったこともあるそう。娘さんが小学生になってからは一緒に本格的にフラを習い、ハワイアンネームを授けられるまでに。ハワイアンネームは茶道でいう名取のような意味がある。それくらい熱心にフラを習っていた。そんなとき、夫の仕事の転勤でシンガポールに移住することになった。

「シンガポールに渡った当初は日本人の奥様相手にフラを教えていました。でも、せっかくシンガポールにいるんだから、現地の人に混じって働きたいと思ったんです。帰国してからも役に立つようなキャリアを身に着けたいというのもありました。そこで見つけたのが、日本人向けのハワイのタイムシェア(高級コンドミニアムを週単位で所有すること)の電話窓口の仕事です。周りからは、駐在妻なのに働くのはおかしいと思われていたと思いますが、娘たちも応援してくれました。私自身もハワイの仕事ができてうれしかったですね」

ONEドキュメンタリー取材高橋さん

帰国後は、フリーランスでハワイ総合コンシェルジュの仕事を始めた。

「シンガポールで働いていたときに取り扱っていたハワイのタイムシェアの、日本で唯一の代理店となりました。物件を所有するオーナー様がハワイを訪れるときに困らないよう、航空券やゴルフ場の手配もしています。また、ハワイで観光業をしている友人がいる人脈を生かして、ハワイアンウエディングなどのサービスも展開しています」

自分は自分、と思えたことで美容医療に挑戦できた

大好きなハワイを仕事にして充実した日々を送る高橋さんだが、人生も後半戦に差し掛かり、悩んでいたことがあった。

「これまで日焼け止めも塗らず、肌のケアもしてこなかったので、昨年くらいからフェイスラインやほうれい線が気になるようになりました。美容医療を選んだのは、どうせお金をかけるなら、クリームなどの化粧品やエステよりも持続した効果のあるものを選びたかったから。でも、顔にメスを入れるのは抵抗がありました」

その理由は2つあると話す。

ONEドキュメンタリー取材高橋さん

「ハワイが好きなので、ナチュラルな美意識に影響を受けているのが大きいですね。ハワイの人たちにはありのままの健康的な美しさがあります。体型がふくよかでも気にしない。本当におおらかなんです。むしろフラを踊っていても女性らしい体型のほうが見栄えがしますよね。普段はTシャツに短パンでも、お出かけするときは着飾るというのも素敵です。もう一つは、娘を出産するときに帝王切開していたり、盲腸の手術を経験して、身体にメスが入っているので、顔は傷つけたくないという思いがありました」

そのため高橋さんが選んだのが、糸リフト。切ることなく、溶ける糸を注入することでリフトアップを叶える施術があるとを知ったことで、高橋さんの決断はグンと前向きになった。

「美容医療は挑戦でもありましたが、肌を傷つけたり痛みが出ることがないなら、と決断しました。これまでの人生で、フラを本格的にやったり、海外で暮らしたりしながら、いろいろな人たちと関わってきましたが、なかには、美容医療にネガティブなイメージをもつ方も。その意見に対し、NOと言いたいのに言えないこともありました。でも、いまは吹っ切れて自分は自分だから、と思えるようになっています」

ナチュラルな価値観を変えることなく、きれいになれた

高橋さんは今年1月に美容医療の扉を開き、まずはリーズナブルなクリニックで糸リフトの施術を受けた。施術自体に効果は感じたものの、クリニックや医師に満足ができなかった。そこで、今年4月にもう一度施術を受けたが、このクリニックが大正解だったという。

ONEドキュメンタリー取材高橋さん

「湘南美容外科のイテウォンビューティークリニック(以下、梨泰院)でした。ここは、半セルフ式で人件費をカットしているため良心的な価格設定になっていながら、信頼できる医師の先生に診てもらえます。シンガポールでは美容施術が身近で、モールの通路でアートメイクや足裏マッサージをやる風景を見ていたので、このシステムに抵抗はありませんでした。それに、カウンセラーさんにマンツーマンで料金や施術の説明を聞いた後、また医師の先生に相談するよりも、動画で説明を聞いて医師の先生に相談する方が、私は良かったですね」

さらに、信頼できる医師との出会いも大きかったと高橋さん。

「前のクリニックでは、糸リフトを1本入れたらこうなる、2本入れたらこうなる、という説明しかありませんでしたが、梨泰院の先生は気になるところを聞いて、施術プランを組んでくれました。予算もあるので、優先順位をつけながらも、全体的にどんなイメージが得られるのか説明してくれたのも良かったですね。私はまず最低限の糸リフトと脂肪吸引注射をしましたが、終わった後すぐに先生の提案してくれたプランのほうが良かったと思ったほど。リピート価格もあるのでまた通いたいですね」

実際に高橋さんはその医師のインスタグラムをフォローし、次の施術計画も考えているそう。2回目の糸リフトと脂肪吸引注射の効果にも満足していると話す。

ONEドキュメンタリー取材高橋さん

「今回、家族にも美容医療を受けることを話していませんでした。施術した日に実家に行きましたが、何も聞かれなかったし、夫にも気づかれていません(笑)。ダウンタイムも最小限ですし、細い針の穴の跡はほとんどわかりません。もし、内出血になったとしてもコンシーラーで隠せば翌日から仕事もできると思います。それなのに、気になっていたあごのたるみがなくなっている。ナチュラルでいたいという私の価値観を変えることなくきれいになれたのはうれしかったですね」

高橋さんは美容医療を受けたことで美意識が刺激され、前向きな目標もできた。

「これからの人生は、毎日を楽しく過ごせることに感謝して生きていきたいと思います。そのためには、自分がワクワクするような生活を送ることが大切です。美容医療は、私に勇気とハッピーをくれました。見た目はいつまでも若々しく、10歳マイナスに見えるくらいが目標です。仕事では、長いお付き合いのお客様も多いので、変わらないと思ってもらえたらうれしい。肌のお手入れや食生活もがんばっていきます」

いつも心にあるハワイの価値観や、これまでの経験も大切にしながら輝くその姿には、自分らしさが溢れていた。

ONEドキュメンタリー取材高橋さん
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